【ショートショート】ソーセージ座流星群
ある日、地球全域に流星が降り注いだ。
ソーセージ座流星群である。
そんな星座はない。
なぜそんな名で呼ばれたかというと、流星の落ちた地域にある植物が生えたからだ。
その膝丈ほどの高さの植物には──
ソーセージが成った。
その実はソーセージそっくりで、食べると味もよく似ていた。
しかも本物のソーセージより遥かに美味だったことで、ほとんどの人々の口にのぼった。
人々は、普段ほとんど立ち入らない僻地にまで足を伸ばして、ソーセージの実をとり尽くした。
思わぬ贈り物をもたらした流星は、感謝とシャレを込めて「ソーセージ座流星群」と呼ばれた。
その後──
異変は突然やってきた。
ソーセージの実を食べた人間たちが、突如ソーセージの木に変身し始めたのだ。
しかし、元が人間ではその実を食べるのもためらわれて当然だった。
では、なぜこんな現象が?
一体誰が食べるのか?
人々はようやく悟った。
流星が運んできたのは、種ソーセージだったのだ。
そして、収穫の時がやって来た。
突然、地球の空を巨大な黒い球体が埋め尽くした。
球体からは長いチューブが伸び、大きく育ったソーセージの木を残らず吸い取っていった。
人類は、恐竜のように隕石、流星によって絶滅するかもと言われていた。
ある意味、その通りになったのだ。
完
田原にかさんの募集企画「毎週ショートショートnote」応募作です。
お題は「ソーセージ流星群」。
実は、ソーセージを狩るというイベントが実際にありました。↓
このニュースをヒントにして書いたショートショートです。
