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『また続かなかった』の奥にあるもの

何かを続けよう、と決める。 始まりは、いつも前向きな光に満ちている。けれど、段々と失速していき、気づけば元の場所に立ち尽くしている自分に気づくことがある。

早起き。勉強。やめたい習慣。新しい挑戦。どれも本気だったはずなのに。

続けられない自分を見て、少し自分が嫌になる。そして、「意志が弱いからだ」と自分にラベルを貼ってしまう。

でも、哲学や心理学の視点から眺めてみると、少し違う景色が見えてくる。「続けられない」という出来事は、意志の弱さや性格だけで説明できるものではない。もっと深いところで、いくつもの階層の声が重なり合い、その結果として現れているのかもしれない。


◆身体の層

疲労、睡眠、季節、ホルモン、生活の負荷。 身体が「今は無理だよ」と言っているのに、 私たちはそれを“怠け”と誤解してしまうことがある。

最近、どうだろう。
無理をしていなかっただろうか。

心理学者クルト・レヴィンは、 人の行動は「意思」だけでなく、 その人を取り巻く「環境」との相互作用で決まると述べました。
つまり、続けられない理由は、 あなたの根性不足ではなく、 身体と環境が「ちょっと待って」と言っているだけかもしれない。

◆感情の層

不安、怖さ、期待、孤独、承認欲求。 行動の前に、まず抱きしめてほしい気持ちがある。
続けられなかったとき、 その裏側には「まだ怖い」という声が潜んでいることもある。 あるいは「誰かに認めてほしい」という願いが 満たされないまま置き去りになっていたのかもしれない。

◆価値観の層

昔の自分には合っていたけれど、 今の自分にはもう合わなくなった殻。
作家ヘルマン・ヘッセは 「鳥は卵から出ようと戦う」と書きました。
成長とは、 何かを増やすことだけではなく、 今までの殻が合わなくなることでもある。
以前の自分なら続けられたことが、 今の自分には続けられない。
それは後退ではなく、 価値観や優先順位が変わったサイン

◆願いの層

心理学者フランクルも引用したニーチェの言葉にこんな言葉があります。
「なぜ生きるかを知っている者は、ほとんどあらゆる『どのように』にも耐える」
続ける方法よりも、 「なぜ続けたいのか」という願いのほうが、 あなたを動かす力になる。
けれど、 その“なぜ”が薄れているとき、 行動はどうしても続かない。
あるいは、 別の願いが静かに生まれているのかもしれない。



続けられなかった自分を責める前に

続けられなかった出来事は、失敗ではなく、今の自分を知るための手がかりなのかもしれません。

そこには、

休みたいという身体の声。
まだ怖さが残っているという心の声。
誰かに認めてほしいという願い。
別の方向へ向かいたいという価値観の変化。
あるいは、まだ準備が整っていないというタイミング。

そんなものが静かに隠れていることがあります。

私たちはつい、「続けられたか、続けられなかったか」で自分を判断してしまう。

けれど本当に大切なのは、
続けることよりも
自分を置き去りにしないということなのかもしれない。





このnoteでは、哲学や心理学の視点を通して、日々の中で感じる違和感や言葉にならない感覚を、ひとつずつ言葉につないでいます。

もし今日の記事の中に、自分のことを少し理解できるような言葉があったなら、また言葉を探しに来ていただけたらうれしいです^^

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私も、みなさんとつながっていきたいと思っています。

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