2/22 アンビエント・チル・デイ ▶︎ 古民家のハンモックにゆられて
2025年2月22日(土) 、大阪・河南町にてライブイベント
『 AMBIENT CHILL DAY
@ GO WEST COFFEE 』を開催
しました。
今回はそのライブレポートをお届けします。

▼ イベント詳細はこちら

【 目次 】
・イベント内容
・最大の魅力
・イベントの様子
・届けたかったこと
・演奏中に思ったこと
・ステージの紹介
・出演者のパフォーマンス
・できたら良かったこと
・おわりに
【 イベント内容 】
筆者が企画し、GO WEST COFFEE にご協力いただき開催したこのイベントは、
薪ストーブのある
築80年以上の古民家「森田の家」に
5組のアーティストを招いた
ライブ・イベント

来場者は、ハウスやテクノ、エレクトロニカをはじめ、インダストリアルやノイズ・ミュージックなどの電子音楽を楽しみながら、GO WEST COFFEEのドリンクやフードを味わうことができます。
▼ GO WEST COFFEEの紹介記事はこちら
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【 最大の魅力 】
このイベントの最大の魅力は、
グルーヴが心地いい音楽を聴きながら、
広い会場内の座敷に寝そべったり、
ハンモックに揺られてリラックスしたり、
音楽をBGMに食事や話を楽しんだり、
庭に置かれた椅子で自然の景色を眺めたりと、
それぞれが思い思いに自然体で
ゆったりとした時間を過ごせること
です。

会場の「森田の家」は、葛城山の麓にたたずむ古民家。
四季折々の庭の風情を感じられる一方で、
屋内にはモダンなバーカウンターや
ヴィンテージスピーカー、
カラフルなハンモック、
おしゃれなテーブルや椅子、
クッションが設置
されており、和と洋が調和した
心地よい空間
です。
美しい自然に囲まれたロケーションで、心落ち着くひとときを過ごしながら、ビートのある音楽と美味しい食事を楽しむ。
日常を忘れることのできるこの贅沢な時間
は、リラックスするための特別な体験だったと思います。


質感が丸く、とても暖かい音がします
また、せっかくイベントを開催するので、
音楽や機材に興味がある方同士が
交流できる場にもなれば
と思っていました。
当日お越しくださった方の中には、なんと筆者のnoteの記事(Model:Cyclesに関する記事など)をご覧いただいている方々がいらっしゃり、向こうから話しかけていただいたり、こちらからお話をさせていただいたりする機会がありました。
(少なくとも3名の方がこのnoteを読まれていました。ありがとうざいますm(_ _)m)
Model:Cyclesをはじめとするグルーヴマシンや、それを使ったライブに興味のある者同士で話ができることは、自分にとってとても貴重なことに感じています。

会場の客席は座敷スタイル
で、クッションが置かれていたり、テーブルや椅子が設置されていたりと、
自由にくつろげる空間
ですので、ライブをBGMに、気楽なスタイルで会話を楽しみながら盛り上がることができました。
こうした交流が自然とできるのも、
「森田の家」のアットホームな
雰囲気があってこそ
だと思います。
企画段階で意図したことが本当に実現し、とてもうれしかったです。
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【 イベントの様子 】
開場直後は来場者が少なく不安になりましたが、開演前にはどんどん人が増え、最終的には多くの方々にご来場いただきました。

ライブを真剣に聴き入る方、ハンモックでリラックスする方、食事をしながら話をして盛り上がっている方、おはじきで遊ぶ方々(おはじきをドリンク引き換え用として使用)、会場の外にあるベンチに座って盛り上がる方々などなど。
各々が自由に楽しんでいる光景は、まさに
イベントを企画した際のイメージそのもの
で、感動しました。
フードやドリンクも大盛況で、バーカウンターや厨房は終始忙しい状況でした。


筆者は演奏後に GO WEST COFFEE 特製のキーマカレーをいただきました。
辛さがとても苦手な筆者でも
問題なく食べられる
絶妙なスパイスの効いた味
で、何度でも食べたくなるほどの美味しさでした。
GO WEST COFFEE を訪れた際は、ぜひ味わってみてください。

▼ GO WEST COFFEE 公式インスタグラム
▼ GO WEST COFFEE 公式サイトや
「森田の家」のプロジェクトについてはコチラ

イベント当日のドリンク・フードメニューはこちら。

こだわりのエスプレッソ仕立てのコーヒーやオーガニック紅茶、スパイスカレー、焼き菓子、アルコール類などどれもオススメです。
イベントは大盛況で、
一部のメニューは売り切れるほど
でした。そしてなんと、お客様の中にはフードメニューをすべて制覇された方もいらっしゃいました!
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【 届けたかったこと 】
このイベントを通じて筆者が提供したかったのは、
「森田の家の素敵な空間で、
日常を忘れ、ゆったりとした時間を
過ごしてほしい」という体験
でした。

ライブがあくまでもメインコンテンツですが、それ以上に
「自分らしくいられる場所」であることを
感じてほしかった
のです。
誤解を恐れずにいうと、
音楽はそのためのきっかけになればいい
と思いました。
筆者自身も、elektron model:cycles(以下、mc表記)を使ってのマシン・ライブは初めてでしたが、ライブならではの低域の音圧の心地よさに自然と体が反応し、
踊らずにはいられません
でした。
他の人がどう思うかは関係なく、これがまさに
この時の自分にとっての
自然体であり、自分らしさ
でした。
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【 演奏中に思ったこと 】
少し話が逸れますが、人は社会で生きる中で、誰しも少なからず「抑圧」を受けることがあります。
意識的にストレスとして感じていれば解消の手立てもありますが、
無意識のうちに溜まってしまう
「抑圧」のエネルギーもあります。
それが蓄積すると、精神的な負担や身体の不調に繋がることもあり、本来の自分自身から離れていくようになるかもしれません。

非日常感がありつつもリラックスできる空間で、鼓動と共鳴するビートのある音楽をライブで聴きながら、
溜まった抑圧のエネルギーを解放
することで、
本来の自分を取り戻せるのではないか
──そんなことを思いながら、演奏中に踊っていました(笑)。
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【 ステージの紹介 】

出店用のバーカウンターを機材設置台として活用し、中央にPAミキサーを配置。
3組目までの出演者の転換を
クロスフェードで繋ぐ
ことで、スムーズな音の流れを作りました。

中央の段にPCなど置けるので機能性も抜群
台の内側に設置した2台のYAMAHA MSP5をモニター用に使用し、ヴィンテージスピーカー4基から外音を鳴らすなど、
通常の古民家では考えられないほど
充実した音響設備で最高の音空間
を創り出しました。
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【 出演者のパフォーマンス 】
筆者が直接オファーをさせていただいた5名のアーティスト(筆者を含む)が、それぞれ40分ずつ演奏し、個性あふれる音でビートを奏でてくれました。
NicaFelt(筆者)

フライヤーのメインビジュアルにも使用している楽曲をはじめ、ディープハウスやテクノ、エレクトロニカなど
計6曲をほぼmc1台で演奏
しました。
また、オープニングで本来なら Digitakt でサウンドロゴ的なトラックを演奏する予定でしたが、荷物が多すぎることが原因で
Digitakt 専用ACアダプターを忘れてしまい、
事前にレコーディングした音源(下記曲)をスマホで流すことになりました。
Digitakt使う予定でしたがACアダプター忘れたのでm:cとambient 0で行きます😊mcのアダプターでなくてよかった〜いよいよ15:15開演です✨Enjoy the Chill👍 https://t.co/0KEFFicucz pic.twitter.com/gHbaAVoFqC
— NicaFelt (@NicaFelt) February 22, 2025
Digitakt でのライブパフォーマンスを楽しみにしてくださっていた方がいらっしゃれば、申し訳ない気持ちです。m(_ _)m

手書きが生々しい(笑)
そんな中、まさかmc1台でほぼ全てのパフォーマンスを行えるとは思わず、改めてそのポテンシャルに驚かされました。
演奏の大部分はmcで行いましたが、途中で少し
SONICWARE Ambient Ø の
パッド音を手弾きでレイヤー
したほか、転換時のBGMとしてアンビエントなトラックを流すためにも使用しました。

また2番目に出演いただいた yousuke nakayama さんと
mcを2台MIDI同期
させて、この日のための特別なセッションをさせていただきました。
さらに、この日は人生で初めて、
使用する機材の中に
キーボード(鍵盤)がないライブ
となりました。
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yousuke nakayama

2番目に出演していただいた yousuke nakayama さんは、mcとmodel:samples の2台を駆使し、
エレクトロニカ的なトラック
でパフォーマンスを披露。
model:cycles pic.twitter.com/g8JaGh6GqA
— 中山 (@ynkym1982) February 24, 2025
薪ストーブの炎のゆらめきや、古民家ならではの温もりある空間と共鳴する、まさに
チルなサウンドスケープとビート
メロディアスでありながら立体的にミックスされた楽曲は、極上のエレクトロニカそのものでした。

音色の美しさと心地よいビートが溶けあい生まれる世界観は、
いつまでも聴いていたくなるほどの心地よさ
に満ちていました。

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The Idaciman

3番目に出演していただいたアメリカから The Idaciman (ザ・アイダックアイマン)。
昨年12/22に同じ下河内にある古民家カフェ『 BOBOBO 』(ボボボ)で自主企画イベント『 BGM的 Ambient Live 』を開催した際にも演奏していただきました。
今回は、ビートのある楽曲や、日本語のボーカル曲も披露。さらに、
KORG minilogue を
アグレッシブに演奏
する場面もあり、多彩なパフォーマンスで会場を大いに盛り上げてくれました。


▼ 楽屋にてyousuke nakayama さんと The Idaciman さんのやり取り(笑)
ちなみにめちゃくちゃ緊張していたので、楽屋で納豆食べてた初対面のアイザックさんに「食べ終わったあと、アイスクリームのバニラ入れるとトルコアイスになりますよ」と豆知識言ってしまうくらい緊張してました。
— 中山 (@ynkym1982) February 22, 2025
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ディノサウロイドの真似

4番目に出演していただいた ディノサウロイドの真似 さんは2台のターンテーブル、ラップトップ、Chase Bliss blooper、MIDIキーボードなどを駆使したパフォーマンスを披露してくれました。

インダストリアル・ミュージックや不規則で断片的なビートをコラージュしたかのような音の浮遊感が、迫力を持って迫ってくる印象を受けました。

その音の響きは、
どのように作られているのか
全く予測できないほど個性的
で、衝撃を受けました。
さらに、古民家の落ち着いた雰囲気とのコントラストが、
まるでインスタレーション・アートのよう
に感じられ、とても興味深かったです。

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new izumi dai(yakuza)

最後に出演していただいたのは、kato ryoji さんと古民家カフェ『 BOBOBO 』の店主ダイさんとの特別なユニット、 new izumi dai(yakuza)。
1986年発売のCASIO サンプリングキーボード SK-1、1982年発売のYAMAHA CS01 といったヴィンテージ機材をはじめ、KORG KAOSS PAD KP3、テープレコーダー、2台のiPadなど、個性的な機材を駆使してリアルタイムで作り出される音は非常にユニークでした。

自由に音楽を奏でることの素晴らしさ
が、ライブパフォーマンスを通して表現されているように感じました。
決まったメロディーラインがあるわけではなく、拍子や小節線といった、いわゆる音楽理論に基づいた楽曲とは対照的な位置づけ。
しかし、聴いているうちに、
自然と音楽としての楽しさが
伝わってくるようなライブ
でした。

途中、ダイさんのマイクパフォーマンスが象徴するように、
聴く側のエネルギーが
解放されるような感覚
がありました
それは、例えば、本来、
人が持っている
野生的な本能が
呼び起こされる
ような感覚に近いかもしれません。

音楽の受け取り方は人それぞれですが、new izumi dai(yakuza)さんのパフォーマンスからは、
本来の自分自身を
解放してくれるようなエネルギー
を感じました。
音楽の楽しみ方は自由であるように、
この世界では自然体の
自分でいてもいいんだ、
というようなエネルギー
に満ちていました。
katoさんとダイさんがものすごく楽しそうに演奏している姿を見ながら、心が軽くなっていったことがとても印象的でした。

▼ 出演者のライブ動画のダイジェスト版はこちら
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【 できたら良かったこと 】
イベントを企画した筆者として、
無事に運営ができ、
多くの方にご来場いただけたことに
大きな満足感
を得ました。
しかし、
もし実現できていたらさらに良かった
と思う点がいくつかあります。
▶︎ 出演者の機材解説
今回出演した5組のアーティストは、それぞれ個性的な音でパフォーマンスを披露してくれました。

彼らがどのような機材を使い、
どのように音を生み出しているのかを
紹介する時間
を設けられたら、聴く側の音楽体験がより深まったかもしれません。
▶︎ ワークショップ
企画の段階では、
「model:cycles を使った
“いい雰囲気の音の作り方”
ワークショップ」
を実施する案もありました。

筆者の note 記事と連動する形で、参加者に model:cycles を持参してもらい、
その場で実際に音を鳴らしながら、
筆者が解説をしたり、参加者同士で音の変化を体感して楽しんでいただくような内容です。
しかし、筆者自身、イベント運営に余裕がなく、今回は断念しました。
▶︎ 参加コンテンツ
たとえば、来場者に
「あなたにとって最高にチル・アウトなことは?」
という質問を投げかけ、会場で回答を書いてもらい、それを
ボードに貼り出すような仕掛け
があれば、アンビエントな音楽との親和性も高く、コンテンツとして盛り上がったかもしれません。

次回、もしまたイベントを企画することがあれば、スタッフの人数にもよりますが、こうしたコンテンツも実現できたらいいなと思います。
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【 おわりに 】
「森田の家」を初めて訪れた際、レコードの暖かい音に包まれながら、
「ここでアンビエントな
ライブができたら最高だろうな」
とぼんやり思いました。

それから月日が経ち、2回目に訪れた際に、「自然に囲まれたこの素敵な場所でライブがしたい」という
思いが衝動に変わりました。
妄想を形にするために企画書を何枚にもまとめ、GO WEST COFFEEのオーナーである仲野さんに相談し、了承をいただいた後、ドキドキが止まりませんでした。
集客など不安な点はたくさんありましたが、アンビエントなビートで心地いい空間を作り、
共感してくれる方々と
その空間を共有したい
という一心で、一歩ずつ準備を進めました。
正直なところ、企画の細部まで詰めるのはとても大変でした。
しかし、イベント当日、たくさんの方々が会場のあちこちで楽しそうに自由な時間を過ごしている光景を見たとき、
自分が妄想していたイメージと重なり、
企画して本当によかったと心から感動しました。

そして何よりも、自分がずっとやりたかったアンビエント・ビートをライブで思いっきり表現できたことは、
生きていて良かったと感じる瞬間
でした。
最後に、寒い中ご来場いただいたみなさま、共演者のyousuke nakayama さん、The Idaciman さん、ディノサウロイドの真似 さん、new izumi dai(yakuza)さん、受付を担当してくれたSaki、バーカウンターを担当していただいたスガタさん、サポートしていただいたスタッフのみなさま、そして GO WEST COFFEE オーナー・仲野さん、本当にありがとうございました。
心から感謝しています。
そして、
音楽を通して表現できること
音楽を通して交流できることに感謝
しています。
お読みいただきまして、ありがとうございました。

※特に記載がない限り、本記事に掲載している画像はすべて筆者が撮影し、各本人の了承を得た上で掲載しています。
▼ 音声配信でもイベントについて話しました
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