オランダ教育についてエリートインド人の大家さんと軽く話した件と考察
オランダ・アムステルダムに移住して5ヶ月が経ちました。
毎日「あーこのネタでnote書きたい」と思いながら、日に日に大きくなっていくお腹の苦しさにPCに迎えず日々が過ぎていってしまったので、もう駄文短文適当でもいいからスマホで書いて投稿してみることにしました。
今日は今住んでいるアパートメントのオーナーさんの家に相方、娘と3人で遊びに行ってきました。
オーナーさん(奥さん)はINGに務めるTHEエリート・インド人ママで、同じくインド人の旦那様もアメリカ、フランスで学んだ後、風力発電の会社に勤める超エリートご夫婦。9歳、12歳の息子2人は私たちの娘と同じダッチインター(※オランダ政府が運営する公立のインター)に通っています。
入居時にものすごくハッピーに歓迎してくれて以来、お茶しに家に遊びにきてねとお招き頂いていたのですが、互い忙しくて全然時間が取れず、そろそろ日本からのお土産や備え付けてくれていたカーテンが不要になったので返したかったこともあり、やっと予定を合わせてお邪魔させていただくことに。
ちなみに冒頭の画像が入居時に撮った記念写真。良い人間がにじみ出てる。周りではHousing周りでトラブルを聞くことが多かったので、オーナーさんとこんなに良好な関係を築けるって凄い幸運です✨️
もう豪快に大笑いするめちゃくちゃポジティブな奥様と超フレンドリーな旦那様で、本当に本当に良い人たち!ひとしきり色々おしゃべりして、そういえば上の学年のカリキュラムはどう?と聞いたら「全然勉強しないし9歳なのにまだ一桁の足し算とかやっててインド人からしたらびっくり仰天よ!」とのこと(笑)
そりゃーそうだよね!w オランダのゆるふわ教育については素晴らしい面も多い一方で日本人ママの間でも懸念する人は少なくないのですが、数学大国のインド人も日本人の比じゃないぐらいめちゃくちゃ勉強するわけだから日本人以上にゆるふわっぷりを実感してるのは想像に難くない。しかも詳しく聞いてないけどどう見てもご夫婦とも超エリートだしなおさら。
どう思ってるのかな... と反応を待ったら「確かに慣れるまで何年もかかったけど、でも周りを見渡すとリーダーシップを発揮して上に立つ人たちの多くはそこまで数学で優秀なわけでもないから、これからの時代に活躍するために必要な様々な能力を代わりに養える方がいいと思う。」と旦那様があっさり言語化してました。
国人種関係なく自分たちの苦労やこれまで受けてきた教育のあり方、過去の成功体験に執着して子供にも同じような道を歩んだり(高)学歴を持たせようとする親も多い中で、未来を見据えて自分と異なる道を子供が歩むことを奨励できるってすごい… 何よりAmsterdam Zuidasというアムステルダムの中でも最も高いエリアで、コンシェルジュ付きの新築マンションだけでなく、庭付き一軒家まで買える財力を築いたインド人が言うと説得力が違う。
日本人の間では「帰国子女、インター育ちの子は日本語や日本の知識が疎かになるし、英語もネイティブじゃないから中途半端で良くない、日本で働けない、苦労する」いう意見もよくあるみたいだけど、それって日本で、日系企業で、被雇用者として働く前提の話だよな〜それより世界を舞台に活躍するビジネスパーソン、起業家、経営者、投資家、資本家になるための教育とは?を考えた方がいいんじゃないかな〜と個人的には思う。今後10-20年で圧倒的に円高になるとか日本経済がグローバルで突出するとは思えないし「日本語が話せて円が稼げるエリーサラリーマン人材」と、「英語+日本語+1-2か国語話せて、米ドル、ユーロが稼げる事業と資産を築ける人材」と、どちらか選ばなきゃいけないとしたら私は後者を選びたい。もちろんどっちにもなれない可能性もあるけど😂
ただ実際には二者択一ではなく「海外で教育し育てる」イコール「日本人としてのアイデンティティや文化を捨てる・軽んじる」ということでは決してなくて、両者は共存できると思ってる。
確かに「先生が言うことはゼッタイ」「みんなと同じじゃなきゃいけない」みたいな同調圧力に馴染んではほしくないし、自分らしくのびのびと、自信を持って生きてほしいから、きっとそういうスタンスで生きていく娘は日本社会に馴染みきれないところも出てくると思う。女の子ならなおさら。
一方通行の授業や、ノートを取るだけ、詰め込むだけの勉強も時代遅れだと感じる。でも思考力にはそれなりの知識量が必要なわけだから、九九の暗算とか、漢字・四字熟語、歴史を覚えることはとても大切だとも思う。(私は漢字も歴史も苦手で小学校の時の毎週の漢字テストはいつも再テスト、再々テストばかりだったので、大人になって後悔してるし、ドラゴン桜とか読んでると日本の受験勉強も良いところがたくさんあると思う。)
日本の学校文化も変えていかなきゃいけないところも多々あるとは思うけど、みんなでご挨拶をしっかりする、一緒にお給食の準備をする、お掃除をする、当時はめんどくさいとしか思っていなかった「起立礼着席」すら、それがないインターを見ていると、無意識に日本人らしさの基礎づくりに貢献していたんだなぁと感じるし、お勉強だけじゃない一条教育の良さを再確認する。なので、娘には小学校からは土曜日の日本人学校補習校に通ってほしいと思っている。
特に日本文化・教養は心から素晴らしいと思う。伝統文化や色文化・味覚、日本人独特の感性、感覚は身につけてほしいと思っているし、移住して更に日本の良さを痛感してる。だからこそ家ではできるだけ和食中心の家庭料理を頑張って作ってるし、和文化の継承、お箸の持ち方やマナー、教養などはしっかりしていきたいと思ってる。最低限しか持ち合わせがないけど、私のお着物、浴衣、7歳の時の七五三と成人式のお着物も桐箱3箱分持ってきた。5歳から書道を続けていて書道具もどっさり持ってきたので、こっちでも書道教室をやりたいとも思っている。
そんな「教養を大切にしたい」と思える価値観が築かれたのは、両親、同居していた祖母、幼稚園受験、幼少中高通っていた女子校の影響が強いと思うので、当時は毛嫌いしていたけれど、今となっては私の人生における無形資産になっていると思う。幼稚園・小学校受験は幼児虐待では?時代錯誤では?と思うことも少なくないので、私自身はジャックでがっつり幼稚園受験したけど(だからこそ)娘には全く選択肢に入れてなかったけど、ご挨拶や日本の四季、テーブルマナーなどを身に付けられるという意味ではお受験も悪くなかったのかもしれない。
昔から白洲次郎の大ファンだし、緒方貞子さんの本を読んだり昔の外交官などの話を読むと、昔の方々は日本人としての教養と国際感覚・外国語力の両立がとてもお上手だなぁと惚れ惚れする。うちはただの一般庶民だけど、「和魂洋才」な人間に育ってもらえたらいいなぁーと思うし、自分自身もそうありたい。
まぁーでもそれは親としての願い、ある意味エゴであって、最終的に決めるのは子供たち自身。大きくなって「ママ、どうして海外に出たの?日本にいたかった」とか言われるかもしれないし。
私たち30-40代が受けてきた教育、それどころか今子どもたちが一条教育で受けている内容すら、子どもたちが社会に出る頃には時代遅れになっているかもしれない、変化と不確実性の高い時代だからこそ、何よりもまずは自分の人生において決める意思、自信と力、強い軸のある人間に育ってもらうことが親としてできる最大限のことだと思う。あまり小さい頃から躾や詰め込み教育をしすぎて子供の意思や自由を損ねてしまうと、自己効力感、自己肯定感が育たず一生の足かせになる。(これは7年間女性活躍の事業をやってきて痛感している。)
そういう意味で、子供の意見、自由、人権を社会全体が大切にしてくれるオランダの(広義の)教育はとても良い環境だと思っている。(食の不味さ、医療のずさんさ、天気の悪さには辟易するけど!w)
この感覚って日本人だからなのかなと思ってたけど、この本を読んでたらアメリカ人、イギリス人のママも全く同じことを感じていて、そっか、個人の幸福より経済力を優先してきた国でバリバリの教育を受けてきた人ほど、オランダに魅了されているのか、と思った。逆説的だからそれが良いかどうかは正直、子供が仕上がってみないと誰にも分からないし、オランダの教育が良いところばかりかというと全くそうではないので、様々な国・文化の・教育の良いところを取捨選択しながら、一人ひとりが自分なりのベストな在り方を志して「よき地球人」となれれば良いのではと思う。
