「木曜日、頭の中がまだ昨日だった。」
昨日の雨が嘘みたいだった。
朝、駅まで歩いたら普通に暑くて。 電車も普通に混んでた。
久しぶりに満員電車乗った気がする。
昨日は部屋で雨音聞いてたのに。 今日は隣の人のカバンがずっと当たってた。
なんか急に、現実戻ってきた感じ。
会社着いて。 メール返して。 電話取って。 資料作って。
仕事は普通にあった。 ちゃんとこなしたと思う。
でも。
頭のどこかだけ、まだ昨日だった。
昨日手首につけた匂い。 あれ思い出したせいだと思う。
しかも。
仕事中なのに。
ふとした瞬間、変なことを考えてた。
匂いだけじゃなくて。 映像みたいなものも。
薄暗い照明とか。 静かな部屋の空気とか。
そういうのが、 会議中に急に頭をよぎる。
ストッキングが少し肌に当たるたびに、 なんか変な感覚がした。
自分でも、ちょっと引いた。
普通に仕事してる顔して。 全然普通じゃないことを考えてる。
たぶん隣の席の人は気づいてない。
で。
気づいたら木曜日終わってた。
帰りの電車。 なんとなくアプリ開いた。
別に理由ない。 暇だっただけかもしれない。
そしたら連絡来てた。
少し前に知り合った人。 たまに連絡取る。 会ったり会わなかったり。
そんな感じ。
最初から、少し変な人だった。
変って言っても、嫌な意味じゃなくて。
なんか、普通の夜を知らない人。
普通の飲み屋とか。 普通のデートとか。
そういうのじゃなくて。
私が一人じゃ絶対に行かないような場所を。 当たり前みたいに知ってる。
しかも、そういうのを嫌味なく教えてくる。
最初にその人と話した時。
「看板のない場所って、行ったことある?」
って、普通のトーンで聞かれた。
あの時の空気、まだ少し覚えてる。
メッセージ見返して。 閉じて。 また開いて。
別に大した内容じゃないのに。
電車降りるまで、何回か繰り返してた。
私、何してるんだろ。 って少し思った。
でも。
こういうの、昔からだいたい止まらない。
その人のこと見てたら。
なんとなく思い出した。 最初にアプリ入れた日のこと。
あの日も、ただ暇だった気がする。
で。
気づいたら、全然違う場所まで来てた。
Tinderを入れた日のことを書いた記事、ここにあります。
家までもう少し。
今週、なんか長い。 まだ木曜日なのに。
でも。
たぶん終わってない。
明日金曜日。
返信、しようと思う。
