【夏の唯美派詩】「瑠璃界」
息も絶えんばかりに 瑠璃の浄天
それは朝らしき清清しさであった
地上には誰もいなかった
視えなかったのだ
唯、息も絶えんばかりの物凄き瑠璃の浄天
その下にわたしは独りであった
地盤は何処までも永続であった
美はなんどきでもわたしを
法悦へと攫ったし
このわたしに泪を溢れさせたけれど
ああ、これこそが、
真の瑠璃の浄天である
救いのためにこそある美に
息は止まる
身体は潰れ掻き消えた
素晴らしき頭脳と肉体の爆発と霧散だ
時は来た
この空漠を悟るためだった
生きてきたことや
泪は、今や
靈底そのものから
浄天へと噴き上がる
わたしはもう
瑠璃の彩の真央に在る
倖福だ
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