教育福祉委員がなぜ「見直し」に反対?笠原久恵議員と流山市公立幼稚園問題
教育福祉委員会にいる4期目議員が、なぜ「見直し」に反対したのか。
これが、笠原久恵議員について市民が確認すべき一番大きな論点です。
笠原議員は、流政会所属・自由民主党所属の4期目の流山市議会議員です。選挙公報では「子育て支援、少子化対策」「青少年の健全育成活動」「高齢者や障がい者など社会福祉事業の更なる充実」を掲げ、現在は教育福祉委員会にも所属しています。
しかし、令和6年3月の流山市議会では、市内唯一の公立幼稚園である流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園方針について、見直しを求める陳情に反対しました。
私は「廃園条例に賛成したのと同程度の意味」だと捉えています
手続き上、これは「廃園条例に賛成した」という表決そのものではありません。市民の人たちがどう捉えるかは別です。
ただし私は、廃園方針の見直しを求める陳情に反対したことは、実質的には廃園条例に賛成したのと同程度の意味を持つと捉えています。
なぜなら、廃園方針に対して市民が「いったん立ち止まって見直してほしい」と正式に求めた場面で、その見直し要求に反対したからです。
この記事で見るポイント
教育福祉委員会所属の議員が、なぜ見直し陳情に反対したのか
子育て支援・少子化対策・青少年健全育成と反対票はどう整合するのか
流政会の不採択側に回った一票として、何を説明すべきなのか
その後に一般質問で廃園問題を取り上げた点を、どう見るべきか
まず押さえるべき事実
笠原久恵議員について、公開資料上確認できる基本情報は次のとおりです。
会派:流政会
所属政党:自由民主党
期数:4期
所属委員会:教育福祉委員会、つくばエクスプレス沿線整備と新川耕地・周辺特別委員会
令和5年市議選:自由民主党・現職、3,301票で当選
陳情第16号への態度:反対
ここで特に重いのは、教育福祉委員会所属であることです。
公立幼稚園の廃園方針は、単なる施設整理ではありません。子育て、幼児教育、発達支援、要配慮児の受け皿、公立園の役割に関わる問題です。
その問題について、市民が「見直してほしい」と出した陳情に、教育福祉委員会の議員が反対した。
私は、この点をかなり重く見ています。
笠原議員は何を掲げて当選したのか
令和5年市議選の選挙公報で、笠原議員は「さわやかハートで、地域の為に一生懸命働きます!」と掲げています。
政策としては、次のような項目が確認できます。
地域間格差を無くした街づくり
高齢者や障がい者など社会福祉事業の更なる充実
子育て支援、少子化対策
青少年の健全育成活動の支援
通学路の安全対策
災害時の障がい者対応改善
小沢えみり議員や近藤みほ議員のように、子育て・インクルーシブ教育を前面に強く打ち出しているタイプとは少し違います。
ただ、笠原議員は福祉、子育て、青少年、障がい者支援、地域安全を掲げてきた議員です。
だからこそ、公立幼稚園の廃園方針について、「見直し」すら求める陳情に反対した理由は、市民に説明されるべきです。
手続き上は「見直し陳情」への反対。けれども政治的な意味は重い
ここは誤解しないように正確に整理します。
令和6年第1回定例会の議員別表決結果一覧では、陳情第16号に対する笠原久恵議員の欄は「×」です。
表の見方では、○は賛成、×は反対、-は棄権です。
つまり、正確にはこうです。
笠原久恵議員は、令和6年3月19日の流山市議会で、流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園方針見直しを求める陳情に反対した。
これは、手続き上は廃園条例への最終賛否ではありません。
けれども、陳情の中身は「まず見直してほしい」という市民の正式な意思表示でした。
そのため私は、この反対票を「廃園条例に賛成したのと同程度の政治的意味を持つ一票」だと捉えています。
もちろん、すべての市民が同じように受け止めるとは限りません。しかし、少なくとも私は、見直しを止める側に回った一票として、非常に重く見るべきだと考えています。
なぜこの反対票が重いのか
私がこの反対票を重く見る理由は、3つあります。
第一に、笠原議員は教育福祉委員会所属だからです。
公立幼稚園の廃園方針は、教育福祉委員会の領域と無関係ではありません。幼児教育、子育て支援、要配慮児の受け皿、発達支援に関わる問題です。
第二に、笠原議員は子育て支援や青少年健全育成を掲げているからです。
子育て支援を掲げるなら、市内唯一の公立幼稚園を閉じる方針について、市民が見直しを求めたとき、なぜ反対したのかを説明する必要があります。
第三に、4期目・上位当選の有力議員だからです。
経験の浅い議員ではありません。市民は、4期目議員に対して、より明確な説明責任を求めてよいはずです。
市民が聞きたいのは、この説明です
笠原議員が見直し陳情に反対したことについて、市民が確認すべき問いは具体的です。
公立幼稚園が担ってきた役割を、どのように評価したのか
子育て支援、少子化対策と、見直し陳情への反対はどう整合するのか
要配慮児や発達支援が必要な子どもの受け皿をどう考えたのか
市の廃園方針について、教育福祉委員としてどこまで検証したのか
流政会としての判断だったのか、個人としてどう考えたのか
これは感情的な攻撃ではありません。
市民が自分のまちの政治を確認するための、当然の問いです。
一般質問で取り上げた点は、公平に見る必要がある
笠原議員については、公平に書くべき点もあります。
笠原議員は、その後の一般質問で、「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園などについて」を取り上げています。
つまり、この問題にまったく触れていない議員ではありません。
ただし、順番が重要です。
令和6年3月の表決では、廃園方針見直し陳情に反対した
その後、一般質問では附属幼稚園の廃園問題を取り上げている
ここから市民が確認すべきなのは、「では、なぜ最初の見直し陳情には反対したのか」という点です。
一般質問で問題を取り上げたのであれば、その問題意識と反対票はどうつながるのか。
この説明が必要です。
流政会の反対票として見るべきこと
笠原議員は、流政会に所属しています。
陳情第16号では、流政会所属議員が見直し陳情に反対する側に回ったことが、市民にとって大きな確認事項です。
会派内でどのような議論があったのかは、公開資料だけでは断定できません。
ただし、公開資料上で確認できることは明確です。
笠原久恵議員は、流政会所属の4期目議員として、公立幼稚園廃園方針の見直しを求める陳情に反対した。
市民がこの一票を確認し、理由を求めるのは当然です。
私はこう捉えています
笠原議員の反対票は、単なる「一票」ではありません。
教育福祉委員会に所属し、子育て支援や福祉を掲げる4期目議員が、市民の見直し要求に反対した一票です。
私は、この表決を、流山市の「子育てのまち」という言葉が本当に中身を持っているのかを問うものとして捉えています。
市が公立幼稚園を閉じようとするとき、教育福祉に関わる議員がまず見るべきなのは、コストだけではないはずです。
閉じた後に、誰が、どこで、どの責任で、支援を必要とする子どもたちを受け止めるのか。
そこが見えないまま見直しに反対するなら、市民は納得できません。
最後に
笠原久恵議員は、流政会所属・自由民主党所属の4期目議員です。
選挙公報では、子育て支援、少子化対策、青少年健全育成、高齢者・障がい者福祉を掲げています。
現在は教育福祉委員会にも所属しています。
それにもかかわらず、令和6年3月19日の流山市議会では、流山市唯一の公立幼稚園について、廃園方針の見直しを求める陳情に反対しました。
その後、一般質問でこの問題を取り上げている点は、公平に見る必要があります。
しかし、見直し陳情に反対した事実は残ります。
私は、この表決について、笠原議員本人から市民に向けた説明が必要だと考えています。
公立幼稚園の廃園は、ただの施設整理ではありません。
流山市がこれまで掲げてきた「子育てのまち」という言葉が、実際にどこまで子どもたちや保護者の側に立っているのかを問う問題です。
笠原久恵議員の反対票についても、今後の説明と行動を引き続き確認していきたいと思います。
主な確認資料
流山市議会「議員の紹介」
https://www.nagareyamagikai.jp/gaiyo/流山市「令和5年4月23日執行 流山市長選挙・流山市議会議員一般選挙投票結果・開票結果」
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/information/1008966/1009079/1009080/1042189/index.html流山市「令和5年執行 流山市長・市議会議員一般選挙選挙公報」
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/042/189/r5sigikouhou.pdf流山市議会「令和6年第1回定例会 議員別表決結果一覧」
https://www.nagareyamagikai.jp/doc/2024032200014/file_contents/R6-1_giketukekka.pdf流山市議会 令和6年の一般質問通告一覧・議会だより等
https://www.nagareyamagikai.jp/
確認できた事実と、未確認の事項
確認できた事実
笠原久恵議員は、流山市議会公式ページで会派「流政会」、所属政党「自由民主党」、期数「4期」と掲載されている。
所属委員会は、教育福祉委員会、つくばエクスプレス沿線整備と新川耕地・周辺特別委員会である。
令和5年流山市議会議員選挙では、自由民主党・現職として3,301票で当選している。
選挙公報では、子育て支援、少子化対策、青少年健全育成、高齢者・障がい者福祉などを掲げている。
令和6年第1回定例会の議員別表決結果一覧で、陳情第16号に対し、笠原議員は「×」だった。
「×」は反対を意味するため、笠原議員は廃園方針の見直しを求める陳情に反対したと整理できる。
その後の一般質問で、流山市幼児教育支援センター附属幼稚園の廃園などについて取り上げている。
未確認の事項
笠原議員が陳情第16号に反対した具体的な理由。
一般質問で廃園問題を取り上げた際の具体的な主張内容。
廃園条例案が正式に出た場合、笠原議員がどのような態度を取るか。
流政会内で、廃園方針見直し陳情についてどのような議論があったか。
