チャレンジ精神を持ち続けられますか?広島・栗林投手が先発へ転向。ルーキー時代からリリーフ専門。プロ6年目の挑戦。「負けない投手に」。理想は楽天時代の「無双」田中将大投手
チャレンジ精神を持ち続けられますか?広島の栗林良吏投手が先発転向に挑んでいる。ルーキー時代からリリーフ専門。プロ6年目での挑戦となる。負けない投手をめざしている。理想は楽天時代に24勝0敗をマークした田中将大投手だ。先発栗林投手の第一球が楽しみだ。
栗林投手は愛知県出身の29歳。高校時代から投手を務めて、エースで4番だった。甲子園出場はならなかったものの、地元の名城大学に進学。愛知大学リーグ戦で通算32勝をマーク。3年春にはノーヒット・ノーランも樹立した。
大学2年と3年時には秋の明治神宮野球大会の全国の舞台にも出場。3年時には大学日本代表にも選ばれた。プロ入りを望んだもののドラフト会議では指名漏れ。
そして栗林投手はトヨタ自動車に進んだ。1年目からエース格として台頭。2020年のドラフト会議で広島から1位指名を受けて入団した。
広島ではルーキーイヤーからリリーフとして投げてきた。1年目からオールスターに選出され、新人王にも選ばれる活躍ぶりを見せた。
1年目の選手で唯一となる五輪の侍ジャパンメンバーに加わった。その東京五輪では全5試合に救援登板して、金メダル獲得に貢献した。
プロ入り後2年連続30セーブをマーク。2023年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表にも選ばれた。ただ、腰の張りのためにチームを離脱することに。代表では結果を出せなかった。
しかし、広島では自己最多の55試合に登板。チームの5年ぶりとなるクライマックスシリーズ進出に貢献した。
2024年には2年ぶりとなる30セーブをマーク。自己最多の38セーブを挙げた。ただ、昨シーズンはクローザーを務めたり、中継ぎを務めたりと、役割が固定しなかった。
この状況で、栗林投手は指揮官の新井貴浩監督から驚きの打診を受ける。先発投手への転向だった。
アマチュア時代にはエースとして活躍してきた。ただプロ入り後は、ずっとリリーフ専門。プロ6年目をどう投げるべきか。栗林投手は先発として投げることを決断した。
150キロ台のストレートに、2種類のフォーク。これにカーブ、カットボールが栗林投手の持ち球だ。今季のキャンプでは、スライダーの習得にも挑戦している。
そして先発の大瀬良大地投手にも1試合通じての配球などについて、意見を求めた。
栗林投手のめざす先発の姿は「負けない投手」になることだ。理想は2013年の楽天時代の田中将大投手。レギュラーシーズンで24勝0敗と無双だった。そしてチーム初となる日本一にも導いた。
栗林投手は先発として活躍し、チームの優勝に貢献することをめざしている。
今月23日に沖縄県浦添市で行われたヤクルトとのオープン戦に初登板。先発マウンドに立ち、2回無失点と上々の滑り出し。初回に2死二塁のピンチを迎えたが、4番打者をサードゴロに打ち取った。二回も無死一、二塁のピンチから併殺に打ち取るなどして、無失点で切り抜けた。
リリーフ時代のピンチの切り抜け方を、先発になっても実践できている。チャレンジ精神を持ち続けていれば、栗林投手の理想形となる「負けない投手」になれるはずだ。
プロ6年目での新たな挑戦。先発栗林投手の公式戦第一球が楽しみだ。
