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成田良悟『バッカーノ!』再読②
『バッカーノ!1933〈上〉 THE SLASH〜クモリノチアメ〜』
『バッカーノ!1933〈下〉 THE SLASH〜チノアメハ、ハレ〜』
成田良悟(電撃文庫)
「バッカーノ!」シリーズで最初に手に取ったのはこの『1933』だった(図書館にあったのがそれだったため)。むしろ途中の巻から読みはじめることで、そこまでの話やキャラクターの過去、世界観設定が知りたくてたまらなくなり、結果としていつのまにか作品世界にどっぷり浸かっているというのは、幸福なめぐりあわせである。
好きな場面は、人間の形をした混沌と言っていいクレアが、意外にも真っ当に(?)ビルの入口をヘアピンでこじあけて侵入しようとする横で、後から現れた見知らぬ女が空中回し蹴りでガラスを叩き割ってビル内にスタスタと入っていき、その後でクレアの手元で鍵が開くけれど、まったくの無効になるところ。
『バッカーノ!1934 獄中編 Alice In Jails』
『バッカーノ!1934 娑婆編 Alice In Jails』
『バッカーノ!1934 完結編 Peter Pan In Chains』
厨二病全開のころに「バッカーノ!」と出会っていてよかった。こういう厨二心を失わずにいたい。
狂言綺語の羅列を吐く登場人物が多い中で、言葉遣いはいたって普通のフィーロだが、「あいにく、鳥には命乞いをしない主義なんでね。今、そう決めた」とか、目立たないけど面白いセリフがある。
鈍感なフィーロに片想いするツンデレ系美少女が出てきてちょっと嬉しい。でもフィーロにはエニスがいるので……!!!
フィーロのプロポーズと、エニスとの結婚式の話が読みたいので、『バッカーノ!1980』を待ち続けます。
