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吉田瑞穂教育長に聞きたい。流山市 唯一の公立幼稚園は選ばれなかったのか?それとも選ばれない状態にされたのか?


流山市唯一の公立幼稚園をなくす前に、市は本気で園を市民に届けたのか

流山市唯一の公立幼稚園である「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園」が、廃園に向かっています。

市は、園児数の減少や定員割れを理由のひとつとして説明しています。数字だけ見れば、「人が集まらないなら仕方ない」と受け止める人もいるかもしれません。

でも、その数字は本当に公平な数字なのでしょうか。

園児が少ない。だから廃園。この二つをまっすぐ結んでしまう前に、見なければいけないことがあります。

附属幼稚園は、市民にきちんと知られていたのか。入園を検討する家庭が、他の幼稚園と同じように比較できる状態にあったのか。園の魅力を伝えるための広報や発信は十分だったのか。廃園方針が出ている中で、それでも保護者が安心して選べるだけの材料を、市は用意していたのか。

そこを検証しないまま「園児が少ない」と言うのは、あまりにも都合がよすぎます。

これは、単なる幼稚園の人気の問題ではありません。行政が、自分たちの公立幼稚園をどれだけ市民に届けてきたのかという問題です。

私立幼稚園の募集が終わった後に公立を募集していたなら、集まらないのは当たり前です

上田恵子さんの記事では、附属幼稚園が長年、私立幼稚園の募集が終わった後に募集を行っていたことが指摘されています。

この話を聞いて、私はかなり驚きました。

そんな募集の仕方をしていたら、入園希望者が集まりにくいのは当たり前ではないでしょうか?

幼稚園を探す保護者は、募集時期に合わせて動きます。家庭で話し合い、園を比較し、見学し、説明を聞き、子どもに合う場所を決めていきます。私立幼稚園の募集が終わった後に公立幼稚園の募集が出てきても、多くの家庭はすでに他の園を選んでいるはずです。

その状態で「公立幼稚園は定員に満たない」「園児が少ない」と言われても、それは本当に公平な評価なのでしょうか?

普通に考えれば、募集の時点で不利です。

最初から保護者の選択肢に入りにくい場所に置かれていた。そう見えてしまいます。

それにもかかわらず、最後に「選ばれなかった」と言うのであれば、あまりにも一方的です。

「需要がない」のではなく、需要が見えない状態にしていたのでは?

さらに問題なのは、廃園方針が出ている中で入園者が増えるわけがないという点です。

保護者の立場で考えれば当然です。どれだけ良い園でも、「この園は数年後になくなるかもしれない」と聞いたら、安心して子どもを預けることは難しくなります。

幼稚園は、ただ通えればいい場所ではありません。子どもが毎日過ごす場所であり、親が安心して預ける場所であり、小学校につながる大切な時間を過ごす場所です。

その園がなくなるかもしれない。途中で制度が変わるかもしれない。先が見えない。そういう状態で入園希望者が増えないのは、むしろ自然です。

つまり、園児が集まらなかった理由を、単純に「需要がなかった」と片づけることはできません。

需要がなかったのではなく、需要が見えない状態に置かれていたのではないか。選ばれなかったのではなく、選ばれる前に市民の視界から外されていたのではないか?

ホームページのリンクすら直らなかったなら、本気で募集する気があったのか?

関係者経由では、ホームページ上のリンクや情報について、何度も修正を求めていたのに、なかなか直してもらえなかったという話も聞いています。

もしこれが事実なら、かなり重大な問題です。

今の時代、幼稚園を探す保護者が最初に見るのは、多くの場合ホームページです。市のページを見て、園の情報を探し、見学できるか、募集しているか、どんな教育をしているのかを確認します。

その入口であるホームページの情報やリンクが分かりにくい、古い、直してほしいと言っても直らない。そういう状態だったとしたら、園児募集に本気だったとは言いにくいのではないでしょうか。

園児が少ないことを問題にするなら、まず情報の入口を整えるべきです。

※流山市が園の要望を無視し続けた状態のホームページ。令和8年にこのホームページで
許されるのは、阿部寛だけです。

ホームページを整える。募集情報を見やすくする。園の魅力が伝わるページにする。見学や問い合わせにつながる導線を作る。SNSやチラシと連動させる。

これは特別なことではありません。むしろ、園児を募集するなら最低限やるべきことです。

それすら十分に行われていなかったのだとしたら、「園児が集まらない」という結果は、園の魅力不足ではなく、市の広報不足、あるいは募集する気のなさの結果ではないかと疑われても仕方がありません。

園を弱らせてから「選ばれませんでした」と言っていないか?

今回の廃園問題で、最も引っかかるのはこの点です。
流山市は本当に、附属幼稚園を残すために必要な努力をしてきたのでしょうか?

募集時期を私立幼稚園の後にしてきた。廃園方針を出して保護者に不安を与えた。ホームページや情報導線の改善も十分ではなかった。園の魅力を発信する仕組みも整えなかった。

そのうえで「園児が少ない」と言うのであれば、順番が逆です。

市民に知られにくい状態に置く。保護者が選びにくい状態にする。廃園の空気を作る。園の魅力が伝わる発信を広げない。そのうえで「人が集まりませんでした」と言う。

もしそうであれば、それは廃園の説明ではありません。廃園に向けた既成事実づくりに見えてしまいます。

もっと強く言えば、園児数が増えないような状態を作り、その数字を使って廃園を正当化しているように見えます。

そうではないと言うなら、流山市教育委員会と吉田瑞穂教育長は、市民に説明するべきです。

園は発信しようとしていた。関係者も動いていた

関係者経由では、附属幼稚園側がWi-Fi環境の整備を要望していたが、すぐには対応されなかったという話を聞いています。結果として、隣接する学童保育のWi-Fi整備後に、その回線を利用する形になったという話もあります。

また、附属幼稚園の公式Instagramなどで、園の教育内容や日々の活動、地域との交流を発信できないかという要望もあったものの、実現しなかったという話もあります。さらに、園長先生が他施設まで行き、Instagram開設の方法を聞いていたという話もあります。

もちろん、これは関係者経由で把握している情報であり、最終的には園や流山市教育委員会にも確認が必要です。

ただ、もしこの話が事実なら、問題はかなり深刻です。

園は何もしていなかったわけではない。関係者も何もしていなかったわけではない。園を知ってもらうために、発信しようとしていた。保護者を含む関係者もPTA費でチラシを作り、足りなくなった分のコピー代や拡大コピー代については一部保護者が負担し、マルシェを開き、地域に伝えようとしていた。

それでも、行政側の支援が十分でなかったのだとしたら、「園児が少ない」という結果だけを廃園理由にすることはできません。

InstagramもWi-Fiもホームページも整えずに、「良い園なら人は集まる」と言えるのか?

今の時代、保護者が園を知る入口は、紙の案内だけではありません。

園の雰囲気。先生たちの関わり方。子どもたちの表情。日々の活動。地域との交流。支援が必要な子どもにどう向き合っているのか。

そうしたものが見えるかどうかで、保護者の印象は大きく変わります。特に附属幼稚園のように、公立であり、支援が必要な子どもや不安を抱える家庭にとって意味のある園なら、日々の様子を丁寧に発信することはとても大切だったはずです。

知らなければ、選べません。見えなければ、検討できません。不安が消えなければ、申し込めません。

だから、園児募集は単に「園が良いか悪いか」では決まりません。情報が届くか。安心できるか。見学したいと思えるか。保護者が家族で話し合える材料があるか。そこまで含めて、初めて選択肢になります。

ホームページも整わない。SNSも活用できない。Wi-Fiもすぐに整わない。募集時期も不利。廃園の空気もある。

その状態で「人が集まらない」と言うのは、看板を外した店に向かって「お客が来ない」と言っているようなものです。

広報を本気でやれば、園児数は動かせたはずです

私は、附属幼稚園の園児数の問題は、広報と導線設計でかなり改善できたと考えています。

園の魅力を見える化する。先生たちの取り組みを伝える。関係者の声を記事にする。卒園児家庭の実感を届ける。日々の活動をSNSで発信する。見学会につながるページを作る。支援が必要な子どもを持つ家庭に向けて、附属幼稚園がどのような場所なのかを丁寧に説明する。地域イベント、Web、SNS、紙のチラシ、自治会、子育て支援の場を組み合わせる。

これは特別なことではありません。民間では当たり前にやっていることです。

私が市の広報として入れば、園児数の問題はすぐに改善の方向へ動かせると思っています。「園児が少ないから廃園」と結論づける前に、やれることは山ほどありました。

附属幼稚園を知らない人に知ってもらう。廃園の不安を抱える家庭に、正確な情報を届ける。公立幼稚園だからこそできる支援を、必要な家庭に届ける。「古い」「小さい」「定員割れ」という印象ではなく、「ここにしかない役割」を伝える。

これを本気でやれば、状況は変わったはずです。

それをやらずに「人が集まらない」と言うなら、それは園の問題ではなく、市の広報と制度設計の問題です。

なぜ、その声は採用されなかったのか?

ここが一番重要です。

もし園や関係者から「もっと発信したい」「もっと知ってもらいたい」という声が上がっていたのなら、なぜ流山市教育委員会はそれを本気で採用しなかったのでしょうか。

Wi-Fi整備。InstagramなどSNSでの発信。ホームページの改善。園の教育内容や日々の活動の発信。地域との交流の見える化。関係者の声の活用。募集導線の見直し。

園児数が少ないことを問題にするなら、まず園児数を増やすための提案を真剣に受け止めるべきです。

現場が動こうとしていた。関係者も動いていた。広報の方法もあった。それでも流山市教育委員会が本気で支えなかったのだとしたら、「園児が少ない」という結果だけを廃園理由にするのは通りません。

私はこの流れを、単に「市の広報が下手だった」とは受け止めていません。

園児数を増やすための具体的な方法があり、現場や関係者からも声が上がっていたにもかかわらず、それを採用してこなかった。そして、その結果として園児数が少ないことを廃園理由にしている。

そうであるなら、私は「園児数を増やせなかった」のではなく、「園児数が増えない状態を放置し、その数字を廃園の根拠にしている」と捉えています。

さらに言えば、意図的に園児数が増えにくい状態を作り、その数字を使って廃園へ進めているのではないかという疑いすら持っています。

もちろん、これは私の受け止めです。流山市教育委員会や吉田瑞穂教育長に別の説明があるなら、ぜひ説明してほしいと思います。

プレに通っている子どもたちは、どうなるのか?

もうひとつ、どうしても見過ごせない問題があります。

いま附属幼稚園のプレに通っている子どもたちと、その保護者のことです。

プレに通っている家庭の中には、来年から附属幼稚園に入るつもりでいた人もいるはずです。子ども自身も、「この幼稚園に通うんだ」と楽しみにしていたかもしれません。保護者も、子どもの様子を見ながら、この園なら安心できると思っていたかもしれません。

その家庭に対して、「廃園になるので入れません」となるなら、あまりにも大きな影響があります。

では、その親子はどうすればいいのでしょうか?

今から別の園を探すのでしょうか?私立幼稚園の募集が終わった後に、別の選択肢を探さなければならないのでしょうか?

私は「ふざけるな」と言いたい。

親は子どもに何と説明すればいいのでしょうか?楽しみにしていた子どもが悲しむかもしれないことを、教育委員会はどう受け止めているのでしょうか?

この問題は、制度の話ではありません。目の前にいる子どもと保護者の話です。

もし、プレに通っている家庭に対して、きちんと話し合いの場を設けていないのだとしたら、それは教育行政としてかなり残酷な対応です。

廃園方針を出すなら、まず影響を受ける家庭と向き合うべきです。来年入園するつもりだった家庭がいるのか。いるなら、その家庭にどのような選択肢を用意するのか。子どもたちの気持ちをどう受け止めるのか。保護者の不安にどう答えるのか。

そこを抜きにして廃園だけを進めるなら、子どもを一番に考えているとは言えません。

吉田瑞穂教育長の「良い園なら人は集まる」は、保護者に向ける言葉なのか

関係者経由では、吉田瑞穂教育長が要望書と提案書を提出した際に、「次年度の園児が21人以上集まっていれば、もちろん廃園にはせず続けるが、皆さんが附属幼稚園は良い幼稚園と仰っているので、それなら園児が集まるのは難しくないですよね」という趣旨の発言をした、という話も聞いています。

この発言の正確な文言や前後関係については、流山市教育委員会側にも確認が必要です。

ただ、少なくとも当事者側では、この発言が強く問題視されています。単に「言い方が嫌だった」という話ではありません。

関係者に聞いた話では、園を知ってもらうために動いていました。チラシは基本的にPTA費で作り、足りなくなった分のコピー代や拡大コピー代については一部保護者が負担し、マルシェを開き、地域に伝えようとしていました。園も発信しようとしていた。しかし、その環境が十分に整わないまま、教育長から「良い園なら人は集まるでしょう」と返されたように受け止められている。

これが子育てのまちのやることですか?

公立幼稚園を市民に知らせ、必要な家庭に届け、安心して選べる環境を整えるのは、保護者の仕事ではありません。市の仕事です。教育委員会の仕事です。教育長の責任です。

その責任が果たされていたのかと問われている場面で、「良い園なら人は集まる」と返すのであれば、当事者側が怒るのは当然です。

それは感情論ではありません。

行政が果たすべき責任を、保護者側に押し返されたように見えたからです。

吉田瑞穂教育長は「施設」の前に、そこにいる子どもを見てほしい

流山市公式サイトでは、吉田瑞穂教育長は文部科学省で主に学校施設についての仕事をしてきた人物として紹介されています。令和6年10月から流山市の教育長を務めていることも、公式に示されています。

学校施設に詳しいことは、本来、大きな強みです。制度、予算、国の仕組み、施設整備。そうした視点を持つ教育長がいること自体は、流山市にとってプラスの面もあるはずです。

しかし今回の附属幼稚園廃園問題では、その強みが逆に不安にさせています。

附属幼稚園は、ただの施設ではありません。定員充足率の数字でもありません。運営費の項目でもありません。

そこには、子どもがいます。先生がいます。保護者がいます。支援が必要な家庭があります。そして、市長自身が必要性を語り、進めてきたはずの幼児教育支援センターとつながる、実践の場としての意味があります。

施設行政の視点で見れば、園児数、建物、費用、効率が目に入りやすいかもしれません。けれど、公立幼稚園の価値は、それだけでは測れません。

数が少ないから価値がないのではありません。数が少ないからこそ、丁寧に受け止められてきた子どもがいるかもしれない。民間では難しい家庭を、公立だから受け止めてきた可能性がある。保護者が「ここなら」と思えた理由がある。

そこを見ないまま廃園に進むなら、教育行政としてあまりにも浅い判断です。

このまま廃園を進めるなら、吉田瑞穂教育長は答えるべきです

流山市教育委員会と吉田瑞穂教育長は、このまま附属幼稚園の廃園を進めるのであれば、少なくとも次の点に答えるべきです。

  • なぜ附属幼稚園は、長年にわたり私立幼稚園の募集が終わった後に募集していたのか?

  • その募集方法で園児が集まりにくくなる可能性を、市は認識していたのか?

  • なぜホームページのリンクや情報導線の改善は、関係者から指摘されてもすぐに反映されなかったのか?

  • なぜ附属幼稚園のSNS発信は実現しなかったのか?

  • なぜWi-Fi環境の整備はすぐに進まなかったのか?

  • 園から広報や発信に関する要望はあったのか?

  • あったなら、なぜ採用されなかったのか?

  • 廃園方針が入園希望者に与えた影響を検証したのか?

  • プレに通っている子どもと保護者に対して、話し合いの場を設けたのか?

  • 来年入園するつもりだった家庭に、どのような選択肢を示しているのか?

  • PTA費や一部保護者負担で広報していた状況を、どう受け止めているのか?

  • 「良い園なら園児が集まるのは難しくない」という趣旨の発言は事実なのか?

  • 事実であれば、その発言は教育長として適切だったのか?

  • 公立幼稚園が担ってきた支援機能は、廃園後にどこが責任を持って担うのか?

これは、難しい質問ではありません。

本当に十分に検討してきたなら、答えられるはずです。

「良い園なら人は集まる」と言う前に

最後に、もう一度書きます。

「良い園なら人は集まる」と言う前に、流山市はその良い園を市民に届ける努力をしたのでしょうか。

私立幼稚園の募集が終わった後に公立幼稚園を募集していたなら、集まりにくいのは当たり前ではないでしょうか。ホームページのリンクや情報導線が整っていなかったなら、そもそも保護者に届きにくかったのではないでしょうか。園が発信したいと考えたとき、その環境を整えたのでしょうか。関係者が園を知ってもらおうと動いたとき、それを本気で支えたのでしょうか。

そして何より、プレに通っていて、来年から入園するつもりだった子どもたちと保護者に、きちんと向き合ったのでしょうか。

公立幼稚園を弱らせておいて、「需要がない」と言っていないでしょうか。

園児数が少ないから廃園するのではなく、園児数が増えにくい状態を放置し、その数字を使って廃園に進んでいるのではないか。

さらに言えば、意図的に園児数が増えにくい状態を作り、その数字を廃園の理由にしているのではないか。

そう疑われても仕方がない状況に見えます。

もし違うというなら、吉田瑞穂教育長は説明するべきです。流山市教育委員会は、市民と保護者に向き合う場を設けるべきです。

流山市唯一の公立幼稚園をなくす前に、市民が知るべきことはまだ多すぎます。

本記事について

本記事は、流山市唯一の公立幼稚園である「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園」の廃園問題について、教育行政上の説明責任を問う目的で作成しています。

本文中には、公開資料・報道されている情報・関係者経由で把握している情報・筆者の意見や受け止めが含まれています。関係者経由の情報については、情報提供者の保護の観点から詳細を一部伏せています。また、現時点で確認中の内容については、断定を避けるよう努めています。

事実関係に誤りがある場合、または補足すべき情報がある場合は、具体的な根拠とともにご連絡ください。内容を確認のうえ、必要に応じて訂正・追記・表現の修正を行います。

本記事は、特定の個人を攻撃する目的ではなく、流山市の公立幼稚園廃園問題について、市民が判断するために必要な論点を可視化することを目的としています。

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