昔の私だったら、たぶんやってないこと|かたおか由衣さんインタビュー
「昔の私だったら、たぶんやってないこと」をテーマに、かたおか由衣さんにお話を伺いました。
今の自分につながる小さな一歩。
それは、「顔と名前を出して発信すること」だったといいます。
振り返ってみたら、あのとき変化していたかも?と感じることについて語っていただきました。
ライターとして転機になった「顔出し・名前出し」
今回のテーマである「昔の私だったら、たぶんやってないこと」について、思い当たることを教えてください。
かたおか由衣さん:
すぐに思い浮かんだのは、顔と名前を出して発信することです。
ライターとして活動を始めてから少し経った、2020年の夏頃から、「片岡由衣」として顔も名前も出しています。(後に表記を「かたおか由衣」に変更)
今でこそ当たり前のように馴染みましたが、5年前の私にとって、それはとてつもなくハードルの高い選択でした。
当時のWEBライターやブロガーには、ニックネームとイラストアイコンの方が多かったので、私も最初はそうしていました。
あるとき記名記事を書くことになり、本格的にライターとしてどうなっていきたいかを考えたんです。
ニックネームにするか本名にするか、何日も悩んでいました。
転機になったのは、ライターの中村洋太さんと出会ったこと。
「どうやって仕事を広げていけばいいか」という相談をした時、彼は言いました。
なるべく、顔と名前を出した方が信用度が高まると思います。それに、竹富島に住んでるっていうのは、すごく個性になりますよ。
その言葉が、背中を押してくれました。
私はライターを始める前から、Instagramで子育てについて発信していました。周囲の子育てアカウントの人たちは、みんな居住地や名前を出さずにプライバシー重視で発信している人ばかり。
一方で、当時住んでいた竹富島には、写真家や陶芸家などクリエイティブな仕事をしている人たちがいました。
皆さん本名で、住んでいる土地も明かして活動していたので、私も勇気づけられました。
あの頃は、自分がどんなライターになりたいかさえわかっていなかったけれど、思い切って本名で活動することにしたのです。
本名でなくても、名前っぽいペンネームの人もいます。それももちろんアリだと思います。
ペンネームも考えたのですが、名乗るのが恥ずかしく感じて……本名を選びました。
不安はあったけれど、怖いことは何もなかった
当時は不安もあったかと思いますが、顔や名前を出してみて変化はありましたか?
かたおか由衣さん:
出す前は不安だったけれど、あれから約5年、怖いことや危ないことは何もありませんでした!
ラッキーだっただけかもしれませんが、むしろ知り合いや友達が増えて世界が広がっています。
顔と名前を出したことで、仕事も変わりました。
子育てメディアで島の暮らしについて書く機会をもらったり、小学館のメディアで「島の人のインタビュー記事を書いてみませんか?」と声をかけてもらったり。
自分のことを明かしたおかげで、信頼度が高まることを実感しました。
ライター仲間とのつながりも増えて、「かたおか由衣さんですよね?」と声をかけてもらえることも。
有名な方にインタビューする機会もいただけるようになりました。
連載のプレッシャーも、今なら好きになれるかも
5年間ライターとして活動されて、徐々にプレッシャーからは解放されてきましたか?
かたおか由衣さん:
それが、ライターとして5年ほど活動した今も、昔と同じように緊張しながらやっています(笑)。
昔、島暮らしのコラム連載を書いていた頃も、嬉しい気持ちよりプレッシャーの方が上回るタイミングもたくさんありました。
毎回テーマやエピソードを編集者さんと相談しながら進めていくのですが、完成するまでに時間がかかってしまって。
自分のnoteやインスタとは違って、媒体に合わせたり、読者にどう伝わるかを考えたり、苦労した記憶があります。
編集者さんが「無理しなくていいですよ」「ゆっくりで大丈夫です」と言ってくださる方だったのもあって、「あと何日ください」を繰り返しては、「またできなかった」と落ち込むことも。
連載が終わった時にはほっとする気持ちもあったくらい、ずっと緊張していました。
でも、今また連載をやってみたいなという気持ちがあるんです。
あれから少しは成長したから、前よりものびのびと書けるかもしれない。
書きたい内容をあたためながら、チャンスが訪れるのを待っています。
好きなアーティストにインタビューするのが目標
どんなライターになりたいかを考えていた、とおっしゃいましたが、それから方向性は定まりましたか?
かたおか由衣さん:
ありがたいことに、エンタメ関連メディアで書かせていただくことが多く、これからも幅を広げていきたいです。
夢は、好きなアーティストやタレントさんにインタビューをすることです!
好きなアーティストが載っている雑誌を読む時は、必ずクレジットをチェックします。インタビューを担当しているのは、芸能人のブックライティングを手がけているような歴の長いライターの方が多い。
正直、「自分の入る隙はなさそうだな」と思ってしまうこともあります。
アーティストやタレントインタビューを掲載している媒体の編集部とのつながりも、まだまだ少ないです。
でも、今までも「できない」と思っていたことを叶えてきました。
「やりたい」と言い続けること、そしてチャンスがあるなら応募すること。
受からないかもしれないし、何度も失敗するかもしれないけれど、チャレンジしなければ何も始まらないから。
2026年も、「昔の私だったらやってないこと」に挑戦していきたいです!
おわりに
かたおか由衣さんの「昔の私だったら、たぶんやってないこと」は、顔と名前を出して発信すること。
勇気がいることですが、由衣さんの世界を大きく広げるきっかけになりました。
もしこの記事を読んでくださっている方の中に、「やってみたいけど、なんだか怖い」と思っていることがあるなら、由衣さんの言葉を参考にしてくださいね。
小さな一歩が、案外大きな未来につながるかもしれません。
THE INTERVIEW CAMP&VILLAGEについて
このインタビューは、ライター/インタビュアーの宮本恵理子さんが主宰する講座「THE INTERVIEW CAMP&VILLAGE」で月1回行われている、「インタビューペアワーク」にて実施しました。
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