【 大失敗しました🧐 】 ほぼ再生されない演奏動画は意味がない❓▶ いいえ。他者に価値を委ねない
今回の記事では、新しく投稿した演奏動画について書きます。
正直に言うと、
これまでで一番反応がなく、
結果的に 「 派手に大失敗 」
してしまいました。
ただし逆に言えば、
「こういう動画を投稿すると反応が薄い」
という具体的な例として参考になるかもしれないと思い、シェアすることにしました。
(自分で自分の劣っている点を公開するのは、やはり勇気がいりますが…)
なお、本記事の内容はあくまで筆者個人の主観に基づくものです。あらかじめご了承ください。
【 目次 】
・動画について
▶︎ 機材の接続
・意図したこと
・反応が乏しい
・原因
▶︎ アンビエントにおけるピアノの立ち位置
▶︎ 生楽器本来の響きではない
▶︎ ビートがない
・結論は失敗なのか
・再生回数や広がりよりも大切なもの
【 動画について 】
今回の動画では、カリンバ、メタロフォン、鈴を Microcosm(動画内の白いエフェクター)や S-4(動画内ディスプレイ付きの黒い機材)に通し、グラニュラーエフェクトで加工、ループさせ、その上にピアノを即興で重ねました。
空間に粒子のように漂うテクスチャーと、
深いリバーブをまとったピアノが
ゆったりと溶けあういわゆるクラシカルなアンビエント
です。
▶︎ 機材の接続
・ミキサー(tape out) - S-4 - オーディオインターフェイス
・ミキサー(Main out) - Splitter - Microcosm - オーディオインターフェイス
・PC(NI Noire Piano) - Splitter - Microcosm - オーディオインターフェイス
【 意図したこと 】
Ambient Pillow など、心地よくゆったりとしたアンビエントを届けるイベントでは、実際にこの動画のようなスタイルで演奏しています。
これまでもライブ映像はスマホで撮影してSNSに投稿してきましたが、音と映像をしっかりと収録したものはありませんでした。そこで今回は、
自分のアンビエントスタイルを
説明する ポートフォリオ的な意味合い
も込めて、作品として残そうと
思いました。
【 反応が乏しい 】
下の図は、この動画の YouTube アナリティクスです。
公開直後こそ再生回数が伸びましたが、その後はほとんど止まってしまいました。

演奏動画の内容に対して YouTube のアルゴリズムがうまく働いていない可能性もあります。ただ実際のところは、
動画が表示されても
「興味を持たれず、
クリックされなかった」のが原因
だろうと考えています。
【 反応が乏しい原因 】
考えられる要因を挙げると、次のようになります。
生楽器と電子楽器を両方使用している
複数の電子楽器を使っている
シーケンサーではなく、基本的にはカリンバやピアノなどの生演奏
全編即興のため、印象的なモチーフが弱い
映像のインパクトが弱い
使用している機材が新しくない
ドラムを使っていないため、ビート(グルーヴ)がない
映像にノイズがあり鮮明ではない
そもそも曲としてのクオリティが低い
など
▶︎ アンビエントにおけるピアノの立ち位置
アンビエントを制作している方にとって、ピアノなどの生演奏はあまり関心を引きません。というのも、
シーケンサーを使い、
単体または複数の機材を
同期させて展開していく手法が主流
だからです。

そのため、シーケンサーをメインに扱う方々にとっては「生演奏にはそこまで魅力を感じない」という点が、今回「反応が乏しい」最大の要因だと思います。
一方で、ピアノの生演奏を好む方は、クラシックの有名曲や流行曲、プロの楽曲演奏などいわゆる
「演奏技術の高さ」に興味を持つ傾向
があります。そのため、アンビエントなスタイルのピアノは、必ずしも歓迎されないのだと思います。
言い換えれば、
今回の演奏動画のスタイルは、
リスナーにとって
共感しにくい位置にあった
のだと思います。

ただし、ゆったりとしたアンビエントが合うライブやイベントでは、むしろ「はっきりとしたメロディーや構成がある曲」よりも、その場の空間に自然に溶け込むような演奏スタイルの方がしっくりきます。(筆者の経験上)
これは、
ライブで
アンビエントを演奏する際の
大きなコツ
です。

つまり、
アンビエントにおいて
YouTubeなどに投稿する音楽のスタイルと、
ライブで奏でる音楽のスタイルは、
根本的にまったく別物
だということです。
▶︎ 生楽器本来の響きではない
生楽器と電子楽器が同時に存在していることも、反応が乏しい大きな要因だと考えています。
筆者自身は、どんな楽器や機材を使う場合でも
「ユニークな音や響き」を
生み出すことにもっとも関心
があります。
しかし一般的には、たとえばカリンバの演奏に興味を持つ方は、その音をエフェクトで大胆に加工することを好まない傾向があります。
生楽器が好きな方は、
その楽器が持つ本来の音色や
響きそのものを味わいたい
からです。

そのため、原音からかけ離れるほどエフェクトをかけてしまうと、むしろ魅力を感じにくくなります。
また、動画のサムネイルにカリンバが写っていても、同時に興味のない機材が一緒に映り込んでいることで、「自分の好みではない」と判断されてしまった可能性もあると推測しています。
▶︎ ビートがない
これは YouTube のアルゴリズムとも関係していると思いますが、
曲にグルーヴ感のある
ビートがないことも大きな要因
です。
これまで投稿した演奏動画の中で、予想以上に再生回数が伸びたものに共通しているのは、いずれも「心地よいグルーヴがある曲」でした。

曲を広く聴いてもらい、
興味を持ってもらうための
最も手軽な方法は、
やはりグルーヴ感のある曲を
投稿すること
です。
そうした曲は、おそらく YouTube のアルゴリズムが正しく働き、興味を持ちそうな人に届きやすくなるはずです。
無名でチャンネル登録者数が 1,000 人にも満たない筆者の動画が、何千回も再生されることがあるのは、きっとその要因が大きいのだと思います。
【 結論は失敗なのか 】
単刀直入に言えば、この動画の再生回数が非常に少なく、広がりもほとんどなかったことは
数字だけを見れば「大失敗」
です。
しかし実際のところ、筆者にとっては失敗ではありません。

なぜなら、この動画を投稿した理由は「意図したこと」でも触れたように、
ライブにおける
アンビエントな演奏スタイルを、
作品としてきちんと残すこと
にあったからです。
その目的は達成できたので、この動画は役割を十分に果たしてくれました。
【 再生回数や広がりよりも大切なもの 】
演奏動画を投稿して、多く再生されたりコメントや「いいね」をもらえることは、本当にうれしいですし、創作の励みになるのは事実です。
しかし、自分の作品に対して他者からの評価に過剰に反応したり、反応がないことに重きを置きすぎるのは、あまりよくありません。
現在、音楽を含む創作活動において、SNSやウェブサイトは重要な発表の場になっています。そのため、「いいね」や再生回数など、他者の評価を否応(いやおう)なしに気にせざるを得ない状況が多くあります。
しかし、
その「他者」とは、
必ずしも作品の価値を
正確に判断できる
存在ではありません。

価値観やバックグラウンド、キャリアが異なる多くの人たちが、
作品について
「ここが素晴らしい」
「ここが良くない」と
時には恣意的(しいてき)に評価
します。
恣意的(しいてき)・・・その場の思いつき
そして最終的には、再生回数や「いいね」、権威ある方やインフルエンサー、メディアなどに認められるかどうかで、作品の価値が判断されるかのように見えます。
しかし実際のところ、
自分の作品の価値を
正確に判断できるのは、
作り手である自分だけ
です。
大切なのは、
他者からの評価を気にしすぎずに、
自分が本当に作りたいものを作ること
です。

もしそれができなければ、いつまで経っても、自分の作品の価値を他者に委ねることになってしまいます。
もちろん、音楽を届けるためにはまず聴いてもらうことが必要で、場合によってはポップな要素も取り入れる必要があります。
しかし、他者の評価を意識するあまり、本来作りたいものではない作品を作り続けると、創作自体がストレスになり、音楽そのものが精神的負担になりかねません。
他者からの評価やフィードバックは、
あくまでもひとつの出来事として受け取り、
そこに執着せず手放すこと。
自分の作品を大切にし、余計なことを考えず次の作品に向きあうことが、精神的な負担を減らし、自然体で創作活動を続けるコツだと思います。

今回の動画を投稿したことで、改めてそれに気づくことができ、とても良かったです。
今後も、空間に心地よく漂うアンビエントな音楽を作り、ライブなどで演奏していけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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