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成果の発表ではなく「気づきと変容」を祝福し合う場──中間発表会を終えて

こんにちは。さとのば大学学長の兼松です。

先日、地域留学先に散らばるさとのば生たちがオンラインに集って、前期の中間発表会が行われました。

さとのば大学を運営していると、紆余曲折、浮き沈みがあります。特に前期は、多くの学生が新しい地域に足を踏み入れる季節。

これまでの前提が通用しなくなり、先に動き出した他者と自分を比べたり、時期的にも梅雨が重なったりして、足踏みしてしまう学生も少なくありません。

ある1年生は自己否定のループが止まらず、「1週間くらい何もできなくなった」と打ち明けてくれました。

それでも、夏休みを前に、それぞれのペースで戻ってくるレジリエンスが、さとのばの不思議なところであり、さとのば生のポテンシャルなのだと思います。そしてオンライン講義の中で行われる中間発表会は、その怒涛の前期を改めて意味づけてみようという場なのです。

年度末の発表会には一年分の達成感があるとすれば、中間発表はプロセスの共有そのもの。仮置きのまま、それぞれの気づきと変容を持ち寄って、祝福し合う。集まるのは、同級生、地域でお世話になった方々、保護者たち。そのbefore/afterを知る人たちだけ。

発表のあとには、贈る側にも受け取る側にもなって、メッセージカードを送り合い、感謝の気持を伝え合いながら涙を流すさとのば生がたくさんいました。

2年生のひとりは、去年ひとりで食べるご飯の寂しさを噛みしめていたのが、今年は「幸せとは、ご飯を一緒に食べてくれる仲間がいること」だと語り、別の2年生は「棒読みだったあの頃」から、自分の言葉で心の余白を語れるようになっていました。

4年生になると、その手応えは進路へと結晶していきます。ある学生は「思いをシェアできる場を大事にしたい自分」に気づいて地域留学の運営を志し、別の学生は「歩んできた過程に改めて自信をもちたい」と、実践の大学であえて卒論に挑もうとしています。

どの学生も、1年前とはまるで違う場所に立ち、ちょっと大人びた表情をしています。そう思うと、いま1年生が抱えている葛藤も、きっと今だけのもの。1年後への、確かな布石になっていくのだろうと思います。

彼らのこれからを、どうか楽しみにしていてください。


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