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成田良悟『バッカーノ!』再読

成田良悟『バッカーノ! The Rolling Bootlegs』
『バッカーノ!1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad』
『バッカーノ!1931 急行編 The Grand Punk Railroad』
(電撃文庫)

悪党だけど善人な登場人物たちが駆け回り、それぞれの仕出かした行動がドミノ倒しのように連鎖していく。

好きなキャラクターは、フィーロとエニス、ときどきクレア。
いくら殺しても蘇る特殊な存在がゴロゴロいる世界で、〈不死者〉ではないにもかかわらず作中最強の座に君臨しているのがクレアである。
「葡萄酒(ヴィーノ)」の名で知られる神出鬼没の殺し屋だが、しかしてその正体は……。
一番好きなキャラクターと言うのは何となくはばかられるが、一緒に育ってきたガンドール三兄弟に対して家族としての親愛を向けているところなど、意外と人間らしい部分もあるところが好き(ギリ褒めてないかも)。
何よりかっこいいしね!
永遠の時間を生きる不死の存在が登場する場合、定命の者との別れの切なさが繊細に描かれるのが定番だが、『バッカーノ!』においてはそういう感傷がわりと粉砕されているところも面白い。

『1935-D』から新刊が刊行されなくなって9年が経つが、成田良悟は『バッカーノ!』を一生書き続けてくれると勝手に信じている。頼む!


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