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成田良悟の思い出と新作小説を書いたよ〜という話。

 成田良悟という作家は世間で、どれほど知名度があるのでしょうか。
 僕は高校時代に「バッカーノ!」のアニメに触れ、原作の小説も手に取りました。その頃はまだ「デュラララ!!」もアニメ化されていないにも関わらず、群像劇とキャラクター性の新しさで注目作家だったと記憶しています。

 AIに成田良悟について質問したところ、比較された作家が奈須きのこ(世界観型)、西尾維新(文体型)でした。
 ちなみに成田良悟は群像劇型とのこと。
 言いたいことは分かります。

 ゼロ年代はライトノベルで群像劇で人気になった作品はありませんでした。バッカーノ!に関しては更に現代ではない、というのも注目ポイントでした。
 シリーズが続く中で「2002年」でのエピソードも書かれますし、一番最初のバッカーノ!は日本の旅行者(だったと思う)が、不死の話を聞くという形で物語が展開します。

 バッカーノ!は不死者たちが互いに殺し合う(食い合う)物語になっています。
 そのため、1930年代の話をしてたなぁと思ったら、次には2002年に飛ぶなんてことができるんですよね。
 とはいえ、この構造は諸刃の剣な部分があって、2002年に登場したキャラクターたちは次の巻で1930年代の話が展開して危機的な展開になっても、まぁ2002年まで生き残るんだけどね、という目で見てしまって緊迫感が薄れてしまうところがありました。

 途中までバッカーノ!シリーズは追っていたのですが、この時系列のアレコレが気になりだして、読むのをやめてしまいました。
 今考えれば気にしなくても良いことだったんですけどね。

 なんて書いていると、そういえば「鋏使いのチック」とかめっちゃ好きだったなぁとか思い出してきました。アニメではちらっとしか出てこないんですけど、声が山口勝平だったんですよね。

バッカーノ! 1933」を読みながら、チックが喋るたびに山口勝平というか、工藤新一が出てきて笑っちゃったんですよね。チックって拷問を専門としたキャラクターなので、新一がやばいこと言ってる! みたいな。

 その後、デュラララ!!がアニメ化されて、これも見事ハマって原作小説を読みました。1巻の完成度が高すぎて、感動したのを覚えています。当時19歳とかだと思いますが、成田良悟と伊坂幸太郎は天才なんだ!と真剣に思っていました。
 今も小説で群像劇を書くに関しては、この2人がまず1軍入りする印象です。

 デュラララ!!のアニメはほんと最高で、主人公たち仲良し3人組が三つ巴の戦争に突入していく展開とか、こんな面白いんか!と興奮しっぱなしだったんですよね。
 当時、石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク」の小説もドラマも見ていたので、抗争という展開が面白いのは分かっていたんですが、三つ巴! しかも、同級生の3人が頭のチームがぶつかる、と。
 いやぁ、こうして書いていても熱かったなぁ、としみじみ思ってしまいます。

 ちなみに「池袋ウエストゲートパーク」の小説も僕は結構好きで、文体で言うとめっちゃ好みでした。ただ、シリーズで追うと、長い!となってしまって、挫折してしまったんですが。
 石田衣良はある時期の空気感を的確に掴んでいる作家だったと思います。

 と、つらつらと成田良悟に関して書こうとして、なぜか石田衣良に着地してしまったわけですが、こんな文章を書いているのには1つ理由があります。
 カクヨムで現在、「「ツキヨム」楽曲化短編小説コンテスト」というコンテストを募集しているんです。

 詳細はこちら

 これが何かと言うと、成田良悟が書いた短編小説の続きを募集する、というものでした。その短編小説がこちら。

 タイトルを読むと、うーむっと唸ってしまう感じはあるんですが、おそらくあえてなんだろうなぁと思っています。
 企画として作品の続きを募集するとなった時にタイトルが「バッカーノ!」、「デュラララ!!」では、どういう話かって伝わりにくいですもんね。

 けど、「蛇よ、どうか今宵は月に溺れぬように」も読んでみないと、どんな話かは分からないタイトルなんですけどね。とりあえず、「蛇」が出てくることは分かります。

 そんな「蛇」は確実に出てくる小説の続編を僕もこの度、書いてみた次第です。

 タイトルは「梟よ、太陽が昇る前に引き金を放て」です。
 ひとまず、「梟」が出てくる小説だとは伝わるタイトルになりました。

 カクヨムもnoteも育休に入ってから放置してしまっているので、愚痴っても仕方がないのですが、まぁ読まれていません。結構泣けるくらい。
 いやまぁ、そういうもんだとは理解していたんですが、内容で判断とか以前にスタート地点にも立てていない感じが、ひしひしと伝わってくる結果となりました。
 なんてこったい。

 内容としては瞬間移動の能力を得た少年が、その能力を検証していく中で「世界を変える」と言っている女性と出会って、⋯⋯というものです。
 エンタメ小説の基礎として、登場人物の考えや価値観が作中で変わる、というものがあります。
 今回、主人公は成田良悟が書いたキャラクターがいますので、彼らの考えや価値観が変わる瞬間を書きたいなと思って、この題材にしました。

 誰だって、実は世界には瞬間移動ができる人間がいる、と知ったら考えも価値観も変わらざるおえないよな、と。

 ちなみに、当初は「不老不死のやくざが地図の場所に眠っている。その土地で大量の偽地図が出回り、空前の宝探しブームになってしまったため、不老不死を兄貴と慕う男と後輩の二人で、彼を掘り起こしに行こうとする話」という話にしようとしていました。
 不老不死ってバッカーノ!に引っ張られすぎやろ、と思ったのと、これを考えている時、「ヘルドッグス」という映画を見た後で、岡田准一と坂口健太郎のコンビが最高に良かったので、そのイメージに引っ張られた結果でした。

 梟よ〜は、「火曜は全力!華大さんと千鳥くん」というバラエティの企画の一つ、「満票だったら100万円!ザ・ベストアンサー」を見ていて、思いついたネタでした。

 このベストアンサーはいろんなお題が出されるんですが、例えば「学校で新しい教科書を作るなら、ベスト?」とか「どこでも好きな場所に家を建てられるならどこがベスト?」とか、考えさせられるものが多いんです。
 番組を見ながら、妻とあーでもない、こーでもないと喋るのが最近の僕の幸せな一コマなんですが。

 このお題の中で「もし、この先10年の寿命と引き換えに、どんな能力でも手に入るとしたら何がベスト?」というのがあったのか、僕が勝手に思いついたのか、今となっては定かではないんですが。
 そんなお題の僕なりの回答が「10年の寿命と引き換えなら、どこでも好きな場所でもノータイムで移動できる能力」だったんですよね。
 で、リアルに「どこでも好きな場所でもノータイムで移動できる能力」を手にしたとすると、どうするかを考えて小説にしていきました。

 なので、瞬間移動の能力を検証するパートがやたら長いです。
 けど、個人的にここが面白いと思うんですよね。自分に特別な力があると分かった場合、まずはその能力がどこまでできるのかを把握する必要があるはずなので。

 梟よ〜はあくまで、成田良悟の小説の続きとして書かれたものではあるんですが、そちらの内容を把握していなくても、能力の検証ものとしての側面もありますので、もしよろしければ一読してみていただけると幸いです。

 よろしくお願いいたします!!!

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