知らない人の家に泊まって、知らない街の祭りを撮った話 ──プエルト・エスコンディード旅日記①
11月8日から10日まで、オアハカ州を代表するリゾート地・プエルト・エスコンディードへ行ってきました。
オアハカ市内から車でわずか3時間半。美しい海まで、こんなに近くなったなんて…本当に便利になったものです。
以前は高速道路がなかったため、移動には6〜8時間もかかっていました。
それが2024年2月の開通でぐっと近くに。
とはいえ、オアハカに住んでもうすぐ20年になる私ですが、海側のリゾートへ行くことはほぼなく。
今回は久しぶりに「きちんと滞在する」初リゾート地への旅となりました。
でも、目的はリゾートではなく──祭りの写真撮影です。
■ 旅のきっかけは1通のDMから
ことの始まりは、私がオアハカの祭り写真を紹介している「さる屋」のFacebookページに届いた1通のDM。
「11月8日と9日に踊りのフェスティバルがあるから来てほしい」とのこと。しかも、送ってきたのは会ったことのない人。
どっかの祭りであったのか?FBの写真を見てくれているのか?そんな感じ。

「行きたいけど、宿とか予約しないといけないし…」と返信したら、
「心配しないで!宿泊先はこっちで用意するよ。」と即レス。
──結果、知らない人の紹介で、知らない人の家に泊まることに(笑)。
いや、我ながら危機感ゼロすぎる。
でも、何年もFacebookで交流していると、“信用できる人のDM”って雰囲気で分かるんです。
返信のスピードやスペイン語のトーンと書いてある内容がまるで違う。
今回のDMは、間違いなく「信用できる」方の空気でした。
今の私の現状だと「祭りをやるから来て!写真撮って!」という誘いが多く、ほぼ仕事のようなもの。
そして、その多くは祭り関係者からのものです。今回もまさにそのパターン。
だから、あまり心配はしていませんでした。
■ 1日目(11月8日)オアハカ出発〜フェス初日
① バスで3時間半の海への旅
オアハカ市内から朝9時発のADOバスで出発。乗客の半分は欧米人観光客。
さすが、オアハカの人気リゾートです。
到着してバスを降りた瞬間──
「あっっっっつ!!!」と声が出ました。まるで日本の蒸し暑い夏。
日焼け対策で、薄手のパーカーにタオル代わりのストール+ジーンズという“オアハカ仕様”の服装をしていたら、
迎えに来てくれたカルロス(初対面)に「暑くないの?ショートパンツ持ってないの?」と笑われました。
コスタ地方のスペイン語は少し早口で、話し方も強め。
耳が慣れるまでは何度も聞き返してしまいました。
カルロスの家に着いて、またびっくり。
案内された部屋は、2階のオーシャンビューで個室のシャワー・トイレ付き!
エアビーのように整っていて感動しました。

しかも、出迎えてくれた家族や親戚がとてもフレンドリー。
そして、人数が多い!!!
おじさん・おばさん・いとこ・ママ・パパ・犬5匹・猫1匹…。
その後も入れ替わり立ち代わり人が増えたり減ったり。
初めて会う得体のしれないアジア人なのに、快く迎え入れてくれて──
「なんて良い人たちなの…!」と心の底から思いました。
(オアハカから、お土産のチョコ入りパンを持参しておいてよかった!←この辺りが日本人)
② お昼ごはん:お母さんの手作りモレ
到着後すぐ、カルロスに「お腹すいてる?モレ食べる?」と聞かれ、
お母さんの手作りエンモラーダスをご馳走に。
実は今回は「食事は準備できないから、自腹」と聞いていたんです。
誤解がないように書きますが、私が図々しいのではなく。
オアハカのお祭りに招待されると、主催者側がダンサーや関係者含め。宿泊と食事はセットで用意されている事が多いのです。その代わり交通費は自腹です。
それがオアハカの村祭りで踊る人達の決まり事みたいな感じかなぁ。
エンモラーダスは、トルティージャに茹でた鶏肉を巻き、モレソースとチーズをかけた料理です。

旅のはじまりに、優しい家庭の味。しみる…。そして満腹。
③ 徒歩3分の海へ
カルロスは祭りで踊る代表グループのアテンドで忙しく、おまけに今日は自分も踊るとのこと。彼もプエルト・エスコンディードのダンスグループに所属している。
「あ、一人でなんでもできるから気にしないで!」とアピールしつつ、
「うちから海まで歩いて3分だよ」と聞いて、さっそくカメラを持って出発。
小道を抜けると、すぐ目の前に海!
光がきらきらしていて、街の喧騒とはまるで別世界。




今回は2日間に渡り、夕方から夜は祭りの撮影があるので
「明日は絶対、早起きして朝日の海を撮りに行こう」と心に決めました。
④ 浜辺のグルメコンテストへ
パレードの前に、カルロスのお母さんが余興で踊るというグルメフェアへ。
車でマンサニージョ(Manzanillo)の海岸へ向かいます。

砂浜が広く、波も穏やかで、海辺のレストランやベッドがずらり。
ちなみにGoogleマップの日本語表記では「カリサリージョ」になっていましたが、
正しくはプラヤ・マンサニージョ( Playa Manzanillo )なのでご注意を。現地の人と確認したので間違いないです。
到着!グルメフェア!!「グルメの屋台がずらっと並んでるのかな?」と思ったら、
実際はレストランの料理人たちが腕を競うコンテスト。
イベントの余興でのお母さんも参加するプエルト・エスコンディードの踊りを撮影し、
その後はダンサーさんたちと一緒に、審査員にふるまわれる料理を堪能。
プエルト・エスコンディードの味を楽しみました。








⑤ パレードへ
帰り道、浜辺で泳いでいた人たちが突然「YOKO!YOKO!」と叫ぶ。
え、誰!?と思ったら、別の地域のダンスグループの仲間たちでした(笑)。

10年以上祭りを撮っているので、こうした場には顔なじみが多いんです。
一緒にいたお母さんには「なんでみんなあなたを知ってるの?」と不思議がられ…。
その後、お母さんは会う人会う人にその話をしていました(笑)。
夕方のパレードへは、タクシーで移動するつもりが。お家にいたおじさんが車で送っていくよ!と出発点まで乗せてくれました!一家総出の優しさ❤
出発地点に到着すると同じく顔なじみのダンサーさん達の笑顔で出迎えられ。ほっと一安心。あとはパレードにくっつて会場まで撮影しながら移動するのみ。







音楽とダンスでメインの通りが大盛り上がり。
爆竹?が鳴り、バンドが演奏し、メスカルを振る舞いながら、
「これぞメキシコの祭り!」という活気に包まれます。
⑥ 祭りの踊りと夕食
夜7時、広場で「Festival Costeño de la Danza」がスタート。
コスタ地方の踊りだけを集めたフェスで、他の地域よりもコスタのダンスは激しく情熱的。
観客の熱気もすごく、大きな会場が満席。街の規模の大きさを実感しました。









※パレードと祭りの写真は、さる屋FBページに400枚近く写真をアップしているのでよかったらご覧ください。
祭り後は、合流したカルロス一家とタコスをテイクアウト。
支払おうとしたらカルロスの妹ちゃんが
「いいの、ご馳走するわ!」と。
若いのに、もう本当に人情のかたまり。

せめてものお礼に、帰りにビール6本パックを買ってみんなに振舞いました。
お家で、みんなでタコスとビールで乾杯して、初日の夜は更けていきました。
夜は日中より少し涼しくなったとはいえ、扇風機なしだとやっぱり暑い。
でてくるシャワーは水のみだけどお湯とかいらない。
色々含めて“海の夜”。って感じでした。
🌅 次回は、朝5時に起きて撮った“朝日の海”から。
プエルト・エスコンディード滞在2日目の様子をお届けします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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