SOIL
間もなく生まれて33 年目の瀬戸際である。思い返さなくても現在進行形で、ここ10年くらい生活のそのすべてをジェットコースターに乗って過ごしている感覚がある。
基本的に私は私自身に振り回されており、時々真っ直ぐにそよ風を受けて心地よい道へ戻ったかと思いきや、また無限奈落の底まで蹴り落とすような方向へフットワーク軽くハンドルを切る。ほぼ毎年その繰り返しである。でも、そんな目に遭い/遭わせている自分が案外嫌いじゃない。
こんな降りられない絶叫マシンに乗りながらも某年、ぐるりのことを越え、紆余曲折を経て結婚し、悪しき憎き地元から東に一歩離れられたことは操縦不能中の幸いであった。すごろくで例えると1マス分くらいの移動だが、この「地元」という厄介と物理的な距離を取れたことは真っ当に生きるためのかなり大きな出来事だったと確信している。

そういえば、もうオリンピック1大会分前のことだが、血縁者も誰もいない東北の山中にも一瞬住んだ。見知らぬ土地での独り暮らしは不便の極みだったし、冗談抜きで数回死にかけたが、人の温かさに守られて愉快に過ごせた。なんとも不思議な通過点であった。
その時も実感したが、踏む土が変われば人生で歩む道も変わる。そのことは今日改めて腑に落とせているかも。命は土壌と直結している。
なるべくなら、肥沃な土地で生きていたい。なかなか長く住めてはいるが、現在の住居と生活圏からもそのうち出ていく予感がある。いつか辿り着きたいワ、私が根を下ろせる大地に。そして、その土地を慈しみ踏み固められるかどうかは私の実力次第だね〜。
