スピリチュアルな家系
普段さ、スピリチュアル系とか占いってあんまり気にして生きてない。
全く信じてないわけじゃないんだけど、うさん臭いやつが多すぎて。
流行りの健康法と同じで、面白かったら試したいし、よさそうならライトに取り入れたいなーくらいの感覚。
宗教的にも雑で、仏壇には手を合わせるし、神社への初詣はできたらしたいし、教会にクリスマスキャロルは聴きに行っちゃうし、ラマダーンと断食後の食事には興味津々だし、ダライラマが近くの町に来たら見に行っちゃうくらい節操がない。
二十年近く前になるけどダライラマ、本当に見に行ったことあるのよ。セブンイヤーズインチベットって本を読んだら、実在を確かめたくなってさ。
この衝動、あんまり他人には理解されないんだけど、本に出てきた人とかネットに出てくる人とか、本当にいるのか自分の目で確認したくなるんだよね。
それが全然有名人でなくても。
ファンとかファンじゃないかとかもあんまり関係ないかも。
だからnoteだけで繋がっている方達もさ、来週の金曜日に錦糸町に行きます、とか書かれてたら、こっそり実在を確かめに錦糸町行っちゃうかも。見つけても話しかけたりはしない。
ストーカー気質なんかな。
本当にいた! って思いたいだけなんだけど。
さて、そんな感じでスピとは一定の距離を保ちたい私だけど、ご先祖はズブズブだった。
母方の家系がさ、北関東の村で拝み屋さんっていう、村の呪術師兼占い師みたいなことやってたらしくてさ、曽祖父の代だと神様が出てくる思い出話が多いのよね。
曽祖母がお世話になったお稲荷様に不義理を働いたらたらこ唇になった話とかさ、そんなの多い。
祖父母と暮らしてる時によく話してもらったわ。
曽祖父の姉妹はさ、更にガチ勢だったらしい。
二人姉がいたんだけど、一人は修験道にハマって山に篭ってたし、もう一人は神様の声が聞こえたらしくて新興宗教立ち上げてた。
ほんとかな?
その話を聞いたとき、疑ってたんだ。
修験道はまだしも、親戚に教祖様がいるなんてありえる?
小学校の頃の友達でさ、友達でアルマジロ飼っててスケバンのお姉ちゃんがいるって子がいたんだ。
いつもお姉ちゃんが活躍する話を楽しく聞いてたんだけど、あるとき別の友達に、あの子にはお姉ちゃんなんていないんだよ、って言われたの。
たしかにさ、もうスケバンの活躍する時代は過ぎてた気もしてたんだ。
当時テレビで流れてたスケバン刑事も再再放送って感じだったし。
実在しないお姉ちゃんの話をあんなに詳しく楽しそうにする、ってどんな心理?
衝撃だった。
別にその後も何も指摘せず、その子のお姉ちゃん話を聞き続けてたんだけど、脳内は混乱しまくり。
その子もさ、何か察したのかそのうちお姉ちゃんのことは、話さなくなっちゃったかな。混乱はしてたけど、お姉ちゃんが暴走族とかヤクザをボコボコにする話、わりと好きだったんだけどね。
その時以来、人のぶっとんだ話はあんまり信じられなくなっちゃったんだ。
その子、アルマジロは本当に飼ってたんだけどね。
彼女の家に遊びに行ったときに、ちらりと見たような記憶がある。
ある日さ、祖父母の家で古いアルバム見せてもらってたら、普通の写真の間に、回廊のある御殿で平安時代みたいな装束着た人が並んでる写真があった。
スーツの人と、烏帽子かぶってる人が並んでいてなんだかシュール。
曽祖父と並んで立ってるお雛様みたいな着物の人が教祖様なんだろな。
あー、教祖のおばさんって実在の人物だったんだな、って確認できたよ。
教祖ってさ、なろうと思えばなれるもんなんだね。
その発想はなくて、将来の夢の選択肢には入れたことなかったけども。
ま、思いついてたら目指してたかと言われると、たぶん目指さないよね。
たくさんの人の前で話すの苦手なのよ。
ちなみに教祖の死後に跡を継いだ子供は神様の声を聞けなかったから、教団は衰退したらしい。
教団本部のあったといわれる町を検索してみたけど、それっぽい施設は見つからなかった。
あの業界も実力主義なのね。
頑張れば神様の声、聞けるんかなーって、五秒ほど耳を澄ましてみたけど、私には無理みたい。私に応えてくれるのは腹の虫くらいよ。
ラジオと同じで、チューニングが必要なのかな。
