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渡し方を考える前に、息子の顔を見るべきだった

コンビニで、炭酸水を握りしめてレジに行きました。

会計が終わって帰ろうとすると、
レジのおねえさんが僕に、

「お兄さん、ウィルキンソンすきですか?」

と聞いてきました。
僕は、

「ウィルキンソンってなんでしたっけ?」

と返すと、

「今、お兄さんが手に持っている炭酸水ですよー」
って言われたんですね。

炭酸水を買う時にメーカーより金額をみるので、
ウィルキンソンの存在を忘れていました。

水がシュワシュワしていたらそれでいいんです。

僕は、

「ウィルキンソンすきですよ」

と返すと、おねえさんはポケットをあさり始め、
紙を一枚僕に渡してくれました。

「これ、ウィルキンソンの無料券です」

そう言って、僕に渡してくれました。
一瞬でも、連絡先の交換かと思った自分を責めたい。笑

それはさておき、こういうサプライズっていいですよね。

レシートについている無料券をそのまま渡すより、
演出でもいいので、
ワンクッションある方が僕は好きです。

なんかいい経験をしたなあと思ったので、
息子にやってみたくなりました。

息子は塾に行くときに、グミをよく食べます。

家にグミがなくて、時間もない時は、
買いに行けないのでグミが食べれません。

その日を狙って、
ポケットグミ作戦を決行することにしました。

そして塾の日。
車の中で息子が言いだします。

「今日、お菓子買いに行く時間ないねえ」

そこで僕は、ポケットからグミを取り出しながら、

「グミ食べたいと思って買ってきたよ」

どうだ。
これは、うれしいだろ。

そんな気持ちで息子を見ると、息子がひと言。

「今日はチョコがよかったなあ」

え?
思ってたのと違う。

少しだけ、レジのおねえさんのせいにしました。笑

でも、よく考えると、レジのおねえさんは、
僕が炭酸水を持っていたから、
無料券を渡してくれました。

僕が今、何を買おうとしているのかを見ていた。

でも僕は、息子が今日何を食べたいのかを、
見ていなかった。

いつもグミを食べるから、今日もグミだろう。
そう勝手に決めつけていました。

相手のために何かをしているつもりでも、
実は自分の中の正解を渡しているだけ。

そんなことって、
子育てや、日常生活の中でよくありますよね。

「これ、好きでしょ」

「これ、うれしいでしょ」

「これをしてあげたら喜ぶでしょ」

よかれと思ってしてしまう。

3大しょ、しょ、しょ。笑

そう思って渡したものが、
相手にとっては少し違うこともある。

もちろん、
毎回聞いていたらサプライズにはなりません。

でも、本当に喜んでほしいのなら、
普段からその子を見ておくことが、
大事なのかもしれません。

今、何が好きなのか。
今日はどんな気分なのか。
最近、何をよく選んでいるのか。

そして、もしサプライズで何かを渡すなら、
見返りを求めない

これが僕は一番大事かなと思いました。

さっきの話でも

「せっかくグミ買ってきたのに」

とも言えますが、
息子からしたら知ったこっちゃありません。

「喜んでくれるはず」と期待しすぎると、
相手の反応にがっかりしてしまいます。

でも、渡した時点で、
こちらの気持ちはもう届いている。

喜ぶかどうかは、相手の自由。

そう思えた方が、きっとやさしい。

ポケットグミ作戦は、
成功したような、
失敗したような結果になりました。

でも息子のおかげで、ひとつ学びました。

サプライズで大事なのは、
渡す演出よりも、相手を見ること。

そして、たとえ反応が思っていたものと違っても、

「そっか、今日はチョコの気分やったかあ」

と笑えるくらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。

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