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大学進学のモヤモヤ。受験勉強をやめて、心に従った私の葛藤と決断【在学生インタビュー】

「本当にこのまま大学に行っていいんだっけ?」
「大学に行く意味って?」

当たり前にやってくる進路調査や受験の流れ。
でも、ふと立ち止まり、自分を見つめると湧き上がる問い。

もともと、勉強することは好きだったという髙木ここ奈さん。高校3年生の夏、周囲が本格的な受験モードに入る中で、悩んだ末に受験勉強を辞める決断をしました。

「世間の当たり前」を問い続け、自分の納得いく道を選ぶと決めた彼女が、なぜ『さとのば大学』を選んだのか。入学までの葛藤と決断のストーリーをお届けします。

高木ここ奈さん(さとのば大学・2026年度入学)
千葉県出身。私立かえつ有明中・高等学校を卒業。高校時代にはアメリカへ1年間の留学を経験。今年4月からは宮城県女川町に暮らしながら、新たな学びを深めている。

高校生活は勉強も探究も。そんな裏側に抱いたモヤモヤ。

私が通っていた中高一貫校は、生徒の主体性を重んじる、自由で先進的な学校でした。通常の授業や試験もあれば、探究授業や外部企業の方などと繋がる機会もありました。

私にとっては、試験のための勉強も苦ではなかったので、得意と好きの両方ができて合っていたと思います。

一方で、週6日で朝から夕方まで学校に行って授業を受ける、そんな学校教育のあり方そのものにモヤモヤする部分もありました。

高校1年から2年にかけて経験した、1年間のアメリカ留学。海外に行きたいという夢が叶い、満足して帰国した2年生の後半、自然とみんなが「受験モード」へと切り替わっていく現実にぶつかりました。

「既存のレール」からはみ出したい。学校の外で知った広い世界

「受験シーズンに入って、授業も気づいたら受験対策。そもそも『受験をするか・しないか』の決断をするタイミングさえなかったんです」

周りの流れに乗って、総合型選抜の受験勉強をスタート。早稲田、上智、慶應(SFC)……有名大学の国際教養系や環境系の学部が選択肢に挙がりました。でも、総合型選抜対策として自分を振り返るうちに違和感がどんどん大きくなってきました。

大学に行って、今の自分にとって良いことあるのかな?って疑問を持っちゃって。高3の春は、色んな大人や大学生に『大学に行って良かったこと、悪かったこと』を聞きまくっていました」

本当にモヤモヤしていたのは、大学、就職という流れを経て、社会の歯車の一つとなっていくこと。

「家に住むために、お金を稼がなきゃいけない。就職すると、旅に行きたくても自分に割ける時間がなくなってしまうかも。そういう負のループに入りたくないな、っていう思いが強くありました。

学歴とか、大学は行っといた方がいいんじゃないかという迷いもゼロではなかったんですけど、ある人に『心の中ではもう決断できてるんじゃない?』って言われて気づきました。

高3の6月、大学に行かずに、卒業したら日本一周か海外へ旅に出よう、と決めました。」

大学という枠の中じゃなく、未知の土地で人々の生き方や暮らしに触れながら、自分の生き方を探る、そのための旅を求めていたのです。

旅じゃない、自分に合う進路があった

旅に出ると決めたものの、進路面談が迫る中でいつ、どこに旅するのか……現実的に考えを進めるうちに、ふと思い出したのが『さとのば大学』。

以前、学校の先輩や、知り合いの方から「さとのば、合ってるんじゃない?」と言われていた記憶が蘇り、本格的に調べ始めました。

すると、募集要項に書かれていたアドミッションポリシー(入学の方針)を見た瞬間、衝撃が。

「もう、自分が書いた文章なんじゃないかっていうくらい、今の私の気持ちとマッチしていたんです。あ、ここなら行ってみてもいいかも、って」

さとのば大学なら、求めていた「旅」もできるし、日本の地域という濃密な繋がりの中に入り込んで、その土地の営みをリアルに学ぶことができる。

幸いにも、私の高校とさとのば大学が連携協定を結んだ直後だったこともあり、推薦で入学を決めました。

閉鎖の「へ」の字もない!オープンで温かい女川での出会い。

地元を離れ、宮城県女川町での新生活がスタートした4月。

「最初は小さな町ほど、閉鎖的なんじゃないかっていうイメージがあったんです。でも、入ってみたら閉鎖の『へ』の字もないくらい、まったく違ったんです(笑)」

初対面から歓迎してくれて、会う度に「何でもやってみなよ!」「いいじゃん、いいじゃん!」と、誰でも仲間に入れてくれる温かい町の人たち。入学早々「ご縁の連鎖」が起こり始めました。

「入学式の日、教育に興味があるって話したら、地域の学習塾『向学館』でのインターンが決まりました。小学生とは『同級生目線』で全力で遊び、中学生とは『一緒に悩んで学ぶお姉さん』として机を並べています。」

「美味しいピザ屋さんのアルバイトも、地域コーディネーターの方に『良いバイトないですか』ってふわっと相談したら、たまたま募集しているお勧めのお店を紹介してもらえて。

最近は、バーでDJを始めて、今週末にデビューするんです。町のコーヒー店で出会った地域のおばちゃんには、『昔、太鼓やってたんだよね』という会話からチームを紹介してもらい、和太鼓も始めました。」

興味のあること、やってみたいことを少し声に出してみれば、町全体が背中を押してくれる。そんな環境にやってきたことを実感する一方、自分との向き合い方の難しさも感じ始めています。

「私は誰かに勧められても『でも……』って一歩引いて、殻を破るのに渋っちゃうタイプなんです。だから、女川で周りがどれだけ後押ししてくれても、最後に自分にGOサインを出せるのは自分しかいないんだなって実感してます。だから、思い切って『何でもかんでもやってみよう!』って飛び込んでみています」

答えではなく「ヒント」をくれる講義と、内面を深掘りし合う“同志”の存在

地域での濃密な日常とつながっているのが、平日のオンライン講義。

「入学前は、なんとなくマイプロや自分と向き合う時間があるのかな、くらいに思っていました。いわゆる大学の講義って『教えられる』イメージが強いと思うんですけど、さとのばの講義は『これという答えを教える』のではなく、答えを出すための道のりやヒントをくれる時間だと感じてます。それに、学生同士チャットがすごい活発なのはびっくりしました。」

そして、PCを閉じれば、同じシェアハウスには1年生の仲間たちがいます。ここ奈さんにとって、単なる「友達」や「同級生」を超えた特別な存在となりつつあります。

「一言でいうなら、『お互い支え合って、補い合える同志』。シェアハウスのリビングに集まって、夜中までお互いの内面について話し込むことがよくあります。」

誰かが『いま、こういうことで悩んでるんだよね』ってぽろっと言ったら、その人を深掘りして、自分の目線と他者の目線を合わせてみたり。

さとのばには最初から自分の内面と向き合う覚悟を持ってきている仲間が集まるからこそ、普通の友達だったらしないような話もできる。

でも、ずっと真面目な話ばっかりじゃなくて、みんなで出かけたり、ワイワイ盛り上がる時間も楽しんでいます。

「自分を許せる人」を目指して

この2カ月半で、少しずつ自分の中の変化を感じ始めています。

世界を見る目が、変わったかも。高校までの私は、自分の興味がある道にフォーカスしすぎていて、それ以外の世界はどうでもいいって思っていたところがありました。

でも、さとのばに来て、地域の人や仲間と関わる中で、全員の考え方や世界の見方が全く違うことが当たり前の環境に置かれました。女川の人々と話せば震災のことが必ず一人一人の中にあったり、さとのばの仲間もバックグラウンドが全然違う。

簡単に言えば、『自分中心だった世界』が、視点が変わって『全員が中心の世界』になったような感覚です。」

「この1年が終わる頃には、『自分を自分で許せる人』になっていたいな、っていう願いがあります。まだまだ自分の嫌なところもあるけど、そんな自分含めて、全部受け入れられる人でありたい。

そして、女川にはせっかくこんなに背中を押してくれる人たちがたくさんいるから、一歩踏み出す勇気を持って挑戦していきたいです」

進路に迷う高校生へ。心の動く方へ進んで

自分の心に正直に従って来たここ奈さんだからこそ、たどり着いた現在地。最後に、ここ奈さんが高校生に伝えたいメッセージをもらいました。

「進路は正解探しではなく、自分らしい生き方探し。
心が動く方へ進んでみてください!」


▼さとのば大学のアドミッションポリシーを読んでみる

夏のオンラインオープンキャンパスでは、ここ奈さんをはじめ、在学生がリアルなさとのば生活をお話します。ぜひお気軽に覗きに来てくださいね。


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