署名文面の修正点について

このたび、change.orgの署名文面(署名活動の主旨)の修正をしました。
修正箇所は7ヶ所です。修正前と修正後の文言、またその理由を以下に記載します。
署名文面の修正をする判断に至った理由は、こちらのnoteをご覧ください。



性的なネット広告ゾーニングしませんか?

署名活動の主旨

 私たちの日常生活において、インターネットは欠かせない存在となっています。

①【修正前】
 しかし、検索を少し行うだけで(性的なワードで検索していないのに)、無関係の性的な漫画やゲームの広告が表示されます。広告制限アプリを使ってもすり抜けて表示されることがあります。

①【修正後】
 しかし、性的な単語で検索しなくても、年齢制限のないサイトや未成年でも利用できるアプリに内容とは無関係の露骨に性的な広告が表示されることがあります。これらは広告ブロッカーを使ってもすり抜けて表示されることがあります。

①【修正理由】

現状についてより正確に表現できるよう修正しました。


 現代のこどもたちは調査学習等でインターネットを利用することが多く、このような性的な広告に容易に触れる可能性があります。

②【修正前】
 内容も、明らかに未成年者と思われるキャラクターが性的対象として描かれていたり、犯罪行為を含んでいることがあり、成長過程のこどもたちのみならず、成人に対しても性的認知の歪みを引き起こす可能性があります。

②【修正後】
 それらの広告には、女性の胸や臀部を過度に強調させているものや、性行為の描写、時には未成年と思われるキャラクターを含む登場人物への性暴力など犯罪行為を描いたものまであります。

②【修正理由】

性的な広告に関して日々勉強し、また様々なご意見をいただく中で、可能性というどちらの立場からでも主張できる論点で訴えることは望ましくないと判断したため、事実のみの記載へ修正しました。


③【修正前】

 実際に性犯罪者が漫画や児童ポルノの影響を受けた、ということがあり、歪んだ性的情報は歪んだ性的欲求を引き起こす可能性があり、それをこどもが日常的に目にする環境は問題があると思われます。

③【修正後】
<削除>

③【修正理由】

性的な作品に影響を受けた、と言っている性犯罪者の実例はあるものの、必ず影響を受けるというものではなく、性的な作品が性犯罪者を生み出すかのような表現となってしまっているため削除しました。


 私にもこどもがいますが、調べものをしたいと言われても、性的な広告がすぐに出てくるため気軽に調べものをさせてあげることもできない状況です。

④【修正前】
 また自分自身も、広告ブロックアプリを使っているものの、すり抜けて露骨に性的な広告が出てくることがありとても不快な気持ちになります。

④【修正後】
 また自己防衛手段として広告ブロッカーを使っているものの、すり抜けて露骨に性的な広告が出てくることがあります。

④【修正理由】

不快感という感情のみで規制を求めているかのように誤解を与えうる表現であるため事実のみの記載へ修正しました。


 この問題を解決するためには、インターネット上の性的な広告の制限を強化することが必要です。

 誰でも見られてしまうという点では、コンビニの性的な書籍の規制以上に喫緊の問題だと感じています。

※これは性的な漫画やゲーム作品自体の規制を求めるものではなく、ゾーニング(すみ分け)の必要性を訴えたものです。

 レンタルビデオ店や書店でも、18禁コーナーは区切られて隠されていると思いますが、現在のインターネット環境は、店の入り口を入ってすぐのところに性的な書籍やビデオが陳列されているようなものです。

 これを、表現の自由や経済活動という理由で放置している国で良いのでしょうか?

 現在性的な広告については法的な規制がなく、各業界の自主規制にゆだねられています。

 テレビや新聞、公共交通機関の広告などに関しては国から規制されなくとも、それぞれが広告の掲載基準を作成しきちんと自主規制がなされており、こどもを含む誰にでも性的な広告を見せつけられることはありません。(以下参考資料)

日本民間放送連盟 放送基準:https://j-ba.or.jp/category/broadcasting/jba101032

新聞広告倫理綱領/新聞広告掲載基準:https://www.pressnet.or.jp/outline/advertisement

公益社団法人日本鉄道広告協会掲出基準:https://www.j-jafra.jp/standard/02.html

関東交通広告協議会 広告掲出審査基準:https://www.train-media.net/rule.html

 なぜかインターネット広告の規制に関してのみ新たな問題かのように、表現の自由や経済活動の自由なので規制は難しい、という意見が聞かれますが、単純にテレビや新聞などのより公共性の高い広告媒体と比べてインターネット上は自主規制の基準がゆる過ぎる、ということがこの問題のすべてだと思っています。

 つまり、インターネット広告業界は性的な広告の自主規制の基準をテレビや新聞レベルまで上げてください、ということです。

⑤【修正前】
 そのために新たに組合などを作るのではなく、既存の広告審査機構 JARO(https://www.jaro.or.jp)やインターネット広告に関わる企業の組合日本インタラクティブ広告協会(https://www.jiaa.org)に、形骸化している素晴らしいガイドラインを見直し、きちんと審査して不適格な場合は規制を求める勧告を出すなどの対応をしてもらいたいと思っています。

 実際に通称コンプレックス広告に関しては多数の苦情の声を受けJAROから勧告がなされる取り組みの経緯あり。https://www.jaro.or.jp/news/ghuq7e0000002qfs-att/20200618sinsakizyun.pdfhttps://blog.m0mentum.co.jp/weekly_adverinews_20211012

⑤【修正後】
 そのために新たに組合などを作るのではなく、すでにインターネット広告に関わる企業の組合である日本インタラクティブ広告協会(https://www.jiaa.org)がすばらしいガイドライン(https://www.jiaa.org/katudo/gdl/keisaikijun/)や広告事例集(https://www.jiaa.org/katudo/siryo/20220824_futekisetujirei/)を作成しているので、インターネット広告関連企業にはそのガイドラインに沿って改善策を検討してもらい、日本広告審査機構 JARO(https://www.jaro.or.jp) には性的なネット広告も対象としてもらい、広告に対する苦情窓口として企業へのフィードバックを行ってもらいたいと思っています。

⑤【修正理由】

当会が考えるインターネット広告における性的表現の基準は、協会の広告掲載基準ガイドラインと大きな相違はないことから、会員企業へガイドラインのさらなる周知徹底を求めることが、要望の実現において重要であると判断しました。
また、広告掲載基準ガイドラインはあくまで方向性を示すものであり、広告代理店や広告掲載サイト、アドネットワーク事業者に対し強制力を行使する位置付けではありませんが、協会では適切な広告表示に向けた取り組みをしていることから、その対策強化を求めました。
JAROでは広告審査機構として消費者から意見を受け付け、公平なスタンスで審査し問題がある場合は広告主に改善を促すなどの取り組みを行っていますが、性的なネット広告に関しては対象外であるのか対象内であるのかスタンスがはっきりしていません。そこで、明確に対象としていただき、性的なネット広告に関して寄せられた苦情を第三者機関として広告主にフィードバックしてもらいたいと考えています。


⑥【修正前】

 国に求めることは、直接作品の良し悪しを判断すること(言論統制や表現の自由の侵害につながるとのご意見がある)ではなく、現在個々の企業にゆだねられているインターネット広告の自主規制のレベルを、テレビや新聞などのより公共性の高い広告媒体と同レベルまで引き上げるように勧告を出すなど働きかけてもらうことです。

⑥【修正後】
 国に求めることは、直接作品の良し悪しを判断すること(検閲や言論統制である、表現の自由の侵害につながる、などのご意見がある)ではなく、性的なネット広告が年齢制限のない場において表示されることは問題であるという認識を示し、各省庁にまたがり改善に向けて取り組むという姿勢を示してもらうことです。また、インターネット広告は、テレビや新聞などと同様に公共性の高い広告媒体であるとし、それにふさわしい秩序をインターネット広告に関わるすべての企業が保つことが望ましいと表明してもらいたいです。

⑥【修正理由】

この問題では「表現の自由」との兼ね合いが最重視されていますが、国が強制力を持って性的なネット広告の規制に取り組むことには様々な法的問題点があります。当会のこれまでの活動においても、性的なネット広告関連企業や業界団体に何かを強要することはしておらず、性的なネット広告は問題であるという世論形成に注力してきました。国にも同様に、性的なネット広告が無差別に表示されることは問題であり、国として取り組む必要があるという姿勢を示してもらうことにより、ネット広告業界においてもテレビや新聞など公共性の高いメディアと同程度の自主規制基準にすることが望ましいという風潮づくりをしてもらうことが重要と考えています。その結果、性的なネット広告関連企業に自主的な基準の見直しに取り組んでもらうことができればありがたいと考えています。


⑦【新たに追加】
 ここで重要なのが、ゾーニングすべき性的なネット広告の基準です。
まず、当会では性的なネット広告そのものを悪として排除しようと考えているわけではありません。
性的な検索意図のないネット利用者が、年齢制限のないサイトやこどもも利用できるアプリにおいて内容に無関係な性的なネット広告を見せられることを問題視しているのであり、性的な単語で検索した場合に表示されるリスティング広告や、年齢制限のあるアダルトサイトなどにおける性的なネット広告は問題ないと考えています。

 どこからを「性的」とみなすかは人により大きく異なるため、誰もが納得する基準を定めることはとても難しいです。当会としては例えば、作品自体がR18・裸・性行為の描写、というラインはどうかと考えていますが、当会のラインを押し付けることを望んでいるわけではありません。様々な立場から議論が起こり、0か100かではない落としどころを見つけることが重要で、対話・議論することが必要と考えています。


 最後にとても大切なことですが、「エロ広告」を憎むあまり、性的な漫画やゲームを密かな趣味として楽しんでいるだけの、犯罪を起こすことなく生活している人達をまるで性犯罪者予備軍かのように憎むことは私は誤った考え方だと思っています。

 今回の規制活動で戦う相手は、無差別に表示される性的な広告であって、その作品を楽しんでいる人達ではありません。

 趣旨をご理解いただける方はぜひ賛同をお願いいたします。


以上

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