ポリリズム、どうやって弾いていますか?
今日は久しぶりに、ショパンの幻想即興曲を弾いてみました。
人から「弾いて」と頼まれて、何年ぶりだろうというくらい久しぶりに譜面を開いたのです。
この曲の冒頭は有名なポリリズム。
右手と左手で違うリズムを刻みながら進んでいきます。
弾き始めたとき、意外にも右手のメロディーはそれほど弾きにくくありませんでした。
ところが、左手の分散和音がなんとなくハマってこない。
「あれ? なんでだろう」
そう思いながらゆっくり弾いているうちに気づきました。
私は右手のメロディーばかり歌おうとしていたのです。
メロディーは耳馴染みがあるから、こっちにどうしても耳がいってしまった。
でも、それじゃだめ。
左手のアルペジオ、タラララララの流れが、絶えず安定して流れていなければいけない。
左手のリズムをしっかり感じながら弾いてみると、不思議なことに今度は右手の16分音符が自然と浮き上がってきました。
右手を合わせようとするのではなく、
左手の流れの上に右手が乗ってくる感覚。
ポリリズムというと、「どうやって手元を合わせるか」に意識が向きがちだけれど、本当はそれぞれのリズムが独立して流れていることの方が大事なのかもしれません。
私がたどり着いたのは、揺るぎない左手のアルペジオをしっかり作っておくこと。
譜読みから定着させていく段階でも、そこを丁寧に積み重ねていた記憶があります。
リズム自体は一度習得してしまえば弾けなくなることはないけれど、練習しないと流れが鈍くなる。
久しぶりに弾いたからこそ、そんな当たり前のことを改めて感じた練習時間でした。
ちなみにこの曲、ショパン自身は「焼き捨ててほしい」と遺言していたほど、生前には出版されなかった作品。
友人がその遺言に背いて世に出したからこそ、今私たちが弾けている。
そう思うと、なんだか感慨深いものがあります。
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