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【ユニクロ部】元ユニクロ店員が教える働く流儀#仕事での気づき

職場でユニクロでバイト経験がある人に出会うと、すぐわかる。
なんたって彼らは動きがちがう。




かくいうわたしも、学生のときにユニクロでバイトをしていた。


「◯◯さん、もしかして体育会系??」
とよく聞かれる。


「はい!ユニクロ部でした!」


思わずそう答えたくなるほど、ユニクロは部活そのものだった。





当時バイトをしていたユニクロの店舗は、偶然にも、顧客満足度が全国2位だった
だからわたしの働いてた店舗は、実に厳しかった。わたしは1年半働いていたのに、ずっと1番下っ端のままだった。


バイトの立場からいえば、そんな大変そうな店で働くなんて、まっぴらごめんだったが、こわすぎて辞めると言い出せず、結局「留学」という辞める理由が見つかるまで続けていた。


でもユニクロで培った「働く」ことへの姿勢は、今でもわたしの「働く」在り方の根幹を作っている。「こんな先輩社員になりたい」と思い描くのは、ユニクロで出会った先輩たちだ。



最近、仲良しの同僚(彼女も元ユニクロ)とユニクロでの思い出話をして、大いに盛り上がった。



「ユニクロだったら絶対怒られるよね!」



が合言葉のわたしたち。



今回は「#仕事での気づき」に寄せて、ユニクロでのアルバイトの日々を振り返ってみた。



バイトをなにをしようか悩んでる人へ。
成長したいならば、ユニクロが本当におすすめなのでぜひ選択肢にいれてみてください。



「主体的に働く」を身をもって学ぶ。



よく「もっと主体的に動いて」って注意される人がいる。
そもそも「主体的」ってなんなんだ?

それを学ぶにはユニクロがぴったりだ。


ユニクロでは仕事に入る前に朝礼がある。
朝礼のときは毎回、基本方針、販売6大用語、3つの約束を大きく声に出して、確認する。
複数人いるときは、やまびこ方式で言い合う。

ちゃんと覚えていなかったり、声が大きくないとやり直しだ。あやふやでは何度やり直しても、許してくれなかった。

さらに、今日の1客あたりに目指す客の売り上げ金額と今日売りたい商品を聞かれる。

これも覚えていないと、覚えるまで時間を与えられて、また社員に声をかける。何度もNGを食らうと、もう声をかけるだけでこわかった。


バイトなのにそこまでするの?!と当時は思っていた。


でも今ならわかる。売り場に出たらバイトも社員も関係ない。お客さんからみれば、みんな同じユニクロ店員なのだ。


「主体的」とは、組織のことが自分のことのように、当事者意識をもつことだと思う。
よく言われるのは、他人事じゃなくて、自分事と考えるということ。


つまり、「主体的に」って、「自分はユニクロ店員で、このお店は、ほかでもない自分が盛り上げたり守るお店」と思って働くっていうこと。


こういう働き方こそが、お店にもお客様にも求められていて、なにかトラブルがあってもその働き方によって培われた信用が自分を守ってくれる。

基本方針

親切に笑顔で奉仕
礼儀・挨拶の徹底
すべてをクリーンに
早く、元気よく
品切れゼロ、売れ筋外ゼロ
顧客はいつも最優先する

3つの約束

きれいな売り場にします
広告商品の品切れを防止します
3ヶ月以内は、返品・交換します

販売6大用語

いらっしゃいませ
かしこまりました
少々お待ちください
大変お待たせしました
ありがとうございます
どうぞまたお越しくださいませ


見てみぬフリをしない。


職場にいると、「見てみぬフリ」をする人は意外といる。
コピー機がエラーで動かなくなったとか、キャビネットの奥にファイルがひっかかっているとか、床にゴミが落ちているとか。

そんな小さなことでも見てみぬフリをしていたら、ユニクロだったら確実にしばかれる。



たとえば、閉店後に掃除機をかけて、モップがけをするという業務がある。

その業務中に、高い棚に積み上げられたパーカーが奥の方に落ちているのを見かけた。掃除機&モップは1番下っ端がやる仕事で、広い店内を小走りでやらないと終わらないような、かなりしんどい仕事だ。


わたしはパーカーをつい、見えなかったことにしてしまった。



しかし悪事はかならずバレるのが、ユニクロという職場だった。


すぐさま休憩室に呼び出された(ユニクロは注意するとき、お客様がいる売り場ではなく休憩室に呼び出す。初めの半年は、出勤するたびに1回は呼び出されていた)

「申し訳ありません、気づきませんでした」とわたし。


「気づかないわけないよね?掃除機&モップは床に顔くっつけるくらい、床下を覗きこんでって行ったよね?それも今までやってなかったってことになるよ?!ニシダさんの教え方が悪かったってこと?」

先回りして逃げ道を塞ぎ、先輩社員を巻き込みながら、物凄い剣幕で怒ってくる社員さん。



ぐうの音も出ない。



もうユニクロで働いていたあの日から10年経っているというのに、いまだに鮮明に覚えている。ユニクロのおかげで、わたしは見てみぬふりは一切しなくなった。






「見てみぬフリをしない」ということは、リスク管理や仕組み作りにも活きてくる。


たとえば、職場にある複雑な作りのエクセル。
エクセルに詳しい◯◯さんが異動したら、2度と直せない気がする。
そんなものがあるなら、だれでも扱えるものに代えるか、エクセルの勉強をだれかがしなければならない。

こんか問題に対しても、放置はせずにすぐ動くことにしている。

自分の気づいたことがどんなに大きくても、小さくても必ず行動に移し、声を出す。
そうしないと、その仕事を「あなた」がやる意味はない。


「見てみぬふりをする」なんてささいなことかもしれない。でもささいな綻びを確実に見つけて、直していく。それがユニクロという会社の強さに繋がっているんだと思う。

言いにくいことも言うのは、チームだから。


だれだって、たまには声が小さかったり、笑顔じゃないときもある。


そんな時はすぐ「◯◯さん、今日元気なくない?」とすぐスタッフ全員がつけているインカム無線で飛んでくる。


当時は嫌味だと思っていたけど、社会人になった今ではわかる。
あんなしょうもないこと、もう誰も言ってくれない。

だって、できて当然だから。
注意される、されないの前に、呆れられておしまい。


仕事をする上で、こういう注意するかしないか迷うほどの小さいことってたくさんある。
それを「見てみぬふりをしないで」教えてくれるのがユニクロだ。



全身全霊で接客せよ。


ユニクロで働いている人って、だいたいこんなイメージがある。

服装がクリーン
背筋が伸びた姿勢
丁寧で笑顔
テキパキとさわやか


それもそのはず。
ユニクロでは「接客」とはなんたるかを叩き込まれるからだ。


ムライさんという社員がいた。
ギャルみたいな見かけと話し方なのに、接客への心構えがほかの店員とは一線を画した。自分にも他人にも厳しい彼女はめっちゃこわかった。

正直、ユニクロでの思い出はムライさんに叱られた記憶が60%だ。


ユニクロでは、ミスをすると部活よろしく倉庫裏に呼び出される(正確には休憩室だけど)。


服をたたむのが遅い(ユニクロでは3秒でたたむのがルール)とか、口角が上がってないだとか、大量の商品を早く正確にレジで間違えないように打てだとか、1動作毎に叱ってもらえたのを思い出す。



ムライさんは、飴と鞭を上手に使いこなす人で、叱ったあとは、

「◯◯さんならできるって思ってるから伝えるんだよ。絶対できるようになるから頑張って!」

なとど言ってくる。そうすると叱られた緊張感からかいつも泣いていた。
文字通り、涙の数だけ強くなった。



そんなムライさんはプライベートの時間になると、とても気さくな人だった。
休憩時間に教えてくれた忘れられないエピソードがある。


ムライさんは売り場に出る時は、雰囲気が優しくなるようにアイラインをタレ目にする。接客中は声のトーンもワントーン上げていると言っていた。
ムライさんは自分の接客とその工夫、努力に並々ならぬプライドをもっていた。



いまでも時々、はたして自分もあんなふうにできているだろうか、と振り返る。
もうそばにはいないはずのムライさんに、襟を正される思いがする。

アルバイト初日にボールペンを投げつけられた。


ユニクロでもっとも印象に残っているのは、アルバイト初日にボールペンを投げつけられたことだ。


「うちは厳しいよ。大丈夫?」
「はい!がんばります!」


そんな会話の10分後に、ボールペンを投げつけられた。



「顧客の個人情報を書いたものを放置するなって言ったでしょ!」


これが怒られた理由だった。顧客の個人情報とは、わたしの履歴書のことだった。


履歴書を見て採用が決まったあと、一通り説明があった。たしかにそのときに「顧客の個人情報を絶対に放置しないこと」と言われた。そのあと売り場の案内に移ったときに、わたしは履歴書をその場に放置してついていったのだ。



子どもの時ぶりに思い切り叱られた。
叱られたときは、わけがわからなくなった。
えっ、ユニクロこっわ…。
普通そんなタイミングで、自分の履歴書を気にしなくない?って。



でもそれ以来、あらゆる個人情報を放置したり、雑に扱うことはなくなった。恐怖体験から芯から叩き込まれたんだと思う。
今の職場では個人情報を扱うことがすごく多い。でもわたしにはオートマチック個人情報取り扱い機能がついてるので、助かっている。

おわりに

ユニクロは日々進化している。

わたしが働いていたつい10年ほど前は、主力商品は冬のヒートテックとフリースとパーカー。夏は閑散期で、とくにどれが売れているとかはなかった。

そしてデザインが少々やぼったいイメージがあった。「ユニバレ」(ユニクロを着ているのをバレたくない)という言葉があったほど、ユニクロを着る人の思いは「ユニクロでいい」だった。

それが今では「ユニクロがいい」に変わったと個人的に思っている。ユニクロUを皮切りにして、シルエットが美しい商品が増えて、いろんなファッション雑誌にも特集されるようになった。

商品やデザイン、流行が変わる中、「人」の育成は惜しまず、変わらない丁寧な接客を提供している。
ユニクロという会社の強さは、やっぱり人なんじゃないかと思わずにはいられない。


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海外ねき|🇨🇭 旅先で見つけた景色も、何気ない日常も。 伝えられずにいられない、と思ったことだけを書くようにしています。 応援していただけたら、またどこかに行き、たくさん持ち帰ってきます。 いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。 また、どこかの町で会いましょう。