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noouchi
それは誰のための子育てですか
「これが子供にとっていい子育て」
「自分がしたい子育て」
「子供にとっていいと 自分が思っている 子育て」
この三つ、似ている顔をして並んでいるけれど、よく見ると全然違う生き物だな、と思うなど。
一つ目は、育児書や専門家や世間の声が連れてくる、いかにも正しそうな顔をしたやつ。
二つ目は、自分の価値観や癖や、たぶん過去の傷まで引き連れてやってくる、わりと正直で、わりと身勝手なやつ。
三つ目は、その二つが手をつないで「ほら、これは子供のためだから」と囁いてくる、一番ややこしいやつ。
怖いのは、三つ目がいちばん善意の顔をしているところだと思う。自覚のないまま親の願望を「子供のため」というラッピング紙で包んでしまうと、開ける側はなかなか断れない。
全部が重なってくれたら楽なのに、現実はだいたいズレていて、しかもズレていることに気づくのは、たいてい後からではなかろうか。だからせめて、これはどれだろう、と一度立ち止まって分けてみる。その作業自体が、もう子育てなのかもしれないな、などと思ったりする。
正解がないからこそ、混ぜない努力だけはしたい。今日も、静かに自戒を込めて。
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