【Anima】キャラLoRAは35枚でも作れる?実際に作って検証してみた
「キャラLoRAって、何枚画像用意すればいいの?」
調べると、
50〜100枚は欲しい
少ないと再現できない
多すぎても過学習してしまう
という話をよく見かけます。
正直、私はそんなに用意できませんでした。
とりあえず35枚集めて、ダメ元で作ってみました。
結果――
思っていたより全然よかったです。
しかも学習画像はほぼ同じ服装しか使っていないのに、
制服
浴衣
水着
まで普通に出せました。
これは正直、棚からぼたもちでした。
今回は、
「枚数が少ないけど、とりあえずLoRAを作ってみた人」向けに、35枚LoRAの実力を正直に検証してみます。
① 今回作成したLoRAについて
今回作成したLoRAの概要です。
Trigger Word(キャラの名前)
amatsumugi_shion
学習枚数
35枚
キャラクターの特徴
黒髪+青メッシュ
青目
猫耳ヘッドホン
AI OTAKUパーカー
X字ヘアピン

今回の学習画像は、ほぼ同じ服装で統一しました。
(AI OTAKU と書かれた黒パーカー)
とにかく
「この服装だけは覚えてほしい」
という意図で作っています。
② 基本再現テスト
まずは最小限のプロンプトで生成してみました。
1girl,
amatsumugi_shion
LoRAを学習したんだから、この2語だけでもある程度再現されるはず――
そう期待していました。
実際の結果はこちら。

Trigger Wordだけでは完全再現できなかった
生成結果を見ると、
髪色
目の色
服装
などがズレていました。
ただし、LoRAの影響はしっかり確認できます。
例えば、
白い瞳孔
インナーカラー
絵柄の雰囲気
などです。
つまり、
LoRAは効いている。
しかし、
Trigger Wordだけで完全再現するほどではなかった。
という結果でした。
これは正直少し予想外でした。
ただ、後から考えると、
むしろ悪い挙動ではありませんでした。
理由は後ほど説明します。
特徴を追加するとどうなる?
次にキャラクターの特徴を追加してみました。
1girl,
amatsumugi_shion,
blue eyes,
black hair,
blue colored inner hair,
x hair ornament,
cat ear headphones,
black hoodie,


すると、
かなり安定して再現されるようになりました。
LoRA作成前との違い
LoRA作成前は、
黒髪
青メッシュ
青目
猫耳ヘッドホン
パーカー
X字ヘアピン
に加えて、
パーカーの文字
絵柄(塗り感)
雰囲気
なども細かく指定していました。
その結果、
プロンプトがかなり長くなっていました。
しかしLoRA作成後は、
キャラの特徴を補助するだけで再現できる状態になりました。
Trigger Wordだけでは足りない。
でも、
必要なプロンプト量は大幅に減った。
これはかなり大きな変化です。
個人的には、
プロンプトが短くなったことが一番うれしかったです。
③ 構図・服装・背景テスト
学習画像には、
顔アップ
上半身
全身
など様々な構図を含めていました。
そこで次は、
構図や服装を変更して検証してみました。
基本プロンプトはこちら。
1girl,
amatsumugi_shion,
blue eyes,
black hair,
blue colored inner hair,
cat ear headphones,
x hair ornament,
[服装],
[背景・シチュエーション]
浴衣+河川敷+手持ち花火

結果
猫耳ヘッドホン
X字ヘアピン
青メッシュ
青目
すべて維持。
学習画像はAI OTAKUパーカーばかりだったにもかかわらず、
浴衣が普通に出ました。
これは今回いちばんの驚きでした。
水着+海+ジャンプ

結果
黒髪
青メッシュ
青目
X字ヘアピン
を維持。
さらに、
ヘッドホンをプロンプトから抜くと、
ちゃんと外れた状態で生成されました。
ジャンプのような動きのあるポーズも問題ありませんでした。
パーカー+カフェ+横顔

結果
猫耳ヘッドホン
青メッシュ
青目
を維持。
さらに、
髪型をポニーテールに変更しても成立。
横顔や斜めアングルの指定をしても再現できました。
④ 作風変更テスト
最後に、animaなので@にてアーティストタグをつけて遊んでみました。
結果はこちら、

作風を変えてもキャラの特徴は維持されました。
黒髪
青メッシュ
青目
猫耳ヘッドホン
X字ヘアピン
これらはほぼ共通して再現されます。
つまりLoRAは、
「キャラクターの核」
を学習している可能性が高そうです。
ベースモデルの塗りや作風が変わっても、
キャラクター性は維持されていました。
⑤ 総評
35枚で作成したキャラLoRAの結果をまとめると、こんな感じでした。
顔・目の色・青メッシュ✅
安定猫耳ヘッドホン・X字ヘアピン✅
ほぼ再現服装変更✅
可能構図変更✅
ポーズ変更✅
作風変更✅
Trigger Word、キャラ名のみで完全再現❌ 難しい
想像以上に良かった
正直、
35枚では厳しいと思っていました。
しかし実際は、
キャラクターの核となる特徴は十分学習できていました。
Trigger Wordだけでは完璧ではありません。
それでも、
特徴を少し補助するだけで安定して再現できる状態
にはなりました。
LoRA作成前と比べると、
必要なプロンプト量は大幅に減っています。
それだけでも作る価値は十分ありました。
今回一番の発見
今回いちばん驚いたのは、
服装変更が普通にできたことです。
学習画像はほぼAI OTAKUパーカーでした。
それなのに、
制服
浴衣
水着
が普通に出ました。
ここから考えると、
LoRAが学習しているのは
「服装」ではなく「キャラクター本体」
なのかもしれません。
学習していたのは、
顔
髪
目
雰囲気
といったキャラクターの核。
一方、
服装や髪型はプロンプトで制御できる余地として残っていた。
そんな挙動に見えました。
まとめ
35枚のキャラLoRAは、
決して完璧ではありませんでした。
しかし、
「キャラを安定して再現する」
という目的であれば十分実用レベルでした。
そして何より、
LoRAを作る前より圧倒的にプロンプトが短くなります。
もし今、
「画像枚数が足りないからLoRA作成を迷っている」
という方がいるなら、
まずは作ってみるのもアリだと思います。
私自身、
35枚でも想像以上の結果が得られました。
あとがき
時間があれば、今回使用した35枚の学習画像について、
なぜその構図を選んだのか
どんなことを意識して用意したのか
実際に使用したプロンプト
なども別の記事でまとめたいと思っています。
実際に35枚分の画像を用意し、それぞれ異なる構図やシチュエーションを考えるのは想像以上に大変でした。
これからキャラLoRAを作ろうとしている方の参考になるように、機会があればそのあたりも詳しく紹介したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
