宮崎のナスで山形のだしをつくってみた|日本の美味しい食・文化・料理
きっかけは、佐土原ナスだった。
サドワラナスときいてピンときた方は、かなりのナス通だろう。
でなければ、かなりの宮崎ファンにちがいない。ジブリの宮崎駿監督ではなくて、九州の宮崎のことだ。
そう、佐土原ナスは、宮崎の伝統野菜。
最近とあるご縁をいただいて、宮崎から佐土原ナスが届いた。
開けてびっくり、かなり大きい。

2本の立派なナスが、おしゃれなパッケージに包まれてよそゆきの佇まいだ。「宮崎市 佐土原🍆ナス研究会」が気になる。ロゴがとってもかっこいい。額に入れて飾っておきたい。
パッケージは、おしゃれなだけじゃなかった。いろいろな情報が盛り込まれている。とくに裏面に詳しい。
たった4粒の種から よみがえった奇跡のナス。
とか、
佐土原ナスの美味しい料理方法
🍆素揚げ、ステーキ、浅漬けにぴったり
🍆特にとろける焼きナスがおススメです
とあって、
とろける焼きナス
の箇所には下線がひいてあった。
表面にも、
口の中でとろける美味しさ。
とあったので、「とろける推し」のようである。
4粒の種からよみがえった奇跡のナス
ってなに……!? の疑問にも詳しく答えてくれている。
佐土原ナスは、1980年初頭に食卓から姿を消した宮崎の伝統野菜でした。「あの味をもう一度」と保管してあった種子を20年ぶりに種まきしたところ、4粒だけが奇跡的に発芽し、35株の小さな苗を作ることができました。以来、少量ではありますが、丹精こめて栽培を続け皆様にお届けしています。口の中で甘くとろける、宮崎伝統野菜の味と食感をどうぞご賞味ください。
やはり「とろける推し」のようである。
さて、どうやっていただこうか……。
加熱すればとろける、というのはわかった。もちろん、ぜひ焼いてみるとしても、大きなナスが2本もある。もっといろいろ試してみたい。
袋からそろそろと取り出してみる。
新鮮だ。普通のナスより皮が薄い。いかにもキメが細かい上品さが、手の感触から伝わってくるようだ。そういえば、パッケージに「浅漬けにぴったり」ともあった。
で、思いついた。
山形のだし 、
にしてみよう。
「宮崎のナスで山形のだし」。九州から東北へ日本縦断の思いつきにウケてひとりで笑いながら、さっそくつくってみた。(日本は南北に長いので縦断はすこし大げさかも)
山形のだしは、きゅうりやなすなどの夏野菜と、みょうがや大葉などの香味野菜を細かく刻み、醤油やめんつゆなどで和えた山形県村山地方の郷土料理。農林水産省お墨付きの「次世代に伝えたい大切な味」だ。


山形のだしは郷土料理といっても火をつかわない、刻んで混ぜるだけのシンプルな料理だ。味つけは醤油ベースで、みりんやだしで整える。酢をすこし入れてもいい。
醤油と合わせるだしは、鰹節などつかうこともあるようだが、健康的なプラントベースであれば昆布や椎茸で。今回は、昆布をつかった。(味つけや食材の詳細は、いろいろな方が紹介してくださっています。参考にしつつ好みの味をみつけてください)
今回の佐土原ナスで山形のだしの一番のポイントは、「なすのアク抜き」をしなくていいことだ。
💡ここがポイント:山形のだしをつくるとき、アクが強い普通のなすだとアク抜きが必要なことも。しかし、佐土原ナスはそのままで美味しいので面倒なアク抜きは一切不要。
佐土原ナスを刻んでみた。なかみは、予想どおりふわっとキメ細かく上品だった。ふわふわしているので刻むときには手もとに気をつけてほしい。
あっというまに完成した。

そういえば、この豆腐は鳥取のあしづ(鳥取県南東部の智頭町芦津。豊かな森林と清流で知られる芦津渓谷がある)の美味しい豆腐。
宮崎の特別なナス、鳥取の綺麗な豆腐、山形の伝統的な知恵で、楽しく美味しくいただいた。
佐土原ナス研究会の皆さんはじめ、土地の食を心をこめてつくりまもってくださっている皆さんに感謝です。
日本には美味しい食・郷土料理、豊かな食文化があります。日本の美味しい食材でカラダにいいものを楽しくつくってみませんか。皆さんのおすすめの食材や料理があればぜひ教えてください。
これからも美味しく健康な毎日でありますように🍆
