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【舞台】名刺代わりの舞台7選

名刺代わりの小説を選ぶのが、悩みつつも非常に楽しかったので、『名刺代わりの舞台7選』を選んでみた。

最初は5選のつもりで選び始めたら割とどんどん出てきてしまい……でも10選にしようとすると、作品への思いにかなりの温度差ができてしまう。
ということで中途半端だけど7選にした。


※()内は私の観劇年

キンキーブーツ(2016・2019・2022・2025)

2016年の初演からずっと観続けている。今後、いろいろな作品を観ても、おそらく私の中でこの作品以上に心を揺さぶられるものはないだろう、と確信している作品。
いつか、個別にこの作品への思いは書くかもしれない。

パンフやグッズたち(ごくごく一部)

「ありのままの他人を受け入れる」「自分が変われば世界も変わる」というメッセージを、恩着せがましくなく伝えてくれる。
シンディ・ローパーのキャッチーな楽曲と、煌びやかなドラァグクイーンたちのステージは、本当に楽しい。

キャストも変遷してきているが、「みんな違ってみんないい」と思わせてくれる。
今後もおそらく定期的(多分3年毎だと勝手に思っている)に上演されるだろうし、ミュージカル初心者にもおすすめの舞台なので、ぜひたくさんの人に観てもらいたい。

罪と罰(2019)

ドストエフスキーに出会わせてくれてありがとう、という作品。
この舞台を観るのをきっかけに『罪と罰』を読んだのだけど、これをどうやって舞台にするんだ…!と思ったら、演出が素晴らしかった。

混沌とした舞台はラスコーリニコフの頭の中を表していたり、舞台上の様々な道具を使って数々のシーンを表現したり。

演者さんたちも素晴らしくて、ラスコーリニコフ(三浦春馬さん)とポルフィーリ(勝村政信さん)のやり取りは毎回見ごたえがあったし、ラズミーヒンが意外にかわいいやつで、いい感じだった。
(妹のドゥーニャだけはちょっと解釈違いだなぁと思ったけれど)

WOWOWで放送されたものを録画してあるので、時々観返す作品の一つ。

七人ぐらいの兵士(2001・2015)

生瀬勝久さん作、明石家さんまさんの舞台。
こちらは、以前に別記事で書いたので、そちらへのリンクを貼っておく。

もう一度観たいなぁと心から思うし、娘にも観てもらいたいけれど、他の人が演じられる作品ではないだろうし、さすがに無理だろうなぁ……。

ドクターホフマンのサナトリウム〜カフカ第4の長編〜(2019)

好きな演出家さんの一人、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの舞台。

ケラさんだし、瀬戸康史くんと多部未華子ちゃんだし……ということで観に行ったのだけれど、「いいもの観た!!!!!」と強く思った作品。
カフカの知識とか全然ないし、難しい部分もあったけれど、最後に「あぁこれがいいたかったんだろうな」と思えるセリフがあって、ものすごく腑に落ちた。

ケラさんの舞台には奥さまの緒川たまきさんがよく出演されるけど、たまきさんの独特の雰囲気とセリフ回しがとても好き。

ちなみに、ケラさんの舞台はオープニングがかっこいい。推しの名前が出たらテンション爆上がりするなと思うので、出てもらいたいなぁと実はずっと思っていた……。

ロッキー・ホラー・ショー(1997・2017・2022)

映画にもなっている『ロッキー・ホラー・ショー』。
若かりし頃、当時付き合っていた彼の勧めで観て、「なんじゃこれ意味わからん」と思いながらもとても楽しかった。

1997年はROLLY(ローリー寺西)さん、2017・2022年は古田新太さんが主演。
もうストーリーとか何も考えず、頭の中を空っぽにして楽しめる作品。演出もお祭り騒ぎみたいになっているので、ほぼライブだ。

普通の舞台ではありえないグッズ(光線銃)

観劇をあまりしていなかった時期に再演が繰り返されていたらしく、ローリーが1度しか観られなかったのは残念。(いや、古田さんバージョンもとても好きだけど、また全然違うので)

2022年で古田さんはラストと謳っていた気がするけれど、誰か次やってくれる人いるかなぁ。

髑髏城の七人~修羅天魔~Season極/劇団☆新感線(2018)

劇団☆新感線で繰り返し上演されてきた『髑髏城の七人』。2017~2018年にかけて、豊洲にあった(今はもうない)IHIステージアラウンド東京でさまざまなバージョンが上演されたことがあった。

花・鳥・風・月(上弦・下弦)と5パターンが上演されたあと、トリになったのが『修羅天魔』。古田新太さんと天海祐希さんのダブル主演。二人がものすごくよかったのはもちろん、竜星涼くん演じる夢三郎が素晴らしかった。

それぞれのバージョンにそれぞれ良さがあるのだけれど、キャラの行動原理なんかが、この作品が一番好きだなと思う。
再演は望めないと思うので、円盤を擦り切れるほど観ます。

そういえば、この作品を観に行ったとき、客席で推しを見つけるという経験をしたのだけれど、それはまた別のお話。

フェイクスピア(2022)

NODA・MAPの作品。
野田さんの作品は、最初はどういうことなのか分からないまま、言葉遊びのようなものに翻弄されることが多い。後半に行くにつれて、それが何のことだったか繋がっていく。

「そういうことか……!」と繋がったことにスッキリすると同時に、大体が重い題材なので、「そういうことか……」と重い気持ちにもなる。

主演の高橋一生さんや、野田さん、橋爪功さん、白石加代子さんが素晴らしかったのはもちろん、前田敦子ちゃんがすごくよかったのが嬉しい誤算だったなぁ。

演劇はチケットを取ってから当日まで数か月の期間があることが多いので、主演以外のキャストを忘れてしまう(いや、私だけかもしれないけれど)。
すごくいいけど観たことないぞ、という人がいると「え、誰。これ誰!?」となるのだけど、前田敦子ちゃんがその感じでした。


好きだなぁと思う舞台はたくさんあるのだけれど、一応、映像だけでなく実際に足を運んで観た作品から選んだ。
そして、出演者ブーストをなるべく排除して考えたつもり(多分)。

こうして並べてみると、『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』なんかの、いわゆるグランドミュージカル的なものが入っていないな、と驚く。
結局は、エンタメ舞台が好きなのかもしれないなぁ。

舞台は生物で、開幕してからも変化や進化してゆくことがあって。同じ回は一度もない。そんな儚い空間を共有できることが、好きなのかもしれないな。

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