残しておこうと決めた本/私の10年本
引っ越しのため、たくさんある本を減らしているところなのですが、これは残しておきたいなぁと思うものがいくつか出てきて。
みずのさんのnoteを見て、そうそう、ほんと10年本!って思ってありがたく参加させて頂くことにしました!
全部で7冊、
少しずつ、感想を記します。
1. マリカのソファー バリ夢日記
吉本ばなな
この本を初めて読んだのは学生の時。
海外旅行に行ったこともなかったし、そして30年近く前なのでインターネットもなく、海外は今よりちょっと遠かったように思います。
吉本ばななさんのバリ島旅行体験がとても細かく、そしてたくさんの写真が載っていて、夢中で読みました。
東南アジアの暑い空気の感じ、おいしそうな料理やフルーツ、バリ島独特の文化。
その頃バリ島は憧れの土地でした。
その後私は卒業旅行でバリ島に行くことになりましたが、この本の通りに行動したいと思ってしまったくらいに楽しそうな旅行記です。
今でもこの本を読むとワクワクします。
この本は2部構成で、半分は小説、半分は旅行記です。小説のほうでは、主人公と二重人格の女の子とのバリ島旅行でのふれあいが描かれていますが、ここにもバリ島独特の宗教感が織り交ぜられているのも面白いです。
2. 霞町物語 浅田次郎
浅田次郎さんの小説が好きでたくさん読んでいますが、その中でもなぜか何回も手に取ってしまう本。浅田次郎さんの子供時代、青年時代の体験を元にした短編集です。
これも初めて読んだのは20年以上前ですが、時々読み返したくなります。
昔の東京の、人とのつながりが深い雰囲気、大人っぽい高校生たち、今となっては異文化ですが、今の70代以上の方たちはこんなふうに過ごしていたのかな、と想像したくなります。
霞町という地名がもうないというのもせつない…
六本木あたりでしょうか。痕跡を探したくなります。
3. メトロに乗って 浅田次郎
私が初めてミュージカルを見たのが、音楽座ミュージカルの「メトロに乗って」この小説のミュージカルでした。
感動して、その後に小説を読んでまた感動して、そのため思い入れが2倍です。
物語は、主人公が時間を遡って、憎んでいた父親がどんな人生を送ってきたのかを間近で見ることになる…というものですが
戦中、戦後の東京の様子、大変な状況の中でたくましく生きていく人たち、人情、そして思いがけないラスト。
上記の霞町物語もそうですが、昔の人の暮らしを感じるにつけ、自分の生活をちょっと反省したりもします。
たくましさを忘れず、せめてうまくいかないことがあっても簡単に挫けないようにしようと思います。
4. 行きつ戻りつ 乃南アサ
乃南アサさんの小説もたくさん読んでいますが、何度も読んでいるのはこちら。
短編集で読みやすいというのもありますが、40代くらいの女性たちの話であり、旅に出て、自分と向き合って、周りとふれあいながら立ち直っていく、というのが自分にとっても希望になります。
何か悩んで行き詰まったら、こんなふうに旅に出るのはいいことかもしれない。旅じゃなくてもいいけど、何か行動することで自分の固まった考えもほぐれていくんだろうなと感じます。
普段の生活の中で、この本の中のエピソードがたまに頭の中をよぎる。それくらい自分にとって影響のある本だと思います。
5. あなたのゼイ肉落とします
6. あなたの人生片付けます
垣谷美雨
シリーズもの2冊です。
小萬里さんというダイエット指導の双子の姉、
十萬里さんという片付け指導の双子の妹
やせない原因、散らかる原因はその人の心の中にある。
なぜそうなってしまうのか、二人はカウンセリングして、登場人物たちの本当の問題を解決していく。
姉妹の、外見とはちょっとギャップのある、やけに上品な物腰とズバッと核心を突く言い方が気持ちいいです。
私が心に残ったのは、「ブスとして生きなさい」という言葉。美人としてちやほやされてきた、太ってしまった女性に小萬里さんが言った言葉。
自分が「歳を取ったこと(特に見た目)を受け入れて生きなさい」と言われているようだと思った。
外見ばかり整えて必死で若さにしがみつくのではなく、歳を取ったなりの態度、物腰を身に付けてすてきなおばさんになりたい。
自分もカウンセリングを受けてみたいものだと思います。
7. 山女日記 湊かなえ
湊かなえさんの小説も好きなのですが、この話のようにミステリー色がないのは珍しいのではないかな?と思います。
こちらも短編集、女性たちが山に登って友情を深めたり、自分の気持ちを固めたり、自分の本当の気持ちを出していきます。
山に登って主人公達がスッキリした気分になっているのが、読み終わった後にこちらも幸せな気持ちにさせてくれる。
山で出会える風景、空気が感じられて、私も山に登って整えたいなぁという気持ちにさせられます。出てくるのが初心者級の山なので、なおさらそう思ってしまう。
特に金時山にはハイキング気分で行ってみたいです。
手元に残したいと思う本には、自分の核になるようなものが見える気がします。
どんなものに心を動かされるのか、基本的なものはあまり変わらないのかも。
感想を書いていたら思い出してまた読みたくなってきました。
他の方の10年本記事を読むのも楽しい!
みずのさん、素敵な企画をありがとうございます✨
