見出し画像

あらめのペペロン風

梅雨に入ると、なんとなく体が重い。

朝から頭がすっきりしなかったり、
足がむくんだり、
お腹が張ったり。

気圧のせいかなと思いながらも、
毎年同じような不調を繰り返す人も多いかもしれない。



乾物棚の奥から取り出したあらめ。

水に浸けると、
黒く細かった姿がゆっくりと戻り、
海の香りがふわりと立ちのぼる。

今日は少しだけ洋風に。

刻んだにんにくをオイルで炒め、
香りが立ったところで、
戻したあらめとローズマリーを加える。

炒めることで海藻特有の香りがやわらぎ、
旨みがぐっと引き立つ。

最後に醤油と塩で味を調える。

それだけ。

シンプルなのに、
箸が止まらなくなる一皿だ。



薬膳では、
梅雨の時期は体の中にも余分な湿が溜まりやすいと考える。

湿とは、
うまく巡らなくなった余分な水分のようなもの。

湿が溜まると、
体が重く感じたり、
むくみやすくなったり、
食欲が落ちたり。

頭がぼんやりしたり、
やる気が出ないと感じることもある。

薬膳では、
こうした状態は消化吸収の力が弱っているサインのひとつと考える。

そんな時期は、
体の巡りを整えながら、
余分なものを溜め込まない食事が大切になる。

あらめなどの海藻類は、
体の中の水分バランスを整え、
すっきりとした状態へ導いてくれる食材だ。

海藻の静かな滋養と、
にんにくの力強い香り。

対照的なようでいて、
意外によく合う組み合わせ。

ローズマリーは、
気の巡りを助けてくれる芳香性のハーブ。

湿気で頭が重く感じたり、
気分が晴れなかったりする時も、
その香りが軽やかさを運んでくれる。

梅雨の重だるさに寄り添う、一品になった。


〈あらめ〉
余分な熱や滞りをやわらげ、
巡りを助ける海藻類。

むくみや重だるさが気になる時にもおすすめ。

〈にんにく〉
体を温め、
気血の巡りを促す。

疲労感や冷えが気になる時にも。

ただし、力の強い食材でもあるため、
食べすぎには注意したい。

〈ローズマリー〉
芳香で気を巡らせ、
頭や気分をすっきりさせるハーブ。

湿気で重くなりやすい季節にも心強い存在。
 



梅雨の湿気で重くなった体に。

香りよく炒めたあらめを頬張ると、
なんとなく停滞していたものが
少し動き出すような気がする。

季節の不調は、
季節の食材で整える。

薬膳の基本は、
実はとてもシンプルだ。

季節が変われば、
からだも変わる。

日々のごはんも、
からだに合わせて少しずつ。

いいなと思ったら応援しよう!