見出し画像

【ピグマリオン効果】期待は,具体的な関わりになっているか


ピグマリオン効果

子どもは,大人からどう見られているかを敏感に感じ取ります

「この子ならできる」
「きっと伸びる」
「まだ途中だけれど,大丈夫」

そう思って関わると,
先生の表情や声かけ,支援の仕方は少し変わります

一方で,

「どうせまた無理だろう」
「この子はいつもこうだ」
「またトラブルになるかもしれない」

と思っていると,それもまた,表情や言葉ににじみ出ます

教師の期待は,子どもに伝わります
ただし,期待は念力ではありません
期待は,具体的な関わりになって初めて力をもちます

これを考えるうえで大切なのが,
ピグマリオン効果です

意味

ピグマリオン効果とは,
教師や周囲の期待が,
子どもの行動や成長に影響することを指します

「この子は伸びる」と期待されることで,
先生の関わりが変わり,
子ども自身も「できるかもしれない」と感じやすくなる
その結果,
行動や学びに変化が生まれることがあります

学校での事例

たとえば,発表が苦手な子がいます

ピグマリオン効果

先生がその子を見て,

「この子は発表が苦手だから,無理に当てない方がいい」

と思うことがあります

もちろん,無理をさせない配慮は大切です
でも,その見方だけになると,
その子は発表の機会からずっと遠ざかってしまうかもしれません

一方で,先生が,

「この子は,安心できる形なら伝えられるかもしれない」

と考えたら,関わりは変わります

いきなり全体の前で発表させるのではなく,
まず隣の子に,
次にグループで一言話し,
発表する内容を先にメモしておくこともいいですね
先生が近くでうなずき,
言えた後に,具体的に認める

「今の説明,順番がわかりやすかったよ」
「声は小さかったけれど,考えは伝わっていたよ」
「次は,最初の一文だけ全体に言ってみようか」

こうした関わりがあると,子どもは少しずつ,

「自分にもできるかもしれない」

と思えるようになります

期待は,ただ心の中で思っているだけでは届きません
 待つ
 励ます
 具体的にほめる
 手がかりを出す
 小さな挑戦の場をつくる

そうした関わりになったとき,
期待は子どもを支える力になります

気をつけたいこと

ピグマリオン効果は,
誤解されやすい言葉です

「期待すれば子どもは伸びる」
「信じれば何とかなる」

という単純な話ではありません

期待だけで,
子どもが変わるわけではありません
期待が,
具体的な支援や環境調整になっているかが大切です

また,期待が強すぎると,
子どもにとってはプレッシャーになることもあります

「先生はできると思っているよ」
という言葉が,
その子にとって励ましになることもあれば,

「できなかったらどうしよう」
という不安になることもあります

だからこそ,期待は押しつけではなく,
支えとして届けたいものです

「きみならできる」だけでなく,
「できるように,一緒に考える」
「ここまではできている」
「次の一歩はこれくらいでいい」

という具体的な関わりにしていくことが大切です

先生への言い換え

期待は,具体的な関わりになっているか

明日からの小さな問い

私はこの子に,どんな期待を向けているだろうか
その期待は,声かけ・待ち方・支援の仕方として,
子どもに届いているだろうか

いいなと思ったら応援しよう!