迎えに来たのは、私の未来だった-かくれんぼの夢-
迎えに来たのは、私の未来だった
朝、目が覚めて時計を見たら、5:55。
天使の数字。変化の予兆。
なんだか今日は、少しだけ呼吸が軽い。
思い返すと、昨夜 不思議な夢を見た。
*
舞台は学校。
私はなぜか、かくれんぼの最中だった。
探す役は、赤と黄色の派手な服を着たマダム。
なんだかただ者ではない雰囲気の…でも、どこか親しみのある存在。
私は教室から教室へと移動して、
最終的には男子トイレの個室に身を潜めた。
中を見たら、もう2つくらいの個室には先客がいて。
「隠れてる」というよりは、普通に“用を足している”男の子たちだった。
私は空いてる個室に入った。
しばらく息を潜め、
でも、限界を感じてた。
隠れることに。
人目を気にしながら息をひそめることに。
“ここではないどこか”にいることに。
ドアのすりガラス越しに、マダムの服がふっと揺れる。
赤と黄色。
赤は情熱や行動力、生命力、根源的な力の象徴。
黄色は自己表現や自己肯定、喜びの象徴みたいな色。
それが、自分の動きの鏡のように、左右のドアのすりガラス越しに交互に現れる。
「もう、いいや」
そう思って、私はそっとドアを開けた。
するとマダムが笑って言った。
「そこにいたのね〜。男子トイレ、流石に入るのは迷ってたのよ」
それは責めでも指摘でもなく、
“待っていたよ”というニュアンスの優しい声だった。
*
気づくと、私の娘たちもマダムと一緒にいた。
姿は小学校高学年くらいだった。
もしかしたら彼女たちは、最初から“見つかった側”にいたのかもしれない。
私たちは並んで、学校の廊下を歩き出した。
どこかへ向かっていた。
でも、夢はそこで終わった。
*
目が覚めて思った。
私はずっと、“誰かのための場所”に身を置いていたのかもしれない。
本来の私の場所じゃないけれど、
静かに、そっと、その空間を借りていた。
そして、それはもう終わったんだなって。
先月、私は一つの仕事を手放した。
誰かを支える立場として続けてきた一年。
優しい人たちのなかで、自分のやるべきことを果たしたと思う。
でもそれと同時に、どこかで“息をひそめていたけど、限界を感じてた私”もいた。
夢の中でトイレに隠れていたのは、
そんな私だったのかもしれない。
マダムは“探す人”ではなく、
“迎えにきた人”だった。
しかも、私の未来を連れて。
*
「隠れているほうが、ずっと疲れる」
あの夢の中で、私が心から感じたこと。
光の中に出るのは、少し勇気がいる。
でも、そろそろ出てもいい。
いや、もう出ていい。
赤と黄色の光がそう言ってる。
⸻
(あなたへ)
あなたも今、
「なんとなく居場所が違う」って感じている場所にいるのかもしれません。
でもそれは間違いではなく、
きっとその時のあなたには必要だった空間。
誰かの場所をそっと借りていた時間も、
静かに扉を開く勇気も、
どちらもあなたの光につながっています。
「もーいいや」って出てみたら、
あなたを迎えにきてくれていた“未来”と目が合うかもしれません。
