「子どもの笑顔が流山市の宝物!」を掲げ当選した矢口輝美議員は、なぜ公立幼稚園の見直し陳情で棄権したのか
要約
矢口輝美議員は、令和5年市議選で「子どもの笑顔が流山市の宝物!」「教育に優れた街 流山を目指して」を掲げ、教育福祉委員会にも所属しています。一方、令和6年3月の流山市議会では、市内唯一の公立幼稚園の廃園方針見直しを求める陳情に棄権しました。私は、この棄権を実質的に反対に近い重さを持つものとして捉えています。
流山市は「子育てのまち」として知られてきました。
しかし、その流山市で、市内唯一の公立幼稚園である流山市幼児教育支援センター附属幼稚園について、廃園方針が進められています。
この問題に対して、流山市議会では、陳情第16号、つまり「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園方針」の見直しを求める陳情書が提出されました。
この記事では、流山市議会議員の矢口輝美議員が、この公立幼稚園廃園方針の見直し陳情にどう向き合ったのかを、公開資料をもとに整理します。
まず正確に線引きします。
矢口議員は、この陳情に「反対票」を投じたわけではありません。
表決結果は「-」、つまり棄権です。
ただし、私はこの件について、棄権は形式上は反対ではないものの、政治的には反対とほぼ同じ重さを持つと捉えています。
なぜなら、問われていたのは「廃園を今すぐ完全に止めるか」ではなく、市民が求めた『いったん立ち止まって見直してほしい』という陳情に賛成するかどうかだったからです。
この記事で確認すること
矢口輝美議員は、前回選挙で何を掲げていたのか
教育福祉委員会所属の議員として、公立幼稚園問題にどう向き合ったのか
陳情第16号で、なぜ「賛成」ではなく棄権だったのか
棄権を、市民はどう受け止めるべきなのか
矢口輝美議員の基本プロフィール
公開資料上、確認できる矢口輝美議員の基本情報は次のとおりです。
氏名 矢口輝美
会派 所属なし
所属政党 無所属
期数 1期
所属委員会 教育福祉委員会、議会広報広聴特別委員会
令和5年市議選 無所属・新人、1,664票で当選ここで特に重要なのは、矢口議員が教育福祉委員会に所属していることです。
今回の公立幼稚園廃園方針は、子ども、教育、福祉、発達支援、要配慮児の受け皿に関わる問題です。
そのため、教育福祉委員会に所属する議員が、どのような態度を取ったのかは、市民にとって非常に大きな確認事項です。
前回選挙で掲げていたこと
矢口輝美議員は、令和5年の流山市議会議員選挙で、次のような言葉を掲げていました。
「子どもの笑顔が流山市の宝物!」
「教育に優れた街 流山を目指して」
「誰一人取り残さない避難所作り」これは、かなり明確に子ども、教育、誰一人取り残さないという考え方を前面に出した訴えです。
候補者サイトでも、「子どもの笑顔が流山市の宝物!」という言葉や、地域で子どもを見守る趣旨の文章が確認できます。
だからこそ、今回の公立幼稚園問題では、矢口議員の判断を丁寧に確認する必要があります。
流山市幼児教育支援センター附属幼稚園は、市内唯一の公立幼稚園です。
そして、この問題では、単に園児数やコストだけではなく、要配慮児や発達支援を必要とする子どもたちの受け皿として、公立園がどのような役割を果たしてきたのかも問われています。
「子どもの笑顔」「教育」「誰一人取り残さない」を掲げた議員が、この問題でどのような態度を取ったのか。
これは、市民が確認すべき論点です。
陳情第16号での表決
令和6年第1回定例会の議員別表決結果一覧では、陳情第16号の名称は次のように示されています。
陳情第16号
「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園方針」の見直しを求める陳情書この陳情に対する矢口輝美議員の表決は、「-」でした。
表の見方では、○は賛成、×は反対、-は棄権です。
つまり、矢口議員は、廃園方針の見直しを求める陳情に賛成票を投じませんでした。
ここは正確に書く必要があります。
矢口議員は「廃園に賛成した」と断定することはできません。
また、「陳情に反対した」とも、表決上は書くべきではありません。
正確には、「廃園方針の見直しを求める陳情に棄権した」「市民側の見直し要求に賛成しなかった」です。
棄権は、形式上は反対ではない。それでも私は重く見る
ここが、この記事で最も大事な点です。
棄権は、制度上は反対票ではありません。
しかし、今回の陳情は「廃園を絶対にやめろ」という最終議案ではありませんでした。
市民が求めていたのは、まず廃園方針を見直してほしいということです。
言い換えるなら、これは「子どもたちのために、保護者のために、要配慮児の受け皿のために、いったん立ち止まって検証してほしい」という声でした。
その場面で棄権することは、私は、基本的には反対と同じ方向に働いたと考えています。
もちろん、表決上の分類は棄権です。
しかし、市民側から見れば、結果として矢口議員は見直しを求める側には立たなかったということです。
ここをぼかしてはいけないと思います。
どこに問題があるのか
矢口議員について、市民が確認すべき点はかなり明確です。
子どもの笑顔が流山市の宝物と掲げていた。
教育に優れた街を目指すと訴えていた。
誰一人取り残さないという趣旨の言葉を掲げていた。
教育福祉委員会に所属している。
それにもかかわらず、公立幼稚園廃園方針の見直し陳情には賛成しなかった。この並びを見たとき、私は強い違和感を持ちます。
なぜなら、今回の問題はまさに、子どもと教育に関わる問題だからです。
しかも、流山市幼児教育支援センター附属幼稚園は、市内唯一の公立幼稚園です。
この園が閉じられた場合、支援を必要とする子どもや保護者にどのような影響があるのか。
私立園に空きがあるという説明だけで、本当に代替できるのか。
公立園だからこそ担ってきた機能はなかったのか。
こうした点を確認するために、まず「見直し」を求めるのは、市民側の当然の行動だと私は考えます。
その陳情に対して、教育福祉委員会所属の議員が賛成しなかった。
これは、説明なしに済ませてよい話ではありません。
棄権理由の説明は確認できるのか
調査メモでは、矢口輝美議員について、本人確認済みのSNSやブログ、noteなどで、棄権理由を説明している公開発信は確認できないと整理されています。
候補者サイトは確認できますが、少なくとも今回の調査メモの範囲では、陳情第16号でなぜ棄権したのかを説明する本人発信は確認できません。
もし、矢口議員に棄権の理由があるなら、それは市民に向けて説明されるべきです。
特に、矢口議員は教育福祉委員会に所属しています。
子ども・教育を掲げて当選した議員が、子ども・教育に直結する公立幼稚園の見直し陳情で棄権した。
その理由が見えないままでは、市民は判断できません。
市民が確認すべきこと
私たち市民が確認すべきなのは、単に「誰が悪いか」ではありません。
確認すべきなのは、もっと基本的なことです。
子どもや教育を掲げて当選した議員が、実際の議会でどのような判断をしたのか。
市民から出された見直し陳情に対して、賛成したのか、反対したのか、棄権したのか。
そして、その理由を市民に説明しているのか。
矢口議員の場合、表決は棄権でした。
だから、形式上は反対ではありません。
しかし、私はこの棄権を軽く見ることはできません。
今回の陳情は、最低限の「見直し」を求めるものでした。
その見直しに賛成しなかったという事実は、子ども・教育を掲げる議員として重く受け止めるべきです。
最後に
矢口輝美議員は、令和5年市議選で「子どもの笑顔が流山市の宝物!」「教育に優れた街 流山を目指して」「誰一人取り残さない」という趣旨の言葉を掲げて当選しました。
そして現在、教育福祉委員会にも所属しています。
しかし、令和6年3月19日の流山市議会では、流山市唯一の公立幼稚園の廃園方針について、見直しを求める陳情に賛成せず、棄権しました。
これは、表決上は反対ではありません。
けれども私は、今回のような「見直しを求める陳情」における棄権は、市民側の見直し要求に背を向けたものとして、反対に近い重さを持つと考えています。
公立幼稚園の廃園は、ただの施設整理ではありません。
流山市がこれまで掲げてきた「子育てのまち」という言葉が、実際にどこまで子どもたちや保護者の側に立っているのかを問う問題です。
だからこそ、議員一人ひとりが何を掲げ、何に賛成し、何に反対し、何を棄権したのかを、市民が確認していく必要があります。
矢口輝美議員の棄権についても、今後の説明と行動を引き続き見ていきたいと思います。
主な確認資料
- https://www.nagareyamagikai.jp/gaiyo/
- https://www.city.nagareyama.chiba.jp/information/1008966/1009079/1009080/1042189/index.html
- https://www.city.nagareyama.chiba.jp/information/1008966/1009079/1036222/1042186.html
- https://www.nagareyamagikai.jp/doc/2024032200014/file_contents/R6-1_giketukekka.pdf
- https://yaguchi-terumi.amebaownd.com/
流山市議会「議員の紹介」
流山市「令和5年4月23日執行 流山市長選挙・流山市議会議員一般選挙投票結果・開票結果」
流山市「令和5年執行 流山市長・市議会議員一般選挙選挙公報」
流山市議会「令和6年第1回定例会 議員別表決結果一覧」
矢口輝美氏候補者サイト
確認できた事実と、未確認の事項
確認できた事実
矢口輝美議員は、流山市議会公式ページで会派「所属なし」、所属政党「無所属」、期数「1期」と掲載されている。
所属委員会は、教育福祉委員会、議会広報広聴特別委員会である。
令和5年流山市議会議員選挙では、無所属・新人として1,664票で当選している。
選挙公報・候補者サイト上、「子どもの笑顔が流山市の宝物!」という訴えが確認できる。
調査メモ上、「教育に優れた街 流山を目指して」「誰一人取り残さない避難所作り」などの訴えが整理されている。
令和6年第1回定例会の議員別表決結果一覧で、陳情第16号に対し、矢口議員は「-」だった。
「-」は棄権を意味するため、矢口議員は廃園方針の見直しを求める陳情に賛成しなかったと整理できる。
未確認の事項
矢口議員が陳情第16号で棄権した具体的な理由。
棄権理由について、本人が公開の場で説明しているかどうか。
廃園条例案が正式に出た場合、矢口議員がどのような態度を取るか。
本人確認済みSNSやnote等で、この件に関する詳細な説明があるかどうか。
