JVC Victor WOOD masterレビュー|音は極上なのに惜しすぎる完成度だった。
JVCケンウッドのVictorブランドから登場した「WOOD master」は、いわゆる音質特化型の完全ワイヤレスイヤホンです。

木製ドライバーという独自構造を採用し、ナチュラルで空気感のある音を狙ったモデル。スペックだけを見るとかなり魅力的で、「これは当たりかも」と期待した人も多いはずです。
ただ実際に使ってみると、確かに音は良い。でもそれ以上に気になる“使い勝手の問題”がかなり目立つ機種でもありました。

今回はリアルな使用感ベースで、良いところと惜しいところを正直にまとめていきます。
WOOD masterの音質|クセがなくて長時間聴ける上品な音
まず結論から言うと、音質はかなり良いです。
派手さで驚かせるタイプではなく、じわじわ評価が上がっていくタイプ。いわゆる「聴き込むほど良さがわかる系」です。
ボーカルは近すぎず遠すぎず、自然な距離感。刺さるような高音もなく、全体的に非常にバランスが整っています。
木製ドライバーの影響なのか、音に“角がない”のが特徴で、音楽をそのまま柔らかく再現してくれる印象です。
ピュアオーディオ寄りのチューニング
このイヤホンは、いわゆるドンシャリ系ではありません。
低音ゴリゴリ、高音キラキラといった派手さはなく、どちらかというと「整った音」「自然な音」を楽しむ方向です。
例えるなら、雑味のないお酒のような音。クセがないので、ジャンルを選ばずに聴けます。
その代わり、一発で「すごい」と感じるインパクトは弱め。ここは好みが分かれるポイントです。
長時間でも疲れないのが強み
このイヤホンの一番の魅力はここです。
耳に刺さらない音なので、とにかく疲れにくい。
長時間作業や通勤で使う人にとってはかなり相性が良いです。
派手さよりも“快適さ重視”の人にはハマる可能性が高いですね。
不満点まとめ|正直ここがかなり致命的
音は良いのに、それを台無しにしているのが使い勝手です。
ここはかなり重要なので、しっかり伝えておきます。
ケースに入れても接続が切れない問題
一番ヤバいのがこれ。
ケースに入れているのにBluetoothが繋がったままになり、気づかないうちにバッテリーが減り続けます。
さらに、取り出した瞬間に逆に接続が切れるという謎挙動も報告されています。
結果として「使おうとしたら電池切れ」という最悪の体験になりやすいです。
風切り音がかなり強い
屋外で使うと風切り音がかなり目立ちます。
ウインドカットモードがあっても、正直あまり効果を感じないレベル。
人によっては耳が痛く感じることもあるので、外での使用がメインの人は注意です。
ソフト面の不安定さ
アプリの不具合やファームウェアの反映問題など、ソフト面もまだ不安定な印象があります。
音楽アプリによっては再生が止まるという報告もあり、完成度としてはまだ粗さが残っています。
装着感とサイズ感
本体はやや大きめで、人によってはフィット感に違和感があります。
試着できるなら絶対した方がいいタイプのイヤホンです。
総評|音質重視ならアリ。でも万人にはおすすめできない
このイヤホンは、かなり評価が分かれるモデルです。
音だけ見れば確実に高評価。
ただし、それ以外の完成度が追いついていない。
このギャップがすべてです。
向いている人
音質を最優先にしたい人
長時間でも疲れないイヤホンが欲しい人
ナチュラルでクセのない音が好きな人
向いていない人
安定した接続や快適さを重視する人
外で使うことが多い人
ストレスなく使いたい人
正直、現状は「音は最高だけど完成度は未完成」という立ち位置。
アップデートで改善されればかなり化けるポテンシャルはありますが、今のままだと人を選ぶイヤホンです。
音に惚れて多少の不便を許せるかどうか。
そこが、このWOOD masterを選ぶかどうかの分かれ目だと思います。
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