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作り方が変わると役割の意味も変わる

撮影をしていないPVと知った時
映像の裏側の風景が一気に変わる感覚があった。

カメラもスタジオもなく、AIが映像素材を作り音声を生成し
人はそれを仕上げていく。

ここで強く感じたのはAIが何かを奪うというより
人間の役割の中身が変わっていく、ということだった。

今回の映像は素材そのものはAIが作っている。でも最後の構成や編集は人が行う。
つまり作る人がいなくなるのではなく、整える人、判断する人、意味を与える人の役割がこれまで以上に重要になっていく。

これまでは撮影技術や編集技術といった手を動かすスキルが中心だった。
でもAIが素材を生み出せるようになると
何を伝えるかどこを削るか
どの順番で見せるかといった判断の重みが増していく。

映像制作の効率が上がるという話以上に
企業の発信のあり方そのものが変わっていく未来も感じた。
一本の映像を時間をかけて作るのではなく、
必要なタイミングで必要な形に合わせて届けていく。

AIアバターや音声生成は単なる新しい演出というより
トップメッセージや社内共有やキャンペーン発信など
これまで時間やコストの都合で難しかった発信を
現実的な選択肢にしていく。

そして同時にAIが作れる時代だからこそ
人間が担う部分の意味はむしろ濃くなる。

何を伝えたいのか、誰に届けたいのか。
どこまで削ぎ落とすのか。

そうした判断はまだAIに任せきれるものではなく
そこにこそ人の視点が必要になる。

伝え方を考える仕事自体は昔から存在してきた。
でもそれが一部の専門職だけの役割ではなく
これからは多くの人に求められる力になっていくのかもしれない。

今回の事例を読んでいて「AIで作れるようになった」という変化以上に
人が担う役割の重心が静かに動いていることの方が印象に残った。

自分にとってもツールを使えるかどうかより
何を伝えるかを考え情報に意味を与える力の方が
これから大切になっていきそうだと思った。

映像制作の未来というより
コミュニケーションのあり方が変わっていく入口に
いま立っているのかもしれない。


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