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この曲、1人では完成しなかったと思う。Claudeと構成から考えた話。

Claudeと一緒にどのように音楽制作に向き合っているのか。試行錯誤のプロセスをご紹介するこのnote、今日は14曲目をご紹介します。


構成をClaudeに相談した


14曲もつくっていると、自分の癖が見えてきます。放っておくと、また同じような構成になる。今回はそこから出るために、構成そのものをClaudeに相談しました。

いくつか案をもらった中で面白いと思ったのが、「前半はシンプルに、後半は密度を上げる。そして最後にオルガンだけが戻ってくる」という流れでした。

オルガンが曲の最初と最後に登場して全体を挟む構造は、自分では思いつかない視点でした。


どの音をどこで入れるか


前半はオルガンともう1トラックだけにすることにして、「どの音をどこで入れるか」をClaudeに考えてもらいました。Claudeは、前半はオルガンとEcho Pad(空間の広がりをつくるシンセの音色)、転換をはさんで後半は6つのトラックが順番に重なっていく、という具体的な案を出してきました。

面白かったのは、その案に「Audio」というトラックが含まれていたことです。これは私がまだ何も録音していない、空のトラックでした。Claudeはトラック名は知っていても、その中身までは分かりません。「それはまだ空ですよ」と伝えると、Claudeはすぐに構成を組み直しました。

提案はあくまで案。実際にどのトラックをどのタイミングで入れるかは、並べて聴きながら自分で決めました。


今回の曲について Arc

91BPM、トラックは9つ。

前半は深めのリバーブ(残響)をかけたオルガンとEcho Padだけの、静かで音数の少ないパート。転換点を経て、後半はエレピやベル、ストリングス、ベースなどが少しずつ重なっていく密度の高いパートになっています。そして最後、他のトラックがフェードしていく中で、オルガンだけが戻ってきます。

ベルの音(Dusty Bells)にはフィルターのオートメーション(音色を時間で変化させる設定)を入れて、音がゆっくり開いたり閉じたりするような動きをつけました。


作ってみて


前半と後半で世界観が変わる構成は、今まであまりやってきませんでした。前半の静けさがあるからこそ後半の密度が効き、最後にオルガンが戻ってくることで曲が丸く収まる感じがあります。

正直にいうと、この曲は1人ではそもそも完成しなかったのではないか、という感触があります。自分の癖の外にある構成は、自分の中からは出てきません。一方でClaudeには、空のトラックの中身も、実際に鳴っている音も分かりません。もらった案を並べて、聴いて、どう鳴らすかを決めるのは自分です。どちらが欠けても、この曲はこの形にはなっていませんでした。

今回つくった曲はこちらから聴けます。
Bandcamp
Spotify

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