真山仁「ここにいるよ」第33〜37回振り返り
真山仁さん「ここにいるよ」第33〜37回では、「のとそいる小学校」の開校にともない、小野寺をはじめとする登場人物たちが新たな一歩を踏み出す姿が描かれていました。
その一方で、坂本一平という男性はいつも抜け殻のように過ごしているといいます。震災前は中華料理屋を経営していたのですが、恩人が地震で亡くなったのを境に料理を辞めてしまいます。一平の姿から以前真山さんがインタビューで語られていた言葉が頭を過ぎりました。
「今回、起きていることが能登に限ったことではないことを伝えたい。生き残った人、亡くなった人…。その境はほんのわずか。生き残った人もつらい。小説でなら、その生と死のすき間を埋めることができるのではないか」
今後は彼の葛藤に焦点が当てられていくのでしょうか。
