花嫁の気持ちが繊細に綴られる、心打たれたエッセイ。
いろいろな創作大賞のエッセイを読んでいて、特にRaMさんの『注目されたくない願望強めのわたしが、花嫁になった日。』に共感したので、感想文を書いてみます。
はじめに。
感想文を書く立場から少し。創作大賞の作品を読みにいっているのですが、必ずしも感想をもとめている人ばかりではないんですね。中には、自分が書きたいから書いているという人もいて、感想を書くのをためらっていました。
RaMさんは、以前から「書く部」のメンバーで、何度かエッセイを読むうちに共感することが多かったです。今回の『注目されたくない願望強めのわたしが、花嫁になった日。』は特に印象深く、読み終えてから余韻が残る作品でした。
結婚に興味がある
花嫁の心情を知りたい
小説を書いていて女性の心情を知りたい
結婚式や披露宴の準備がどのように進んでいくのか知りたい
7000字を超えるエッセイを飽きさせず最後まで読ませる魅力を知りたい
そんな方へオススメしたいです。
記事の全てが良かったのですが、一部ピックアップしながらご紹介します。
目立つのが本当に嫌で仕方ないわたしは、挙式しない一択だった。
ひたすらに課題をこなしている感覚。
そうなんですよね。目立つのが好きじゃない人もいます。それに準備をするのって大変です。
RaMさんは、目立つのが嫌だけど、夫と義母の気持ちを汲んで挙式することになりました。ドレスを決めて、和装も決まる。和装にあうように百均で買い揃えた造花で手作りしたフラワーボールと扇子を、前撮りのためだけに作ったそうです。全てを人任せにするのではなく、費用を抑えたり、手作りするところがステキだと思いました。
最初は気乗りしなっかた様子のRaMさん。読んでいくうちにRaMさんの気持ちに変化がおとずれます。
半強制的に、お金をつぎ込まれ仕方なくこなしていたが、いつしか、自分の容姿を受け入れられるようになり、気持ちも変わっていたことに気づいた。
そして感謝の気持ちが生まれます。エッセイを読みながら、RaMさんといっしょに体験しているような感覚が生まれていました。
わたしが一番好きなところがあります。
挙式日が新郎の誕生日だったので、RaMさんが新郎のために、ふだんはできないお祝いをします。
それは、
お誕生日のBGMを流す。新郎の友人に協力してもらって、クラッカーを鳴らす。この日のために作った誕生日アルバムを渡す。といった新郎へ向けたサプライズです。
ただでさえ挙式と披露宴の準備で忙しいのに、新郎を喜ばせたい! そんなサプライズを考えたRaMさんの優しさに胸が打たれました。
しかも、参列者のみなさまに、待ち時間で新郎のためにメッセージを書いてもらう、そんな企画もします。
これまで、自らの結婚式に対して、一切乗り気じゃなかったわたしから、突然担当プランナーさんに連絡をして、そんなわがままを言ってのけた。
サプライズに向けて準備をする、この時に感じられるドキドキ感が、わたしは、たまらなく好きだ。
いよいよ結婚式の当日を迎えます。
お互いのヘアメイクを終えて、合流。
彼は、涙を浮かべていた。
ああ、新郎とRaMさんとの関係いいですね。
これまでの人生で、これほど多くの人に、一度に、わたしのことを迎え入れられた経験はあっただろうか。
多くの人が、今を祝福し、今後の幸せを願い、新郎新婦の登場を待ってくれていた。
これこそ結婚式、結婚披露宴の醍醐味だと思いました。
結婚披露宴の当日。いよいよ、RaMさんが企画した新郎へのサプライズが始まります。
はたしてRaMさんが企画したサプライズは成功するのでしょうか?
ぜひ、RaMさんの『注目されたくない願望強めのわたしが、花嫁になった日。』を読んで、ご自分の目で確かめてみてください。
RaMさんの、人柄、優しさが伝わる癒しと成長のエッセイです。
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