【 ① LFO 】 アンビエント・テクノな曲制作で便利な技法 ▶︎ Model:Cycles
※本記事は初心者の方向けに書いております。ご了承のほどお願いいたします。
Elektron Model:Cycles(以下、mc表記)で
アンビエント・テクノな曲を制作
し、セッション動画を撮影しました。
冬をイメージして、灰色を基調に視覚的な疾走感を演出するため、ドライブ時の風景をシルエット的にレイヤーしています。
・・・
下記のデモを制作中に複数のパターンを試した結果、本編の雰囲気とは異なるテイストのパターンが生まれました。
このパターンを独立させて発展させたのが今回完成した楽曲です。
Elektron Model:CyclesでエレクトロニカなDEMO🎛️7/27 Ambient Pillowのための準備でアンビエント以外の曲のモチーフができてしまうあるある。これはこれでパターン増やすと形になりそう。m:cの制約の中でなんとかしようとしながら作る過程はやっぱり面白いなあ。ライブの準備も少しずつ詰めていきます pic.twitter.com/JnVhCZTXWM
— NicaFelt (@NicaFelt) July 22, 2024
本編はポジティブで明るい曲調ですが、この曲は
ミニマルで少しダークなサウンド
が特徴です。
本記事では、この曲を題材に
mcでアンビエントな
テクノを作る際に、
いい感じになる音作りのコツ
をシェアしたいと思います。
有料級の内容です。
初心者の方向けに分かりやすく、
ポイントを押さえて
書いていきます。
少しでも楽曲作りの参考になればうれしいです!
なお、内容は筆者の主観になりますので、どうかご了承ください。
【 トラックとパターン 】
各トラックの音色はすべてのパターンで同じです。
(Pはパターン、Tはトラックの略称)
T1 キック
T2 スネア
T3 金属的なSE
T4 パッド(コード)
T5 シーケンス1(メロディー)
T6 シーケンス2
パターンは1〜3まであります。
各パターンの違いは下記です。
P1 イントロ コードの音数が少ない
P2 スネアを少し強調
P3 スネアをP2よりも強調
*他パターンごとの細かな違いはあります
展開はP1→P2→P3
とシンプルです。
・・・
【 音色作りのコツ 】
以下の項目について解説します。(順次追記予定)
・LFOでAuto Pan
・LFOでスネアのピッチを変化
【 LFOでAuto Pan 】
PANを左右に自動で振るAuto Panは、LFOを使うと便利です。
まずLFOについて簡単に説明します。
LFO(エルエフオー)=Low Frequency Oscillator
音を変調するために用意されている機能です。
分かりやすく言うと、シンセ等にLFOが装備されていたら、
音などを自動で周期的に変化させることができる
と読みかえると分かりやすいかもしれません。
例えば一例として以下のような効果を生み出せます。
・テンポに同期させてPANを左右に振る
・周期的にピッチを変化させる
・ディレイのかかり具合を徐々に大きくしてから小さくしてを繰り返す
・音を伸ばしたり、短くしたりを周期的に繰り返す
・音量を周期的に小さくしたり、大きくしたりする
・音程をランダムに変化させ続ける
上記は手動で変化させることができますが、LFOを使えば任意の範囲で自動で制御することができます。
ですので、
曲をさらに音楽的にしたり、
躍動感や抑揚を加える
ことができます。
mcでの音作りの際に、筆者はLFOをパッドやリードの
音量エンベローブのアタックを遅くするため
に頻繁に使用します。
上記については下記の「2. パッドなどのアタックをLFOで遅くする」をご覧ください
PANを左右に自動で振るAuto Pan
について具体的に説明します。

mcのT5のLFOの設定は下記です。

項目の解説
WAV ・・・ LFOの波形 値をどういう形で変化させるか
→ サイン波に設定 値を段階的に変化
Mul・・・ 変化させる速度の倍率
→ x8 一番自然な感じに聞こえる値
Dst・・・ LFOで変化させる項目
→ PAN
Dep ・・・ 値を変化させる深さ
→ 曲のイメージはこのくらい 他トラックと分離しすぎないように

PANの変更はFUNCを押しながら青いツマミ
PANの基準値は±0 (T5の元々設定しているPANの値)から始まります。
最初の波の頂点では、LFOの設定に基づきPANが左右どちらかの端に最大深さで振られます。この深さは「Dep」の値 (例: 35) によって決まります。(左右どちらかはその時のタイミング)
PANが一度頂点に到達すると、その後は基準値 (±0) に戻り、次は反対側の頂点で同じ深さまで振られます。
この動きが繰り返されることで、PANが左右に滑らかに振動する効果が得られます。
LFO波形をサイン波に設定しているため、この変化は非常に滑らか
です。
もしLFO波形をサイン波ではなくSquare (四角い波形) に設定すると、PANは基準値と最大値 (または最小値) の間を直線的に切り替わるようになります。
この場合、中間の値 (経過する値) は存在しないため、シャープな変化になります。
また、LFO SETUP内のWav設定でランダム波形(波形がぐちゃぐちゃ)を選ぶと、PANは基準値と「Dep」で設定した範囲内の値をランダムに変化します。この設定では予測不可能なPANの動きになります。
LFOによってPANが常に変化していますが、音が鳴るタイミング自体はシーケンサーで制御されています。
LFOがPANの値を周期的に変化させる一方で、赤色の四角で示されるタイミングで音が再生されます。このとき、LFOによってその瞬間のPANの値が適用される仕組みです。
たとえば、音が再生されるタイミングがLFO波形の頂点に位置する場合、その音はPANの値が最大に振られた状態で再生されます。(Depの値により実際のPANの値が決まります)
一方で、基準値 (±0) 付近で音が再生される場合は、ほぼ中央PANで再生されることになります。
LFOの基本的な動きがわかると、他のパラメーターでも応用することができますので、音作りにとても便利です。
・・・
以上、LFOでAuto Panについてでした。
次回はスネアの打ち込みでLFOを使うコツについてなど書く予定です。
mcでの曲制作のコツについては下記のマガジンにまとめています。よろしければ参考にしてください。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
▼mcに興味がある方へ よろしければ下記をご参考にしてください
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