モーニングってなに? #チャレがや
東海noterの集い、みくまゆ会に参加しております。お題は【モーニング】ですって。よし。書いてみよう。そうしよう。
「モーニングってなに?」
「コーヒーとか飲み物を頼むと、なんかついてくるサービスのことだよ。」
「例えば?」
「トーストとかサラダとか。ゆで卵とか」
「それは、モーニングセットじゃないの?」
「モーニングセットだと、はじめからトーストとかサラダとかついてるセットじゃない?モーニングは、おまけでつけられるんだよ」
「結局は、同じじゃない?」
「うーん。モーニングセットとモーニングは、なんか違うんだよね。」
20代で東京に住んでた頃、わたしは名古屋に無知だった。一度も行ったことなかったし、何県かも知らなかった。パパやんは、愛知寄りの岐阜県で生きてきた。そして就職してひとり暮らしをし、東京で働いてた。
彼はその頃、仲間に「献立いろいろ味噌」を布教していた。段ボール箱ひと箱分買って、会社の人や仲良くなった人にあげていたらしい。
「献立いろいろ味噌?なにそれ?」というわたしに、スーツ姿のパパやんが、手のひらにポンとのせてくれた。チューブパック入りのそれは、ひんやりと、どっしりとわたしの手の上ではじめましてをした。
まずはマックのポテトにつけて食べてみた。甘い味噌とポテトが合う。それからわたしは、献立いろいろ味噌の虜になり、いろんなものと掛け合わせた。マヨ+味噌。唐揚げ+味噌。ピーマンと肉と味噌で青椒肉絲風。なんでも合う。
パパやんを通してわたしは名古屋城も、金シャチも知った。エビフライネタも。おそらく「モーニング」という言葉もそんな感じで出たんじゃないかな。
それで、会話したのが冒頭の内容である。
あの頃は、こっそりと思っていた。
「モーニングセットと変わらないじゃん」って。
今、わたしが住んでいるのは、パパやんの故郷、愛知県寄りの岐阜。名古屋文化というよりは、東濃文化になるのかな。
名古屋ほど豪華でないとはいえ、トーストはついてくる。サラダやゆで卵、ヨーグルトとかは定番。小倉あんはもちろんのこと、店によっては、フレンチトーストだったり、パンケーキに変更できたりする。
こちらに移り住んで15年たった今。モーニングは馴染みのある言葉になった。「モーニングってなに?」と聴いていたあの頃のわたしはもういない。
そのときの気分で、選べるおまけ。おまけなのが心地よい。
モーニング、それは日々の穏やかな生活に、ちょっぴり彩りをもたらしてくれる魔法の言葉だ。
よく考えたら、わたしもともとこっちの人じゃなくて。モーニングって言葉を聞いた時、新鮮だったなぁ。そういやあの頃、パパやんは味噌の人だったっけ。そんな懐かしい想い出を書いてみました。
