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関西万博に見る観光先進国と後進国の差

 関西万博に見る観光先進国と後進国の差は、あまりにも鮮明です。

 フランスパビリオンでは、誰もが豪華な展示を自由に楽しむことができます。3階には本格的な食事、1階にはパン屋やブティックがあり、軽食や買い物も可能です。さらに別館のモナコパビリオンでは、一流ホテルのワインセラーを模した空間で、より高いレベルのホスピタリティが提供されています。展示だけでなく、空間全体がパーソナライズされた体験を構築しており、観光先進国としての成熟度が随所に表れています。パビリオンの周囲には彫刻が配置され、通りすがる人にも文化的な潤いを与える設計は、公共空間の在り方を理解している証左です。

 一方、日本パビリオンは、予約がなければ門前払いです。展示を見ることすら叶わず、食事も買い物も提供されません。来場者に対して「空いているパビリオンでも見ておけば?」という無責任な姿勢は、パーソナライズとは無縁であり、観光後進国の象徴と言えます。パビリオンの周囲は殺風景で、文化的配慮は見られません。日本が世界に誇るアーティスト名和晃平の作品は、アクセスの悪い森の奥に配置され、偶然の発見に委ねられています。これが「おもてなし」を掲げる国の現状であるとすれば、万博はむしろその幻想を剥がす場となっているのかもしれません。

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