鳥居の向こうの“ちょっぴり不思議” | 厳格なみちひらきと気さくな“鈿女”さま |「椿大神社」
「世界は今日もちょっぴり不思議」へ、ようこそ。
いつものように、ヤマもなければオチもない、私の個人的な徒然としたお話です。 コーヒーでも飲みながら、少しだけ不思議な時間の旅にお付き合いいただければ幸いです。
今回は、神社やお寺への「お参りの仕方」と、私が20年来ご縁をいただいている、とある素敵な神社についてのお話です。
お願い事とスタンプラリー、もったいないかもしれません
最近、神社やお寺に「あやかりたい」「お願いを聞いてほしい」と足を運ぶ方が増えているように感じます。ここ10年くらいでパワースポット巡りなどもすっかり定着した感があります。
もちろん、神仏の世界に触れて不安を解消したり、心が満たされたりするのはとても良いことだと思います。ですが、神様や仏様に対して「現世利益(目先のお願い事)」ばかりを求めたり、まるでスタンプラリーのように御朱印を集めること自体が目的になってしまっている方を見ると、実のところ「ちょっともったいないなぁ」と思うことがあります。
この物質界(この世)の目先の利益だけを追うのではなく、せっかく神様や仏様がいらっしゃる清浄な空間に足を運ぶのですから、もっと自分の「霊性」や「魂」を整え、磨くことを目的にしてみたら、もっと神様や仏様に喜んでもらえるのになぁ、と思ったりすることがあります。
欲張るよりも、波長を合わせて「ご縁」を結ぶ
例えば、神社を参拝する時のことを想像してみてください。
神様に対しては、まず謙虚な気持ちで「今日ここへ参拝できたことへの感謝」や「ここの神社が好きです」という純粋な気持ちを伝えることが大切です。いきなり「お金持ちにしてください」「子供を合格させてください」と願い事の矢を放つのは、実はあまりおすすめしません。
普通の人間関係でもそうですよね。初対面の人にいきなり「お金ちょうだい!」とか「私の願いを叶えて!」と言われたら、びっくりして引いてしまうと思います。神様も同じだと思っています。
日本の神様、特に各地域を担当してくださっている氏神様は、とても懐が深く面倒見の良い方が多いと感じます。 一方で、名前の知られた有名な大きな神社の神様やその眷属(けんぞく:神様のお使い)の中には、とても厳格で、「この人間は支援するに値するか」と冷静に見極めるような方もいらっしゃいます。
また、日本の神様は、必ずしもご都合主義ではありません。 「1回御朱印をもらったからOK」「お願い事を聞いてほしいから行く」というスタンスよりも、神様や眷属の方々は、私たちの「謙虚さ」や「来ることができて嬉しいという気持ち」、「あなたとご縁を結びたいです」という素直な思いをとても大切にしてくださるように感じます。
何度か通ううちに、「あ、なんだか波長が合うな」と感じる神社に出会うことがあります。神社に向かっている最中からスムーズに物事が運んだり、「絶対に行かなきゃ!」と呼ばれている気配を感じたり。
鳥居をくぐった時の空気感や、境内の微細なエネルギーの動きにセンサーを張ってみると、「ここは本当に居心地がいいな」と、理屈ではなく魂で分かってくるはずです。
せっかくご縁をいただいたのなら、欲深くあれもこれもとお願いするより、まずはその神社の持つエネルギーにゆだねて、自分の波長をチューニングしてみる。そして、そこから何らかのメッセージをいただく。そんな風に「ご縁を結ぶ」お付き合いをおすすめします。
一方で、スムーズに事が運ぶのとは逆に、「今は行くタイミングじゃないよ」という分かりやすいストップのサインを感じることもあります。
どんなサインかといいますと、実は、今回のNoteでお話しする三重県の「椿大神社」でこんなことがありました。
今年の年明け、少し落ち着いた頃の週末、一度参拝しようと試みたことがありました。しかしその日は、早朝、出発しようとした矢先に家族が不調を訴えたり、いざ向かってみるとありえないほどの不自然な事故や大渋滞に巻き込まれたりと、かなり手前の段階からとにかく「前に進めない」「たどり着けない」ことが連続して発生しました。
「ああ、これは『今はまだ来るタイミングではない』という神様(あるいは眷属の皆様)からのサインだな」
そう受け取った私と家族は、無理をして進むのをやめ、その日の参拝をすっぱりと見送ることにしました。強引に予定を推し進めるよりも、また自然と波長が合うタイミングを待つのが一番だと分かっていたからです。
おみくじの前に現れる「光のサイン」
そうして見送った後、改めて「今日だ!」と自然にタイミングが合ったのが、先日の立春の日でした。ちょうど仕事のキャンセルが入り、立春一日が空いたのです。これは、『行け』というサインだと勝手に信じまして早朝から準備をしまして、三重県の「椿大神社」に再度お参りに向かいました。
この椿大神社さんは、奈良の大神神社さんと並んで、もう20年近く通っている、私にとって特別な神社のひとつです。
多くの神社でもそうだと思うのですが、ここでは特に、神職の方々をはじめ、隣接する椿会館の方やご近所にお住まいの方々が、この神社を心から大切に思っていることが何気ない挨拶からも、そして、祈りが空間全体からひしひしと伝わってきます。だからこそ、ただお願い事をするだけでなく、清々しい清涼感あるご神気と共に「人の純粋な祈りのエネルギー」や温かさに触れて、心底癒されたい時に伺いたくなるのです。
私はいつも、そんな心地よい空気を感じながら、ゆっくりと挨拶をして鳥居をくぐり、境内に入ります。そして、ザクッ、ザクッと玉砂利を踏みしめながら、1年間見守っていただいたことや、以前いただいたアドバイスへの感謝をお伝えし、同時に眷属の皆様にもご挨拶と感謝の気持ちを伝えながら歩きます。その間、一方的に心の中でしゃべっていますが、なんと言いますかその間にチューニングが整うことも多く、参道を歩くこの時間はちょっとした贅沢な時間となっています。

この日も、いつものように心の中で「今日はこういう目的でお参りに来ました」と伝えながら、本殿へと向かいました。
本殿の前に立ち、手を合わせて改めて深いお礼を伝えます。古いお札をお納めしに来たこと、そして新しいお札をいただいて帰ることをご報告し、「また引き続き見守ってください」とお伝えしました。
それと、私は神社で「おみくじ」を引く際、ただ引くのではなく、本殿でのご挨拶の最後に、事前に神様にこう心の中で話しかけます。 「これからおみくじを引かせていただきます。この1年、こういうことをしたいと思っています。ここから先、こういう問題が起きそうな予感がして悩んでいるのですが、どう思われますか? どうかおみくじを通してアドバイスをお願いします」 と、自分が聞きたいことを具体的にお尋ねしてから、おみくじを引く場所へと向かいます。
そうやって神様に問いかけをしてから歩いていると、本当に不思議なのですが、おみくじが置いてある場所に、スッと光が差してきたりするんです。ありえない角度から木漏れ日がキラッと光ったりしてするのです。私はそれを「今、おみくじを引いていいよ」「答えるよ」というサインだと思って受け取っています。今回は、本殿横の御神籤の場所に人が誰もサッと居なくなり、自然とおみくじを引く場所とタイミングが指し示されたので、そのタイミングでおみくじを引いてきました。
小さな偶然に思えるかもしれませんが、素直な気持ちでそのサインに従って引いてみると、本当にドンピシャで「ズバリ!」な言葉が書かれているんです。いつもその的確なメッセージに、ありがたいなぁと心を打たれます。椿大神社は私の氏神様ではないのですが、私が勝手にご縁を結ばせていただいているのですが、毎回本当に心が、魂がリフレッシュできる本当に厳しさもありながら、懐深い、おおらかな神様がいらっしゃる神社です。
13時までの本殿と夕方もOKな「スナック・鈿女(うずめ)」
せっかくなので、この椿大神社さんでの「ちょっと不思議な参拝のコツ」をシェアさせてください。
こちらの主祭神は、「みちひらきの祖神」として有名な猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)です。ご神気のエネルギーが本当に素晴らしく、基本的にはどなたにでもおすすめの神社ですが、特に「多少厳しくても人生の確固たる指針が欲しい」「仕事で道を拓きたい」と強く願う方にはぴったりです。
ただ、私個人の感覚でお話しすると、強いエネルギーを持つ猿田彦様ご自身は、13時から14時を過ぎた昼下がりになると、別のお役目やご用事のために本殿を「不在」にされる傾向が高いように感じます。
もちろん、ご不在だからといって願いが届かないわけではありません。猿田彦様がお出かけの間は、一緒に祀られている相殿神(あいどのしん)の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)さまや、非常に格の高いサポート部隊の眷属の方々がしっかりとお留守を預かり、私たちの話を後で確実に猿田彦様へと繋いでくださいます。
ですが、「人生の大きなみちひらき」をお願いするのであれば、やはり代理の方を通すよりも、ご本人に直接思いをお伝えし、その強烈で真っ直ぐなエネルギーと繋がっていただいた方が絶対に良いと私は思うのです。
ですので、猿田彦様のお力添えを直接頂戴したい方は、ぜひとも猿田彦様がいらっしゃる13時前までに本殿へ向かい、参拝されることをおすすめします。
一方で、本殿の横にある別宮「椿岸神社」は少し趣が異なります。 こちらには、猿田彦様の奥様である天之鈿女命(あめのうずめのみこと)が主神として祀られています。芸道の祖神、鎮魂、夫婦円満、縁結びの神様として有名な方です。
この鈿女様、本当に「ノリが良い」というか、懐が深くて気さくなエネルギーを持っていらっしゃいます。 本殿の猿田彦様が不在になりがちな昼過ぎ、夕方以降でも、鈿女様は違います。
例えるなら、17時以降に『スナック・鈿女』をオープンさせているかのように(笑)、様々な神様や霊的な存在、そして私たち人間の話を、「うんうん」とざっくばらんに、そして温かく受け入れて聞いてくださる感覚があるのです。
本殿の厳格さとはまた違う、温かくておおらかな視点からのアドバイスやエネルギー、そして芸事のスキルアップや、ご自分の仕事上のスキル・能力開発などのご縁が欲しい時は、ぜひこの「椿岸神社」の鈿女様のところでお話をしてみてください。その後で、ここでおみくじを引くと、また違った視点でのアドバイスがいただけます。

とくにこの写真にある、「椿岸神社」にいらっしゃる狛犬さんはこの光によるサインが出やすいといいますか、心の中で『今、お参りしてもいいでしょうか?このタイミングで伺ってもいいですか?』などと尋ねると、この写真のように強い木漏れ日がバッチリ狛犬様の前身であったり頭部だけにあたって神々しい雰囲気になります。
こう表現するのが正しいかわかりませんが、神様とのコンタクトといいますか眷属の皆様や狛犬さまからのサインが本当にわかりやすいお宮様だと思います。
このように、神様にも、それぞれ個性があり、得意な時間帯やスタンスがある。 そんな風に想像しながら参拝してみると、神社という空間がもっと立体的で、愛おしい場所に感じられるかもしれません。
今回もヤマもオチもありませんが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
あなたの神社巡りが、目先のスタンプラリーではなく、魂が喜ぶ素敵な「ご縁結び」の時間になりますように。
それでは、また次回の「世界は今日もちょっぴり不思議」でお会いしましょう。
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