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「先生」になって、母になって。それでも子育ては分からない。

保育の仕事をしていると、
「先生なら、子育ても上手なんでしょう?」と
言われることがあります。

でも、母親になって分かりました。

保育と子育ては、似ているようで全然違う。

園では「大丈夫ですよ」と
笑って言えることなのに、
我が子のことになると心配になる。

たくさんの子どもたちを見てきたはずなのに、
「これでいいのかな」と迷う。
保育の知識があれば、
子育てに迷わなくなるわけではありませんでした。

ここから、少し過去に戻ります。

「先生」として見ていた景色

保育者として子どもたちと接していると、
家庭では見えない姿を見ることがあります。

お母さんと離れるときには泣いていた子が、
その数分後には楽しそうに遊んでいたり。

「うちの子、全然できなくて…」と
心配されている子が、
園では自分なりのやり方で
ちゃんと頑張っていたり。

だから私は、保護者の方に、
「大丈夫ですよ」
「園ではこんな姿もありますよ」と
伝えてきました。

その言葉に嘘はありません。

でも――。

母になったら、「大丈夫」が難しくなった。

自分が母親になってみると、
我が子を前にして同じように考えることが、
意外なほど難しい。

周りの子と比べてしまったり。
ちょっとした変化が気になったり。

頭では「子どもにはそれぞれのペースがある」と
分かっているのに、心が追いつかなかったり。

そこで初めて、
保護者の方が「大丈夫でしょうか」と
何度も確認したくなる気持ちが、
少し分かった気がしました。

でも、母になったから
見えるようになったこともある。

一方で、保育者としての経験に
助けられることもたくさんあります。

子どもの成長は一直線ではないこと。
今できないことが、ずっとできないわけでは
ないこと。

家で見せる姿と、園で見せる姿は
違って当然だということ。

そして何より、
子育てに「これをすれば絶対に正解」と
いうものは、たぶんない。

そう思えるようになりました。

保育者として子どもを見る私と、
母親として我が子を見る私。

どちらか一方だけだった頃より、
今の方が子どもや保護者の気持ちを、
いろいろな方向から考えられるように
なった気がします。

このnoteで書いていきたいこと

ここでは、そんな二つの立場から
見えてきたことを書いていこうと思います。

子どもとの関わりや絵本のこと。

子育てをしていて「これって大丈夫?」と
思うこと。

そして、同じ保育者だからこそ分かる、
職場の人間関係や働き方のことも。

保育の仕事は、子どもと向き合うことだけでは
ありません。

人間関係に悩む日もあれば、
仕事を抱えすぎてしまうこともある。

「もっと上手に立ち回れたら」と思ったことも、
一度や二度ではありません。

そんな、教科書にはあまり載っていない
**「保育者として働き続けるための話」**も
書いていきたいと思っています。

正解ではなく、一つのヒントとして

私は、子育ての正解を教えられる人では
ありません。

現役の保育教諭でも、母親でも、
迷うものは迷います。

だからこのnoteも、
「こうするべき」ではなく、
「こんな考え方もあるよ」と、
少し肩の力を抜ける場所にしたい。

これまで保育者として、
そして母として経験してきた中で、
「もっと早く知りたかった」と思ったことを、
少しずつ。

同じように子どもと向き合っている誰かの、
ちょっとしたヒントになれば嬉しいです。

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