自分を革新し続けられますか?オリックスの山下舜平大投手が新投法。脱力を心掛けながら154キロ。名前の由来は経済学者の「シュンペーター」。もっともっと成長できる
自分を革新し続けられますか?オリックスの山下舜平大投手が新投法に臨んでいる。脱力を心掛けながら、154キロを投げ込む。名前の由来は「シュンペーター」。経済成長を創案した人物だ。山下投手も、もっともっと成長できる。
宮崎でキャンプを行っているオリックス。2日に、山下投手が初めてブルペンに立った。捕手を座らせての30球。さっそく154キロをマークした。
福岡県出身の23歳。甲子園出場こそなかったものの、身長189センチの長身から投げ込む直球は最速154キロだった。2020年のドラフト会議で、オリックスから1位指名を受けて入団した。
2年目までは1軍出場がなかったが、3年目の2023年に開花した。春季キャンプを訪れていた野茂英雄さんからフォークボールを教わったのだ。
野茂さんといえば、体をねじらせながら投げるフォークが武器。1990年の近鉄(現オリックス)時代に新人王、メジャーリーグでもロサンゼルス・ドジャースで新人王に輝いた。
そして、野茂さんからフォークを教わった山下投手。これまで直球とカーブだけで勝負していたが、球種が加わり、ピッチングに幅が出た。
1軍デビューした2023年に9勝を挙げた。そして「師匠」野茂さんと同じように新人王に選ばれたのだ。
ただ、ここ2年間は満足いく結果を出せていない。24年は上半身のコンディション不調で3勝止まり。昨季は腰に違和感があり、1軍で4試合しか登板できなかった。
今季6年目。けがをしない体づくりが大事と心がけている。プロ3年目でフォークを習得したように、革新することに余念がない。
その姿勢は名前の「舜平大」からもうかがえる。読み方は「しゅんぺいた」。20世紀の著名な経済学者、ヨーゼフ・シュンペーターから名づけられている。
シュンペーターが唱えたのは絶え間ないイノベーション(革新)を行うことで経済に変化をもたらす理論だ。経済成長を創案した人物である。
山下「シュンペーター」も革新を怠らない。今季は脱力投法に取り組んでいる。「股関節に負担をかけない投げ方を研究中です」とさらなる成長を促している。
「名は体を表す」という。名前がその人の本質を浮き彫りにしている意味だ。山下「シュンペーター」も、革新することで、さらなる成長をめざしている。
オリックスは2021年から3年連続パリーグ優勝に輝いた。しかし23年オフにエース山本由伸投手が米国へ渡った。すると、チームは2年間、リーグⅤを逃している。
チーム復活には山下投手の飛躍が欠かせない。さらなる成長を遂げられるか。革新し続ける山下投手にエールを送りたい。「投げるシュンペーター」は、もっともっと成長できる。
