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【実行編】北京大学博士課程の1学期を、勉強ログと生活記録で振り返る

どうも!
セイタです!!
現在、北京大学博士課程で社会学を学んでいます。


この記事では、北京大学博士1年目の第1セメスターで自分がどのくらい勉強したのかについて主に執筆しています。


前回の記事では、どのように授業・課題・勉強時間を見積もったのかについて書きました。この記事では一歩進んで、どの程度計画通りに進んだのかについても書いていきます



私は普段から Focus To-Doというアプリを使って、勉強時間を分単位で記録しています。このアプリで記録した勉強時間をもとに、想定時間と実際の時間のズレ、実際の1週間の過ごし方、そして最終的に得られた成果について書いていきます。
※タスク管理とポモドーロ技術を使った時間管理が一体となったアプリ



結論から言うと、概ね計画通りでした。これまでにないほどのタスク量でしたが、すべて期限内に終わり、GPAも3.7強で、成績としても大きく崩れることはありませんでした。一方で、すべてが計画通りだったわけではありません。想定より早く終わった課題もあれば、想定の2倍以上かかった課題もありました。



この記事は以下の方を対象としています。
・北京大学に興味がある方
・海外で博士課程を検討している方
・大学院生のリアルな生活を知りたい方
・タスク処理の方法を学びたい方
・先延ばし癖があり、タスクが終わらない人




計画と実際

まず、前回の記事を読んでない方に自分がどのような計画を立てたのかについて簡単に説明していきます。



期初の計画

履修登録期間が終わりかけるくらいにはだいたいやるべき課題が明確になっています。そのため、以下のように各タスクとそれにかかりそうな時間、期日、自分が終わらせたい「目標期日」をまとめました。


ただ、課題を終わらせればいいというわけではないと考えていたので、できる限り、目標期日が被らないように分散させました。結果として、目標期日ごとに想定時間を分散させた結果、以下のようにわりときれいに課題を分散させることができました。

  • 1か月目(09/08~10/07):40h

  • 2か月目(10/08~11/07):65h

  • 3か月目(11/08~12/07):50h

  • 4か月目(12/08~01/07):30h

  • 冬休み(01/08~02/10):60h





セメスター中の実際のタスク実行について

それではこの計画がどの程度達成されていたのかについてみていきます。


まずは、先ほどの表に実際にかかった時間と完成日を追加した表をご覧ください。目標期日をオーバーしたものと想定時間以上かかったものは赤色になっています


まず、目標期日に関してなのですが、ほぼほぼクリアできています。3個ほど目標期日をオーバーしたタスクもありましたが、すべて1~3日のみのオーバーです。


このことから、手前味噌で恐縮ですが、自分は自分で決めた期日に対してコミットできるタイプの人間といえるでしょう。期日や目標にどの程度重きを置くかはかなり個人差があります。しっかりと重視できる人ほど、このように、スケジュールを組み意味が大きいと思います。








想定時間と実際の時間の比較

目標期日をに関しては比較的計画通りだった一方で、想定時間に関しては割とずれがありました。


計画の際はきれいに分散されていた推定勉強時間なのですが、実際の勉強時間で計算しなおすと、以下のように凸凹になりました。

  • 1か月目(09/08~10/07):26.1h

  • 2か月目(10/08~11/07):55.8h

  • 3か月目(11/08~12/07):44.2h

  • 4か月目(12/08~01/07):44.6h

  • 冬休み(01/08~02/10):133.3h



この理由としては、推定時間と実際の時間の乖離にあります。下記は各授業ごとの想定時間と実際の時間の合計です。


「量的研究方法系」というくくりの授業は想定の半分以下で終わっている一方で、「人口科学系」や「社会学理論系」は40~50時間以上かかっています。


まず、「量的研究方法系」は社会学系ではなく、人口学研究所で開講されている授業であり、課題の負担も思っているよりはかなり軽かったです。




一方で、時間がかかったものは文献レビュー系の課題です。人口科学の期末レポートは69.1時間かかり、社会学理論の文献レビューは64.2時間かかりました。文字数は前者が2万7千字で、後者が2万2千字でした。中国語で書かれているので、日本語で計算する場合はおよそ1.5倍程度の文字数になります。日本語で4万字だと修士論文くらいにはなるのではないのでしょうか?


ここまで時間がかかった理由として、文献レビューではまず関連する分野の論文を大量に読む必要があります。参考までに、参考文献の数が人口科学では92、社会学理論では96あります。もちろんすべての文献を今回読んだわけではありませんが、それぞれのレポートのために20~30本は追加で論文を読んだと思います。



さらに、文献レビューでは、単に文章を読む時間だけではなく、論点を整理し、自分の研究関心と接続する時間が必要でした。特に博士課程では、「提出するために書く」のではなく、「自分の研究につなげるために読む」必要があるため、どうしても時間がかかってしまいました。


また、これらの文献レビューは冬休み中に提出可能であったため、授業が終わってから1カ月後くらいに提出することも可能でした。時間があったからこそ、とりあえず書き切るのではなく、時間をかけて、たくさんの論文を読むことができました。



たくさん時間をかけたかいもあって、社会学理論では成績がA+(GPA4.0)をもらうことができました。人口科学は成績こそA-(GPA3.7)でしたが、普段あまり人を褒めない指導教員から、「この中で最も真面目に取り組んでいた」と言っていただきました。これは、かなり控えめながらも、一応褒め言葉として受け取ってよいのではないかと思っています(笑)


想定時間こそ大幅にオーバーしてしまいましたが、ある意味時間にゆとりがあるからこその選択だったとも言えます。また、第1セメスターで読んだ大量の文献が現在新たに始めた研究にも活かされていることからも、非常に有意義だったと考えています。





とある一週間の過ごし方

上述の内容はすべて、セメスターを通しての勉強内容と勉強時間になっております。全体としてどの程度勉強したかはわかりやすい一方で、一日にどの程度勉強したかが少々わかりづらくなっています。


そのため、この章では、ある2025年11月8日~14日にフォーカスして具体的な過ごし方を書いていきます。この週を選んだ理由はちょうどセメスターの真ん中だからです。この行動ログは半年前にブログの良い素材になると思い、30分単位で自分の行動をわざわざメモしておきました(笑)



30分単位での行動ログ


上記の色分けのロジックになります。ざっくり言うと寒色系は勉強や授業、暖色系は運動や交流になります。また、空白の箇所は、移動時間や休憩、スマホを触っていた時間などです。こうして可視化してみると、意外と細かい空白時間が多いことにも気づきました。


まず、気になるのが、就寝時間が深夜1時から2時であることですかね?自分は割と夜型なのです(笑)空白時間も割と多く、移動は仕方ないのですが、無駄に時間を使っているなとも感じました。


最近肩にボルトを入れる手術をしたので、運動時間がほぼ0なのですが、当時は結構運動していたなという印象を受けます。自分はジムにも頻繁に行くのですが、それ以外にもタッチラグビー部に所属しており、その練習にも週2~3回程度通っています。




1日ごとのざっくりとした過ごし方

大まかにいえば、勉強や授業以外で下記のイベントがありました。



まず、土曜日ですが、この日はタッチラグビーの練習をした後、みんなで、烧烤(BBQ)を食べに行きました。


日曜は韓国料理を食べていました。


月曜日は日本から友人が来ていたので北京大学内を付き添っていました。その後、少し勉強した後に、腰痛のため病院にかよいました。その後は筋トレをした後に、家に帰りました。たまたまオックスフォード大学の友人と出くわしたので、ちょっとだべってから部屋に帰りました。


火曜日は京阪神の会という北京大学在籍中の関西勢でちょっとしたご飯会があったので、参加しました。場所は北京大学農園食堂の3階にあるレストランです。一人当たり約30元(660円)でしっかりと食べれました。



水曜日は授業が二つありました。授業が終わってから筋トレしました。


木曜日は授業を受けて、勉強する以外には特に何もしていません


金曜日は修士時代の先生のゼミに参加して、授業を受けました。それ以外は特に何もしていません。普段筋トレはアップも含めて2時間くらい行うのですが、この日はなぜか1時間で切り上げています。おそらくきつかったのでしょう。



ざっくりと上記のような1週間を過ごしました。ほかの週と比べて特筆すべきこととしては、普段よりも多くの人と会ったり、ご飯を食べたりしました。同時に、重めのプレゼンがあったので、しっかりと論文を読むために勉強時間が気持ち多めになっています。


こうして見ると、計画表だけでは説明できない予定がたくさんありました。タッチラグビーをしたり、友人と会ったり、腰痛で病院に行ったり、研究室のゼミに参加したり。計画表の上では「勉強時間」だけが見えますが、実際の博士課程生活は、無味乾燥としたものではなく、様々なイベントがあります。それゆえ、ゆとりをもって、課題を進めること、毎日少しづつ論文を読み進めることが重要になります。





まとめ

以上が、自分が過ごした第1セメスターになります。大まかにいえば、自分が期初に作成した計画はしっかりと機能していたといえるでしょう。タスクはすべて期限内に終えることができましたし、期末レポートで書いた文献レビューをもとに学会発表向けのプレゼンを準備したり、授業で学んだ方法論を使って定量調査を進めたりすることもできました。その意味では、単に課題を処理しただけでなく、第2セメスター以降の研究につながる土台を作れたと思います。


ただ、一部計画が甘かった箇所があるのも事実です。一番の反省は、文献レビュー系の課題を軽く見積もりすぎていたことです。次からは、文献レビュー型の課題は少なくとも想定の1.5〜2倍で見積もるべきだと思いました。



自分はこれまでも1週間や1日単位では計画を立てていましたが、今回のように中期計画を立てることは少なかったです。自分がこのような計画を綿密に立てようと思ったのは、期初の課題の多さを鑑みて、しっかりとセメスター全体で勉強時間を確保しないとまずいと思ったからです。


実際に計画を立てて、自分なりの期限を設定すると、それを達成するために勉強時間を増やしたり、効率を上げたりする努力ができるようになりました。もちろんすべて計画通りに進めることは不可能です。しかし、計画とは、未来をその通りに進めるためのものではなく、予定外のことが起きたときに、自分の現在地を見失わないためのものだと思います。なので、ぜひ皆様も適切な期限を設定しましょう!!!


最後に、漫画『ワールドトリガー』より、「期限を設ける」ことに関する示唆深いセリフを引用させていただきます

目標に期限がない場合、失敗を正しく認識できないことがあるという。

人は「失ったもの」を確認することで失敗を自覚することができる

目標に向けて費やしてきた時間、資金、労力、信用や評価を失ったと自覚することで、目標の達成が失敗したことを認識できるんだ

成功か失敗かを判定できずに無限に先送りすることができる

だが目標達成の期限を決めなければ、成功か失敗かの判定を無限に先送りすることができる

つまり、注ぎ込んだ物は成功すれば還ってくるのだから、まだ何も失っていないと思い込むことも可能なわけです

そして期限を決めないということはすなわち、失われる時間の重みに目をつぶるということ

物も時間も失ったことを認識できない場合、現実的な反省や改善は望むべくもありません。これを「足踏み」と言います

葦原大介:『ワールドトリガー』246話


これは「期限がなければ、成功か失敗かの判断を先送りできてしまう。だからこそ、目標には期限を設ける必要がある」という趣旨の言葉です。今回のセメスター計画も、まさにこの考え方に近かったと思います。この言葉は刻み、自分は足踏みがないように日々精進していきたいと思います!!!




それでは、本記事は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。




以下の記事では、北京大学での4年間の概略についてまとめています。



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