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大学に入ってすぐ、私が好きな人と付き合えた理由。



大学に入学した日のことを、今でも覚えている。

講堂に集まった学部の新入生を見渡して、気づいた。

女子が、ほとんどいない。

私の学部は女性が1割しかいなかった。つまり、男の子がたくさんいた。

モテそう、と思った人もいるかもしれない。でも実際は違う。選択肢が多すぎると、人はかえって動けなくなる。


その中に、彼がいた。

色白で、おとなしくて、どこか繊細な雰囲気の男の子。地方から出てきた、一人っ子のピュアな人だった。

私も田舎から出てきたばかりだった。

なんとなく、気になった。


私がやったことはシンプルだった。

周りの男友達に、こう話した。

「私、〇〇くんのことが好きなんだよね。」

それだけ。

狙ったわけじゃない。ただ、素直に口に出した。

でもこれが、じわじわと効いた。

噂は自然に広がる。彼の耳にも届いた。意識が生まれた。学校で話すようになった。


田舎から出てきた者同士、話が合った。

特別なことは何もしていない。ただ、一緒にいる時間が少しずつ増えていった。

そして春、彼の誕生日が来た。

「お祝いしてあげる」と言って、ケーキを持って彼の家に行った。

その日、付き合うことになった。


4年間、一緒に過ごした。

バイト終わりに迎えに来てくれた。半同棲みたいな日々だった。旅行にも行った。ほぼ毎日、一緒にいた。

卒業後、私は会社員になり、彼は大学院へ進んだ。自然な流れで、別れた。

悲しかったけど、後悔はなかった。

好きな人と、好きなだけ一緒にいられた4年間だったから。


振り返ると、私がやったことは3つだけだった。

好きだと、口に出した。
田舎者同士という共通点で、距離を縮めた。
誕生日というきっかけを、自分で作った。

テクニックじゃない。でも、確実に機能した。

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選ばれる女・さな 正直に書くことが、私にできる唯一のことです。 きれいごとは一つもありません。 もし何か響いたなら、チップという形で教えてください。 チップをくれたあなたのことは、特別に気になります。