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夏の花火と冬の雨 《詩》

「夏の花火と冬の雨」

君が微笑んでくれさえすれば
それで僕は幸せなのに

甘い言葉と愛の欠片

たやすく去ってしまうものなら
最初から要らない

君が欲しがれば
僕は全てをあげたのに

夜の風が連れてきた星が
銀紙で出来た作り物の様に見える

僕等はそうしてバラバラな
夜明けを迎える

あの夏 夜の中で輝いた
花火の様な綺麗な言葉達

砕けた夢は星形の金平糖

僕は口の中に頬張り溶かしている

夜になれば夜が来て
朝になれば朝が来る

なんだか昨日に似てる
きっとそれは明日にも似てるはず


もう一度 君に会いたい

だけど会って何って言おう
話す言葉を思いつかない

こんな僕を笑ってください

どんなに弱くてちっぽけな
存在なのかを

情け無いよな認めるよ

だから僕を助けてください


あっと言う間に冬が来て

冬の雨はとても冷たくて

夜更け過ぎには
雪に変わるかもしれない

そうやって僕等は
立ち止まったり振り向いたり

肩を落として膝を抱えて
うずくまったり

また立ち上がって顔を上げたり

いつもと同じ曖昧な顔をした
街を通り過ぎる

卑怯だよ もっと苦しめて
欲しかったんだ

君を大嫌いになれるほど

静かに雪は降り積もり始めていた

街灯に映し出された僕の影は長くて
いくら歩いても追い越せなかった

君が微笑んでくれさえすれば
それでだけで僕は幸せだったのに

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