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【体験記/エッセイ】運動苦手おばけの初スノボ

体育 大嫌い
体力測定結果 学年ワースト
身体を思うがままに操れたこと なし

とにかく運動センスのないこの私がチャレンジするのはウインタースポーツ代表、スノーボード。
人生でいちどは雪山に行ってみたい。せっかくならスキーよりスノボの方がかっこいい。それにスキーは板の先端や手持ちの棒で他人を怪我させそうで怖い…。

と言うことで、新しい事好きな友人とふたり、スキー場のスノボ講習に行くことになった。
事前にスノーウェアとゴーグルを買う。転倒の衝撃を和らげるウレタン入りタイツも通販した。もう後戻りはできない。

当日、朝9時に到着した山はマイナス15度。寒すぎる。
お世話になるインストラクターの女性はチャキチャキしていて感じが良く、今日の太陽くらい眩しい。パワーに負けないよう元気に挨拶する。

まずは準備運動から行うのだが、早速問題発生。屈伸が出来ないのだ。しゃがむことができず、後ろにコテンと転がってしまう。な、なぜ…?
ちなみにスノボ用シューズは足首までガチガチに固められており、まるでギプス。どう頑張っても足首の角度が90度にしかならない。

しゃがめないおばけ

人間、この足首の角度でしゃがんだり立ったり出来るものなのか…?
周りを見渡すと、私以外全員普通に出来ていた。

この問題は、ボードを装着してからも私を悩ませた。
板を横にして両足を固定し、山側を雪にめり込ませながら後ろ重心で立たないといけない。
しゃがめない人間がそこから立つのは至難の業。立つために重心を前にかけると板の角度がなくなり、しゃがんだまま前方にツツツと滑ってしまう。
最終的に、手を板と雪の間に差し込みストッパーにして無理やり立つという荒業で切り抜けることになる。立つだけで普段使わない筋肉をフル活用しヘトヘトだ。

立ててからも、板を横にしたままズリズリと滑り、かかと重心でピタッと止める。左右の足に重心を移動させることでヒラヒラと木の葉のように移動する。

難易度高し!!
板を横のままにしておきたいのに、気がつけば縦になってしまい直滑降に。想像以上にスピードが出てパニック。こうなったら後ろに転がるしか止まる方法はない。お尻と手のひらを強打。立つ、転ぶ。立つ、ズリズリ、転ぶ。立てず、ごねごね。立たせてもらい、ズリズリ、制御不能、転ぶ。

講師の先生は常に声掛けをし、立てなくなったら手を貸してくれ、重心のイメージを教えてくれる。なんとか午前の2時間で雪山をズリズリと下っていくことは出来るようになった。

汗だく、喉カラカラ、すでに手のひらは紫。満身創痍の昼休憩。

ゲレンデ飯 塩味が染みわたる

午後からはリフトに乗って山の上に行き練習再開。
リフトは景色が素晴らしいが、うまく降りられず係のおじさんに手を引いてもらう始末。

山の上は風が強く、左右を林に囲まれていて、結構な高低差がある。まっすぐ進んでいるはずなのに気がつけば低いゾーンに流されてしまう。うまく戻れないので一度板を外すことにしたのだが、無意識に両手を離してしまい、あっ、という間にボードだけが雪山を滑り下り、林に突入して姿を消した。


【結論】
装備が板1枚でも、他人に迷惑はかかる。


先生は華麗な滑りで即座に板を見つけ出してくれたし、スピードを落とせず衝突した時も邪魔しちゃったごめんね〜と最後まで変わらず太陽であった。

温泉に入ったら身体の鋭角部分がすべて打撲のような気がしたし、家に帰ったら交通事故にあったのかというくらい全身が痛んだし、筋肉痛は一週間続いた。

それでも、やってみて良かったなぁとしみじみ思う。
うまく行かなくても、先生に迷惑をかけても、身体を思いきり動かすのは結構楽しい。転倒対策が功を奏したか、大きな怪我もなかった。
もうスノボはやらないかもな、という気持ちではあるが、そうなると次はスキーが気になる。

運動音痴によるショートスキーの体験記も、乞うご期待。





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