「教室マルトリートメント」 川上康則を読んでーーー

無自覚にやっている?子どもを傷つける「教室マルトリートメント」とは 川上康則「笑顔でいるためには安全基地が必要」
「何回言ったら…」が出そうになった夜。親の“圧”を、そっと下げる話
怒らないでも、放っておかない。
子どもの「学ぶ意欲」は、安心の中で育つ。
ぼくも、教室でも家庭でも、同じような場面を何度も見てきました。
子どもが動かない夜。
大人のほうが、先に追い詰められてしまう夜。
そして今日、この記事を読みながら、胸の奥が少し熱くなりました。
「教室マルトリートメント」という言葉で語られていたのは、体罰みたいな“わかりやすい悪”だけではなくて、日常の中で起きやすい、無自覚な圧のことでした。
今日のメッセージは一つだけ
子どもに「学ぶ意欲」を生み出したいなら、まず大人が“圧”を下げる。
ここで言う“圧”は、怒鳴ることだけではありません。
無言のため息。
「早くして」だけが増える空気。
“ちゃんと”が増えていく目つき。
そういうものも、子どもには伝わります。
まじめな大人ほど、焦ります。
将来が心配で。
今のうちに直さないと、と思って。
でも、焦りが強いほど、言葉がいつの間にか“毒”になりやすい。
たとえば、こういう言葉です。
「何回言ったらわかるの?」
「ダメって言ったよね」
子どもを“考える場所”から引きはがしてしまう言葉。
子どもが「無理」と言うとき、起きていること
子どもの「無理」は、サボりじゃなくて、だいたいはサインです。
“今のままだと苦しい”
“もうこれ以上、責められたくない”
“失敗したくない”
だから、最初の一手は、正論の追加じゃない。
「今すぐできること、いっしょに探そう」
そんなふうに、戻ってこられる足場をつくる。
角が立たない、言い換え(3つだけ)
“毒語”になりやすい言葉は、少し言い換えるだけで空気が変わります。
「何回言ったらわかるの?」
→ 「いま、どこが引っかかってる?」
「やりなさい」
→ 「まず1分だけ、一緒に始めようか」
「だから言ったのに」
→ 「うまくいかなかったね。次、どうする?」
大事なのは、勝たないこと。
責めないこと。
子どもが“考えられる状態”に戻るまで、急がないこと。
「失敗の先に成功がある」を、子どもの体験にする
大人はつい、結果で見てしまいます。
でも子どもに必要なのは、結果の前に、
「失敗しても、戻れる」
「やり直していい」
という感覚なのだと思います。
この感覚がある子は、ゆっくりでも、また動き出せます。
この感覚がない子は、早く見えても、途中で折れやすい。
だから家庭の中でできる最小の支援は、
失敗を“終わり”にしない会話なのだと思いました。
まとめ
子どもは、ふしぎなくらい、大人の空気を吸っています。
大人が焦ると、子どもも固まる。
大人がゆるむと、子どもも少し息をします。
“圧”を下げるのは、甘やかしではありません。
子どもの脳と心が、もう一度動けるようにするための準備。
そして、保護者にとっても。
「やり直していい」と言ってあげるのは、子どもだけじゃなくて、たぶん自分自身にも、なんだと思います。
