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ポルトガルの仙台四郎

ポルトガルに着いた翌朝に行ったカフェは、今の所、私の一番好きなカフェである。コーヒー、パン、場所柄(教会の鐘の音もついてくる)等、何をとっても申し分ない。でも、あの朝の経験を更に特別にしたのは、そのカフェのテラスでエスプレッソを飲んでいたおっさん、である。彼は、“No Country for Old Men(NCFOM)”に出ていた時の、Javier Bardemを彷彿とさせる、長めの髪と彼の体の一部になったかのようなジーンズを、オシャレの一番遠い所で装っていた。


私の今住むマイアという町は、ポルトやリスボンのような観光地ではないが、サイズそこそこの、若干退屈な位に開けた町である。だからして、店やカフェで働いている人でない限り、同じ人間を何度も見かけることはない。…なのだが、過去6か月で、私は、このNCFOMのJavier Bardem似のおっさんに、実は10回以上も別のカフェでバッタリと出くわしている。

NCFOMのJavier Bardem

理由の一つとしては、このおっさん、動かざること山のごとし、でコーヒーがなくなっても、ずっとカフェから出て行かない。

それどころか、彼がコーヒーを飲んでいたのは、一番初めに遭遇した時だけで、あとの二回は、ただそこに座っているだけだった。でも、カフェのオーナーも何も言わない(ま、ポルトガルだし)。

何度も偶然に出会ってしまった我々は、もちろん、マイア五郎からも認識されているようで、いつも向こうもちらりちらりとこちらを窺う様子だった。下が、私が盗み撮りした、NCFOMのJavier Bardem似のおっさんである。

NCFOMのJavier Bardem似のおっさん

で、はた、と考えついた。もしかして、この人って、仙台四郎みたいな存在?仙台四郎は、大昔に実在した人物で、若干知的障害があったようだが、彼が来ると、急に千客万来となるという事で食堂や店などに歓迎されていた(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E5%8F%B0%E5%9B%9B%E9%83%8E)。今も飲食店には、仙台四郎の写真を店先に飾る風習が仙台には残っている。

仙台四郎


だから、NCFOMのJavier Bardem似のおっさんは、何も飲食しなくても、カフェや食堂に歓迎されている…? 命名:マイア五郎。

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