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Pot Belly Lures / Robert Ford Allen

はじめに

本稿の核心情報の多くは、ボブ・アレンの訃報(家族による執筆)およびハンドメイドルアー業界の現役ビルダーによるSNS投稿に依拠しています。
業界誌・特許商標登録・トーナメント公式記録といった、独立した第三者の一次資料による裏付けは限定的です。
ルアーブランドの設立年や、具体的なトーナメント勝利のタイトルと開催年については、公式記録の特定には至っていません。

本稿では自分なりに調べた内容を整理してまとめます。

地域文化的背景

Pot Belly Luresがあったとされる、ペンシルベニア州ウェストチェスター(West Chester, PA)は、フィラデルフィア西郊に位置するチェスター郡の郡都です。メリーランド州・デラウェア州・ニュージャージー州と接するミッドアトランティック圏の中心に位置し、チェサピーク湾流域やデラウェア川水系にアクセスしやすい地理的条件を持っています。

カスタムバルサクランクの系譜という観点では、名の知られたビルダーはアメリカ南東部に厚く分布してきました。Epic Eric's Bass Lab の投稿でも「バルサ・レジェンド」として WEC(Ed Chambers)や WE Baits(Wes England)が挙げられています。(Epic Eric's Bass Lab
Pot Belly Luresは地理的にはその圏の外縁に位置します。

生い立ち

ロバート・フォード・アレン(Robert Ford Allen、以下ボブ・アレン)は、1935年 アイオワ州クレストン(Creston, Iowa)で生まれました。(Tribute Archive

クレストンはアイオワ州南西部の小さな鉄道町で、1930年代当時は典型的な中西部農村社会に属していました。アイオワ州はラージ・スモールマウスバスを含む、数多くの淡水魚が生息していますが、マス釣りの聖地とも呼ばれており、ボブ・アレンが幼少期よりバスフィッシングに親しんでいたのかは、確認出来ませんでした。

職歴

ボブ・アレンはカンザス州ウィチタのウィチタ州立大学(Wichita State University)で教育を受け、その後ワシントンDCのアメリカン大学(American University)で経営学コースを履修しました。(Tribute Archive

訃報によれば、陸軍(U.S. Army)の退役軍人であり、キャリア初期にはボーイング社(Boeing)の電気部門に勤務していました。
その後、社交的な性格を活かして営業職に転じ、製薬大手ブリストル・マイヤーズ(Bristol-Myers)からAll-State Legal社(ニュージャージー州クランフォード、法律事務所向け用品メーカー)まで歴任し、同社で南東部地域営業マネージャーとして退職しました。(Tribute Archive

キャリア後半にジョージア州・ノースカロライナ州・バージニア州・フロリダ州など、アメリカのバスフィッシング文化の核心地帯を主戦場としていた事が確認出来ます。(Tribute Archive


アングラーとしての40年

訃報は、ボブ・アレンをセミプロのバスアングラーと位置づけています。
それによれば、彼は40年にわたって熱心にバスフィッシングを続け、複数の地域のトーナメントで優勝し、5年間にわたり釣具店を経営したとされています。(Tribute Archive

あわせて訃報は、ボブ・アレンがメリーランド州ティモニアム(Timonium)のフェアグラウンドで毎年開催されていたボート&フィッシングショーの共同ディレクターを数年間務め、仲間のアングラーに情熱と知識を分かち合っていたと記しています。
彼が純粋な愛好家にとどまらず、イベント運営側の人物としても地域に認知されていたことを示す記述です。(Tribute Archive

Pot Belly Luresの誕生

訃報によれば、ボブ・アレンは創造性と技術は、彼が手がけた数々のプロジェクトに表れており、自宅の工房で数え切れないほどの時間を費やし、「ポットベリー」ルアーを製作していたそうです。

そのルアーを家族はこう評しています。

which were admired and sought after by his fellow fishermen.
(訳)仲間のアングラーたちから称賛され、求められていた。

Tribute Archive

製品仕様 ― バルサ製クランクベイト

ボブ・アレンに公式販路や商業カタログは存在しないため、製品の物理的特徴を裏付ける資料はWorthPoint等の二次流通出品記録が中心となります。

商品説明にはこう記されています。
バージニア州クラークスビル(Clarksville, VA)製で、カラーはブルーバックからチャートリュース系のナチュラルスケール、オレンジベリーで、胸鰭付近に黒いスポット、アイは赤に黒ドット。ハードウェアはブラス製トレブル2本、ステンレスのスプリットリング、リップ先端のラインアイに至る内部ワイヤーとされます。

handmade by Bob Allen in the 1980s.
(訳)1980年代にボブ・アレンが手作りしたものです。

WorthPoint

この出品から確認できる製品特性は以下の通りです。

  • 長さ:約3inc

  • 重量:0.5oz弱

  • リップ形状:ラウンドリップ

  • 【写真】

別の商品説明にはモデル名に言及があります。
ボディ形状はよく似ていますが、こちらはコフィンリップを採用しているようです。

This is a Pot Belly Lil Flat prototype model.
(要約)ポットベリー「リル・フラット(Lil Flat)」のプロトタイプモデルとなります。

WorthPoint

【写真】


🎣 実物を探す
▶ WorthPointの出品を見る(英語)
※リンク先は海外サイトです。
※WorthPointは過去の売買履歴が見られるサイトです。
 販売はしていません。
 アフィリエイトリンクではありません。


ハンドメイドルアー界での評価 ― レジェンドたちと並ぶ存在

ボブ・アレンの名がハンドメイドルアーコミュニティの中で記憶されていることを示す資料として、Epic Eric's Bass Labによる2024年9月20日のInstagram投稿があります。これはコレクター向けの企画「Balsa Legends」の告知で、投稿者は個人コレクションから12個のカスタムバルサベイトを寄贈したと述べています。その中で、すでに世を去った作り手たち、Zoom WEC Baitsのエドチェンバース(Ed Chambers)、Wee Baitsのウェスイングランド(Wes England)と並んでボブアレンの名を挙げています。(Instagram –Epic Eric's Bass Lab

ボブ・アレンが、「バルサ・レジェンド」たちと並べて名を挙げられている事実は、Pot Belly Lures がコミュニティの記憶に留められていることを物語っています。

逝去

ボブ・アレンは2023年、ペンシルベニア州ウェストチェスターにて、妻と娘に看取られながら88歳で逝去しました。(Tribute Archive

訃報は次の言葉で締めくくられています。

To see death as the end of life is to see the horizon as the end of the ocean.
(要約)「死を人生の終わりと見るのは、水平線を海の終わりと見るようなものだ」

Tribute Archive


まとめ

Pot Belly Lures は、ロバート・フォード・アレン(1935年2月6日アイオワ州クレストン生まれ、2023年6月18日ペンシルベニア州ウェストチェスターにて88歳で逝去)が、自宅の工房で手作りしていたバルサ製クランクベイトを中心とするカスタムルアーです。

ボブ・アレンは陸軍の退役軍人として、ボーイングの電気関係の仕事を経て、ブリストル・マイヤーズからAll-State Legalまで南東部地域のセールスマネージャーを務めた人物でした。訃報によれば、40年にわたり釣りを続け、複数のトーナメントで優勝し、ティモニアムのボート&フィッシングショーで共同ディレクターを務めるなど、地域のバスフィッシング・コミュニティに関わっていました。

Epic Eric's Bass Lab が2024年、WECやWE Baitsといった名と並べてボブ・アレンをバルサ・レジェンドたちと並んで紹介されたことは、Pot Belly Lures がコミュニティの記憶に留められていることを示しています。

最後までお読みいただき。ありがとうございました。


本稿は、公開されているオンライン情報源、フォーラム投稿、EC商品説明、追悼記事、そしてルアーコミュニティの証言をもとに作成しました。二次的な証言も多く用いているため、不正確な情報が含まれている可能性があります。
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出典一覧

★★★(訃報・公式文書)

★(参考:二次流通・SNS・関連業界資料)


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